イタリアワイン新着 廃墟に若い力

イタリアワイン新着 廃墟に若い力
イタリア南部プーリア、シチリア西部から新しい生産者のワインが入荷しました。
前回ご好評いただいておりましたプーリア州のカルペンティエーレとシチリア西部、マルサーラのマルテーゼ。
この生産者に共通することは大昔に繁栄した町が一度すたれてしまいましたがそれを若者たちが立て直すストーリーがあります。
プーリアのカルペンティエーレはカステル デル モンテにありますが、これは13世紀に神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世(フェデリコ2世)によって建築された八角形の城。
この近くには世界遺産でもあるマテーラもあるが17世紀にはバジリカータの州都になり繁栄します。
一方のシチリアのマルサーラは紀元前4世紀ごろカルタゴ人が建設、その後のローマ人支配、アラブ人支配で繁栄します。マルサーラはアラビア語でマルサ・アラー(神の港)、マルサ・アリー(偉大な港)と呼ばれたのが語源ですが、近年は静かな地方の町となっています。ここで作られているマルサーラ酒も18世紀にイギリス人が作り出した酒精強化ワイン。航海用に作られたワインですがいまでは消費量が落ちています。
そんな過去に過ぎ去った土地、フリードリッヒ2世が鷹を放ち、狩りを行った土地でギリシャから来たとされるプーリアで一番古い品種、ネロ ディ トロイアを使ってワインを作ります。
マルサーラでは歴史ある土地を守る意味でビオロジック認証を取得し、伝統的製法を守るマルテーゼのジャンフランコ氏。一見過去のすたれた土地に見えるようなところでも若い力が育っていることが楽しみだし、ワインを飲んで応援したくなります。
そろそろ今年の収穫が始まります。今年のぶどうの出来が楽しみです。
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