西アフリカ サハラに育つぶどう。
サッカーワールドカップで日本代表が初戦にコロンビアに勝利して日本は盛り上がっています。
次節の対戦相手はセネガル。その国についてあまりよく知らない人もたくさんいるでしょう。
すこし気になって当地の報道などを見ていると面白い記事を見つけました。
サハラ砂漠でワインを造っている人がいたのです。
「セネガル発のワインはバオバブの木の影で造られる」
セネガルの首都、ダカールの南東約60kmの位置にあるニェウォックという場所にそのドメーヌがあるのですが若いぶどうの樹以外にはバオバブの樹しか見当たらないような平原です。
ここはセネガル在住のフランス人2人によって造られたドメーヌで、名前を「クロ デ バオバブ」という見たままの名前です。彼らはそこに10ヘクタールの土地を購入しました。
元コンピューターエンジニアのフランソワ・ノーマン氏と元保険会社勤務を経験したワイン醸造家フィリップ・フランコワ氏。はこう語ります。
「この地には目立った四季はないが砂漠なので昼夜の温度差はある。それはぶどう造りには必要な条件です。
フランスでは収穫日はおおよそ決まっていますので収穫はある程度予測できるものです。ここセネガルは放置しておくとすぐにダメになってしまう。ただし個々の気候の利点は二期作ができる、つまり年に二回収穫ができるところにある。」
もうひとつ大きな問題があります。それは水の確保です。ぶどうの樹とはいえ、この地では水の供給が必要でなのです。それについては投資をして灌漑システムを導入しました。180mの井戸を掘削しました。
ぶどうの苗木も予測不能な初めての試みであったため、地中海沿いに植えられている品種を参考に、カベルネ・ソーヴィニョン、サンソ、グルナッシュ、シラー、サンジョベーゼを持ち込み試しました。
「しかし、カベルネは育つのに長くかかりすぎてうまくいかない。再テストすることもないでしょう。輸出用の生産をするためにはテストの時間が必要です。」とフランソワさんはいう。
収穫初年度は無事、年二回の収穫が成功し、500本の赤ワインとロゼワインをリリースしました。
価格も7000CFAフラン=約11ユーロでヨーロッパではお手頃だが、セネガルの富裕層ターゲットに設定しました。セネガルの中産階級は地元の食材を使った食べ物を好きなのです。
セネガルでは有名な「ティエップ ブー デュンヌ」というフィッシュフライライスプレート、ヤッサプーレというチキンライスプレートに玉ねぎ、レモンのソースとのマリアージュをイメージした。
フランスで醸造学を学んだセネガル人のモフシーヌ ディウフ氏は「ワイン文化はここで生まれ、育ちつつあります。」と語ります。彼は2013年にフランスからセネガルに戻りこのドメーヌで仕事をしています。
この国は住民の95%がイスラム教徒でありますが、その教義の理解の深さは様々であるために、アルコール飲料の売れ行きは決して悪くなく、ワインやスピリッツは年間約2000万本も売り上げがあるという。
一方セネガル政府はイスラム圏の国であるため輸入ワインについては125%の関税ををかけるため、セネガル国内で生産された飲料を選択する傾向が高い。醸造家ディウフ氏によると国内生産の飲料ははるかに安価ではあるが、健康に深刻な被害をもたらす可能性が多いという。
一方、2015年に初めて瓶詰された、クロ デ バオバブはダカールに出荷され好評を得ているとのこと。赤ワインは熟したプルーン、ロゼはコート ド プロヴァンス、コート デクスのロゼのようだ、と評価されました。
二人の生産者は、「将来はバオバブの枝に座って、この畑を見ながらワインを試すことのできるマジカルなワインバーを作りたいと」将来の夢を語りました。
Aqua Vitae
河合吾朗
次節の対戦相手はセネガル。その国についてあまりよく知らない人もたくさんいるでしょう。
すこし気になって当地の報道などを見ていると面白い記事を見つけました。
サハラ砂漠でワインを造っている人がいたのです。
「セネガル発のワインはバオバブの木の影で造られる」
セネガルの首都、ダカールの南東約60kmの位置にあるニェウォックという場所にそのドメーヌがあるのですが若いぶどうの樹以外にはバオバブの樹しか見当たらないような平原です。
ここはセネガル在住のフランス人2人によって造られたドメーヌで、名前を「クロ デ バオバブ」という見たままの名前です。彼らはそこに10ヘクタールの土地を購入しました。
元コンピューターエンジニアのフランソワ・ノーマン氏と元保険会社勤務を経験したワイン醸造家フィリップ・フランコワ氏。はこう語ります。
「この地には目立った四季はないが砂漠なので昼夜の温度差はある。それはぶどう造りには必要な条件です。
フランスでは収穫日はおおよそ決まっていますので収穫はある程度予測できるものです。ここセネガルは放置しておくとすぐにダメになってしまう。ただし個々の気候の利点は二期作ができる、つまり年に二回収穫ができるところにある。」
もうひとつ大きな問題があります。それは水の確保です。ぶどうの樹とはいえ、この地では水の供給が必要でなのです。それについては投資をして灌漑システムを導入しました。180mの井戸を掘削しました。
ぶどうの苗木も予測不能な初めての試みであったため、地中海沿いに植えられている品種を参考に、カベルネ・ソーヴィニョン、サンソ、グルナッシュ、シラー、サンジョベーゼを持ち込み試しました。
「しかし、カベルネは育つのに長くかかりすぎてうまくいかない。再テストすることもないでしょう。輸出用の生産をするためにはテストの時間が必要です。」とフランソワさんはいう。
収穫初年度は無事、年二回の収穫が成功し、500本の赤ワインとロゼワインをリリースしました。
価格も7000CFAフラン=約11ユーロでヨーロッパではお手頃だが、セネガルの富裕層ターゲットに設定しました。セネガルの中産階級は地元の食材を使った食べ物を好きなのです。
セネガルでは有名な「ティエップ ブー デュンヌ」というフィッシュフライライスプレート、ヤッサプーレというチキンライスプレートに玉ねぎ、レモンのソースとのマリアージュをイメージした。
フランスで醸造学を学んだセネガル人のモフシーヌ ディウフ氏は「ワイン文化はここで生まれ、育ちつつあります。」と語ります。彼は2013年にフランスからセネガルに戻りこのドメーヌで仕事をしています。
この国は住民の95%がイスラム教徒でありますが、その教義の理解の深さは様々であるために、アルコール飲料の売れ行きは決して悪くなく、ワインやスピリッツは年間約2000万本も売り上げがあるという。
一方セネガル政府はイスラム圏の国であるため輸入ワインについては125%の関税ををかけるため、セネガル国内で生産された飲料を選択する傾向が高い。醸造家ディウフ氏によると国内生産の飲料ははるかに安価ではあるが、健康に深刻な被害をもたらす可能性が多いという。
一方、2015年に初めて瓶詰された、クロ デ バオバブはダカールに出荷され好評を得ているとのこと。赤ワインは熟したプルーン、ロゼはコート ド プロヴァンス、コート デクスのロゼのようだ、と評価されました。
二人の生産者は、「将来はバオバブの枝に座って、この畑を見ながらワインを試すことのできるマジカルなワインバーを作りたいと」将来の夢を語りました。
Aqua Vitae
河合吾朗