とうがらしとワイン

世界を巡る食材といえば何でしょうか。ワインもそうですが、発酵食品、チーズは代表的です。蜂蜜やお茶もそうですね。蜂蜜や茶は世界中の多くの言語が“M”や“C”(またはT)から始まっています。
そういう言葉の共通性も高い、世界中のどの国の人たちにも受け入れられる味というのがありますが、そのうちの一つに唐辛子があります。今回は唐辛子について考えてみたいと思います。
原産は中南米が原産ですが、15世紀の大航海時代に世界中に広まったと言われています。
唐辛子を利かせた、エスクニック料理のような辛い料理にはなかなかワインが登場する機会がなさそうですが、実はそうでもなかったりします。
イタリア料理、スペイン料理はもちろんのこと、近年は、メキシコ料理や中南米の料理、中華などにも合わせる機会をよく目にします。これらのそれぞれの国でもワイン造りの歴史を見てみると、宗教の影響が多いようです。
気候や料理の特徴にもよりますがエンパナーダやアサードなどに凝縮感のある果実の赤ワインが出てくる機会が多かった経験があります。しかしながら唐辛子の利いた肉料理には白やスパークリングがおすすめです。
肉の脂を和らげる、後口の爽やかな赤唐辛子にはスパークリングで、万願寺とうがらしなど青唐辛子の青っぽさにはソーヴィニョン種、アルバリーニョ種やリースリング種などで爽やかにリフレッシュする役割を果たしてくれるアイテムが良いかもしれません。
中華も唐辛子といえば四川料理です。これまでの中華とワインの組み合わせはスタイルがフランス料理に似ている広東料理が一般的でした。
中国南部の暑い地域で辛い料理を食べて冷たいスパークリングや白でリフレッシュ。

これまでワインの登場することのなかった食卓でも、世界が小さくなり、様々な食材が入ってくるようになった日本の食卓は国を超えたインターナショナルな組み合わせを試すことができる貴重な国と言えます。
今回紹介したのは筆者の主観的意見で、組み合わせのパターンもほんの一握りに過ぎませんがこれからまだまだ新しい発見があったら紹介していきたいと思います。

おすすめのワイン
イタリア
ラ カップチーナ ソアヴェ (白)
パクラヴァン パピ マルヴァジア IGT トスカーナ (白)
カラヴァリオ インファタータ IGT サリーナ (白)
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/14

スペイン
ホセ エステベス カヴァ レジェンダ ドライ (白・泡)
ダーマ カヴァ ブリュット (白・泡)
アバニコ ディルヴィオ アルバリーニョ  (白)
ビスカイバルネ ビスカイコ チャコリーナ オチャンデュリ (白)
イチャスメンディ エクリプセ (赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/38

よろしくお願いいたします。