偉大なるアンデス

偉大なるアンデス
チリのサンチャゴ空港に到着して、市内に向かい、チリで最も有名な観光地、バルパライソに向かうと、おそらく最初に通過する葡萄産地になるカサブランカヴァレー。ここを通ると谷と言うもののいわゆる下り坂、登り坂がほとんど感じられることはない。畑もゆるやかな丘が続くような感じです。
なぜ、こんな緩やかな土地が谷と呼ばれているのか、チリの地形を見るとアンデス山脈が南北に広がることはよく知られていますが、その西側、いわゆる海岸線にももう一つ沿岸山脈が存在しています。
この大きな二つの山脈に挟まれているために谷と言う名称を使っています。
この沿岸山脈がワイン造りにとってはすごく重要な要素になります。
山脈が切れる大きく広がる河口部から冷たい海風が大量に流れ込みます。その冷気と霧の影響で大変涼しい気候が保たれている。それがこの地独特の溌剌とした果実味溢れるピノノワールを生み出しています。
土地自体はものすごく乾燥していますが霧のおかげで果実が実る条件が出来ているのです。海からの風の影響も受けない場所もあり、そこはすごく乾燥しており、シラー、カベルネ、マルベックなどの育成には適しています。
今回紹介するモントセカーノが作るピノノワールの育成にはこの海の影響が重要です。
アンデスのおかげで病虫害も少なく、バイオダイナミックで作られた葡萄を天然酵母で発酵させ、SO2の介入もないピノノワールはほかの土地にないピノノワールのキャラクターを引き出しています。

モンセカーノ レフュージョ ピノノワール カサブランカヴァレー 2014(赤)
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よろしくお願いいたします。