ニュージーランドワイン新着
ニュージーランドから初めて弊社のオンリストワインが入荷します。
nz-mar-0001 ダッシュウッド マールボロ ピノノワール 2014
ニュージーランドワインがオンリストされてなかったのは店長がニュージーランドワインについて嫌悪感があるというわけではありませんでした。
むしろ、ニュージーランド人の友人もたくさんいるし、滞在経験も豊富にあるので、いろいろ知り過ぎて慎重にアイテムを選定したということです。
ではなぜ慎重になっていたかというと、弊社のワインテーマは歴史ある土地から当地の食文化を感じ、消費者である日本人の嗜好にも合う、共感できる味わいのワインを探すという見地から見ると、いまのニュージーランド事情を照らし合せてみると消費者感覚にうまくマッチしていない気がしました。
ニュージーランド国内の主な生産地といえば、北島ならオークランド周辺、南東部のホークスベイ、南島の北部ネルソン、マールボロ、中部のカンタベリー、南部のオタゴあたりでしょうか。
オークランド周辺は亜熱帯でしっかりしたカベルネソーヴィニョン種ボルドータイプのワインが生産されます。
ホークスベイはやや冷涼で様々な国際品種の赤のメルロ種、シラー種や白のシャルドネ種、ソーヴィニョンブラン種などのヴァラエタルワインが生産されています。
ネルソンはしっかりした白、特にシャルドネ種が秀逸、マールボロは年間積算日照量が突出していてソーヴィニョンブラン種、ピノノワール種が注目されています。カンタベリーはこの国で唯一かもしれない豊富な石灰質土壌がぶどう造りにすばらしい影響を与えます。そこで造られるリースリング種が注目。南部オタゴでは世界が注目するピノノワール種を造っています。
歴史的にはヨーロッパに比べてまだ短いとはいえ、優秀な栽培家や醸造家、マスターオブワイン有資格者、優秀なソムリエも輩出し、その実力はどんどん上がってきています。
現状、ニュージーランドワインは国内消費用に出荷されるワインあまり多くなく、ほとんどが海外輸出用に造られるため、その味わいやブレンドも海外のマーケットをにらんだ味わいになっています。
ではどこをターゲットにしているかというと、まずはオーストラリア。オーストラリア国内では比較的エレガントな酸をもつソーヴィニョンブラン種が生産しにくいというところの需要からまず生産量が増えたのはソーヴィニョンブラン種、シャルドネ種などの白ワイン。
当然、ぶどう畑もそれに見合った場所が選択されるわけです。
それを追いかけるようにして赤ワインが造られます。白と同様にエレガントな酸の赤といえばまずピノノワール種。
しかし、ニュージーランドの地形、気候を考えるとピノノワールを造ることは大変な努力があったようです。
ニュージーランドは日本と同じで火山島です。日本列島の地形と同様に南北に延びる地形に屋根を付けたような山脈が延びています。
この屋根のような山脈の西側に雲がぶつかり、雨が当たる、そのあと空気が山を越えて乾いた風が東側を抜けるという流れになっているのでオークランド以外の主要ワイン生産地域のある東側は意外に晴天が続きます。特にマールボロやホークスベイは日中の日差しがとても強く、夏に普通に歩いていると日焼けが激しく、やけどのようになるくらいです。
これは南部の山に囲まれたセントラルオタゴでも同様の気候が見られます。
そんな中で造られたピノノワールは南極に隣接した冷涼気候とはいえ、完熟したぶどうを作り出すことになります。
そして、今回の新入荷のワインの生産地、マールボロ地方にフォーカスしてみると、ぶどう生産地帯の真ん中を川が流れ、その両側の河岸段丘を形成している平らな土地にぶどう畑が広がります。河口に近いほど、平均気温も上がり、完熟したぶどうが造られる状況です。
マールボロのワインは比較的、力強いキャラクタでヨーロッパの同じ品種と比較するとしっかりしたイメージでした。
しかしながら、このダッシュウッドワイナリーは川の上流の比較的、標高の高い場所で造られ、過熟を抑えたぶどうが造られています。
日本人の嗜好にも合うと思います。
しかも、お買い求めやすい価格設定で、カジュアルに楽しめる位置づけとしてこのニュージーランドワインを今回取り上げることにしました。
最後に余談となりますが、歴史のある食文化のあるワインといいながら、ニュージーランドにいてひとつ気になったことがあります。
ニュージーランドといえば先住民のマオリ族の存在があります。友人など何度か食事をする機会があり、その時にいつもワインを勧めていたのです。
しかし、誰もワインを飲まず、ビールやハードリカーを頼んでいたのですが、果たして、これはたまたまなのか?、マオリ全体としてワインをたしなむ習慣がないのか?
思い切って、友人たちに訊いてみたのですが明確な回答は出ずじまいでした。ぶどうはヨーロッパ移民が持ち込んだものでマオリとは接点がないのは理解できますが。
どなたか、マオリのお知り合いがいれば訊いてみてもらえませんか?
nz-mar-0001 ダッシュウッド マールボロ ピノノワール 2014
ニュージーランドワインがオンリストされてなかったのは店長がニュージーランドワインについて嫌悪感があるというわけではありませんでした。
むしろ、ニュージーランド人の友人もたくさんいるし、滞在経験も豊富にあるので、いろいろ知り過ぎて慎重にアイテムを選定したということです。
ではなぜ慎重になっていたかというと、弊社のワインテーマは歴史ある土地から当地の食文化を感じ、消費者である日本人の嗜好にも合う、共感できる味わいのワインを探すという見地から見ると、いまのニュージーランド事情を照らし合せてみると消費者感覚にうまくマッチしていない気がしました。
ニュージーランド国内の主な生産地といえば、北島ならオークランド周辺、南東部のホークスベイ、南島の北部ネルソン、マールボロ、中部のカンタベリー、南部のオタゴあたりでしょうか。
オークランド周辺は亜熱帯でしっかりしたカベルネソーヴィニョン種ボルドータイプのワインが生産されます。
ホークスベイはやや冷涼で様々な国際品種の赤のメルロ種、シラー種や白のシャルドネ種、ソーヴィニョンブラン種などのヴァラエタルワインが生産されています。
ネルソンはしっかりした白、特にシャルドネ種が秀逸、マールボロは年間積算日照量が突出していてソーヴィニョンブラン種、ピノノワール種が注目されています。カンタベリーはこの国で唯一かもしれない豊富な石灰質土壌がぶどう造りにすばらしい影響を与えます。そこで造られるリースリング種が注目。南部オタゴでは世界が注目するピノノワール種を造っています。
歴史的にはヨーロッパに比べてまだ短いとはいえ、優秀な栽培家や醸造家、マスターオブワイン有資格者、優秀なソムリエも輩出し、その実力はどんどん上がってきています。
現状、ニュージーランドワインは国内消費用に出荷されるワインあまり多くなく、ほとんどが海外輸出用に造られるため、その味わいやブレンドも海外のマーケットをにらんだ味わいになっています。
ではどこをターゲットにしているかというと、まずはオーストラリア。オーストラリア国内では比較的エレガントな酸をもつソーヴィニョンブラン種が生産しにくいというところの需要からまず生産量が増えたのはソーヴィニョンブラン種、シャルドネ種などの白ワイン。
当然、ぶどう畑もそれに見合った場所が選択されるわけです。
それを追いかけるようにして赤ワインが造られます。白と同様にエレガントな酸の赤といえばまずピノノワール種。
しかし、ニュージーランドの地形、気候を考えるとピノノワールを造ることは大変な努力があったようです。
ニュージーランドは日本と同じで火山島です。日本列島の地形と同様に南北に延びる地形に屋根を付けたような山脈が延びています。
この屋根のような山脈の西側に雲がぶつかり、雨が当たる、そのあと空気が山を越えて乾いた風が東側を抜けるという流れになっているのでオークランド以外の主要ワイン生産地域のある東側は意外に晴天が続きます。特にマールボロやホークスベイは日中の日差しがとても強く、夏に普通に歩いていると日焼けが激しく、やけどのようになるくらいです。
これは南部の山に囲まれたセントラルオタゴでも同様の気候が見られます。
そんな中で造られたピノノワールは南極に隣接した冷涼気候とはいえ、完熟したぶどうを作り出すことになります。
そして、今回の新入荷のワインの生産地、マールボロ地方にフォーカスしてみると、ぶどう生産地帯の真ん中を川が流れ、その両側の河岸段丘を形成している平らな土地にぶどう畑が広がります。河口に近いほど、平均気温も上がり、完熟したぶどうが造られる状況です。
マールボロのワインは比較的、力強いキャラクタでヨーロッパの同じ品種と比較するとしっかりしたイメージでした。
しかしながら、このダッシュウッドワイナリーは川の上流の比較的、標高の高い場所で造られ、過熟を抑えたぶどうが造られています。
日本人の嗜好にも合うと思います。
しかも、お買い求めやすい価格設定で、カジュアルに楽しめる位置づけとしてこのニュージーランドワインを今回取り上げることにしました。
最後に余談となりますが、歴史のある食文化のあるワインといいながら、ニュージーランドにいてひとつ気になったことがあります。
ニュージーランドといえば先住民のマオリ族の存在があります。友人など何度か食事をする機会があり、その時にいつもワインを勧めていたのです。
しかし、誰もワインを飲まず、ビールやハードリカーを頼んでいたのですが、果たして、これはたまたまなのか?、マオリ全体としてワインをたしなむ習慣がないのか?
思い切って、友人たちに訊いてみたのですが明確な回答は出ずじまいでした。ぶどうはヨーロッパ移民が持ち込んだものでマオリとは接点がないのは理解できますが。
どなたか、マオリのお知り合いがいれば訊いてみてもらえませんか?