ギリシャ新着 南部のワイン王、アギオルギティコ

ギリシャ新着 南部のワイン王、アギオルギティコ
ギリシャ北部、冷涼気候の赤ワイン代表がクシノマヴロなら、ギリシャ南部の温暖気候を代表する赤ワインは何といってもネメアのアギオルギティコ。
ここ原産地でもある大陸最大の半島、ペロポネソス半島にあるネメアでは2500年ほど前から栽培されており、丘に広がる葡萄畑の景色が壮大に広がります。
これまではこのアギオルギティコはカベルネソーヴィニョンなどの国際品種とのブレンドで味を決定することが多かったのですが、他国の原産地呼称のように厳格なルールも設定がなく、生産者の思惑や栽培にかける投資、標高による気温変化などの自然条件がおおいにかかわり、標高450m程度までは甘い味わいになることが多い。
それ以上になると、長期熟成タイプのフルボディ、辛口が造られます。
そのような多くの振れ幅があるワインの中で対照的なスタイルの2アイテムが入荷しました。

ライコス クラティストス
https://aquavitae.ocnk.net/product/1083
このワインの印象はなんといっても力強さとマンリーなブラックベリーの果実の詰まり具合がとても密(笑)です。
ボルドーをイメージすると思いますが、カベルネほどタンニンが固くないし、メルロほど過熟感もありません。
クラティストスとは古代ギリシャ語で、最も強い者、「男の中の男」を意味しており、その名にふさわしいワインです。文字通り、パワフルな果実に圧倒される印象です。ライコスの白ワインもそうですが葡萄の味の要素がひとつひとつはっきりとかじられますので圧倒される割には飲みつかれないで次々にやってくる味の要素に期待をさせます。

ランティディ ネメア エルゴン レッド
https://aquavitae.ocnk.net/product/1092
こちらのアギオルギティコはクラティストスにくらべてシャープなイメージで鍛え上げられたキレを感じます。
こちらの畑は谷のエリアで造られているせいか、標高の高さ、冷涼感を感じ、タンニン、ミネラル、黒果実の良さがとてもよく感じられます。ブラックベリーや熟したイチゴのニュアンスもありもちろん長期熟成も期待できます。古代ギリシャの神話にヘラクレスがこのネメアのライオンを倒した伝説がありますが、まさしくギリシャの彫刻のイメージが伝わってきます。

タイプの違うこのアギオルギティコを比較してみるとそのキャラクタの違いに興味がわいてくるでしょう。
ギリシャ赤ワインにおける南部の王であることが伝わります。

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