クロアチア新着ワイン、タイプは違いますが・・・

ご好評頂いておりましたクロワチアワイン、イロチュキ・ポドゥルミの新しいアイテムが入荷します。

これまで取り扱っていましたアイテムはグラシェヴィーナ セレクテッドという、クロアチアの地元品種、グラシェヴィーナ種の白ワインでした。
こちらのワインの特徴は白い花の香りにみずみずしく熟したリンゴと柑橘類の味わい。自根ならではの伸びやかな酸とミネラル。地元の料理、パプリカのシチューや川魚などの相性が良く、クロアチアのワインらしいイメージでしたのでこちらを取り扱っていました。

今回入荷するのは、
cr-slv-0004 イロチュキ ポドゥルミ トラミナツ セレクテッド 2013 \1,870
cr-slv-0003 イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ プレミアム 2012 \2,260

の2アイテム。
最初のトラミナツ(traminac)はイメージできるかもしれませんが、いわゆるトラミナー種です。創業者のオディスカルキ氏がイタリアのアルトアディジェ地方のトラミン村から1710年に持ち込んだそうです。元々、オディスカルキ氏はこの地方出身の家系だったそうですが、この品種がクロアチアとセルビアの国境あたりの気候、土地との相性の良さを見て導入を決めたそうです。現在はこの品種はクロアチアを代表する品種になっています。
試飲した感想を言いますと、イタリア、アルトアディジェのトラミナー種は高地で日照量も多く、色調も黄色っぽく、トラミナー種の白桃のようなフルーツの香り(もちろん味は辛口ですが)がしっかり主張しますが、クロアチアのトラミナー種はやや控えめな印象。でも弱いのではなく、香りと味の主張はしっかりあります。イタリアとクロアチアの食文化の違いかと思わせます。イタリアのトラミナー種はかなり良いお値段ですのでコストパフォーマンス的にもお買い得です。

グラシェヴィーナ プレミアムとグラシェヴィーナ セレクテッドとの違いは、プレミアムは特定の畑で造られた熟度の高いぶどうを完全に手摘みで収穫します。そのぶどうをステンレスタンクにて12カ月とセレクテッドよりも長めの熟成期間を経て出荷されています。そのため味わいはとても凝縮した香りでトロリとした舌触り。果実の鮮度、エレガントさと共に力強さと長い余韻が感じられます。

ちなみにクロアチアワインにも格付けがあります。

1.stolno vino(ストルノ・ヴィノ) テーブルワイン。国内の複数の生産地のブドウをブレンドしたものと、原産地表記付きのものがあります。

2.kvalitetno vino(クヴァリテートノ・ヴィノ)高級ワイン。政府が指定する統制保証原産地産の高級ワイン。統制保証原産地は12地域あり、そのうちの一地域で造られたもの。

3.vrhunsko vino(ヴルフンスコ・ヴィノ)/最高級ワイン。政府が指定する12地域の統制保証原産地をさらに細分化した66地区のひとつまたは隣接した地区で造られたもの。

4.prdikatna vina(プレディカートナ・ヴィノ)/最高級ワインのうちブドウ成熟度が高いもの。
・kasna berba(カスナ・ベルバ)/遅摘み
一般のものよりブドウの成熟が高くなるまで待って摘んだもの。アルコール濃度の高めなことが多い。
・izborna berba(イズボルナ・ベルバ)/選別摘み
「遅摘み」のなかから更に選りすぐりのブドウから造られたワイン。

今回新入荷のトラミナツは2のクヴァリテートノ・ヴィノ(高級ワイン)、プレミアムはヴルフンスコ・ヴィノ(最高級ワイン)の位置づけとなっております。
これらを飲み比べるのも面白いと思います。
よろしくお願いいたします。