言いにくいけどうまいんです。

言いにくいけどうまいんです。
シチリアやサルディニアはイタリアとは言えど、島ですので本土の文化や言葉とはやや隔たりがあることを感じます。
その中で今回ご紹介するイタリアワイン、ロンガリコ リヴェルス 
http://aquavitae.ocnk.net/product/534
に使われているぶどう品種はネレッロ カップッチョといいます。
このネレッロというぶどうはイタリアとサルデーニャで植えられている2種類のぶどう品種につけられた名前です。
一つはネレッロ マスカレーゼ。こちらは主にシチリア東部のカターニャにあるマスカリという地域からつけられた名前です。そしてシチリア北東部、エトナ山周辺で栽培されています。
品種は本土のカラブリア、ギリシャから伝わってきたと言われています。味わいも確かにピノを思わせるきれいなルビー色、赤いベリーの果実、バニラやたばこ、甘草のニュアンス、http://aquavitae.ocnk.net/product/534t酸とややスパイシーな感じがあります。
2008年頃にはDNAの研究などでネレッロはサンジョベーゼの交配品種であるとも言われています。
もう一つのネレッロ カップッチョは以前、ネレッロ マスカレーゼなどに色調とアルコール感を加えるブレンディング用のぶどうとしてエトナ山周辺に植わっていました。
しかし、単独に用いられるワインはあまり見たことがありませんでした。
これまでネレッロと呼ばれるぶどうを使ったワインの試飲についてシチリア東部やナポリ周辺の火山灰土で造られているワインを多く試飲したせいか、カタイミネラル感を感じるワインが多かったのですが、今回はシチリア西部のトラーパニ県、アルカモで造られたワインであるせいか、土壌のキャラクターというより、気候による影響が大きい味わいの葡萄ができたというイメージでした。とてもチャーミングな味わいですが前に出ることなく控え目に食事をサポートしてくれます。飲んだ翌朝もすっきりと目覚めることができました。
カップッチョはカプチンフランシスコ修道会の僧のことですがぶどうの房を見るとカプチンのフードのような形をしていますね。
こんなキャラクターのあるワインも新しい味覚を与えてくれると思います。
ぜひお試しください。