冷涼気候のワインを求めて~チリワイン新着案内~

立秋になり、一時の猛暑日が終わったとはいえ、毎日の残暑が続きます。
こんな時期には冷涼気候のワインにフォーカスして、いろいろ探してみました。
近年の温暖化により、これまでワイン生産にはむかない寒い地域にも優秀なワイナリーが見られるようになりました。
今回紹介するのは、チリのワインです。

cl-acg-0001 ヴィーニャ レイダ コステロ ピノノワール レセルヴァ 2014 (赤)
cl-acg-0002 ヴィーニャ レイダ コステロ リースリング レセルヴァ 2014 (白)
cl-acg-0003 バルディビエソ ソーヴィニョンブラン シングルヴィンヤード レイダ ヴァレー 2012 (白)

これらのワインが造られている、レイダという地域は世界的には最近注目されるようになってきたぶどう生産地域ですが、それまで大手10社の寡占状態だったチリの輸入ワインの世界ではまったく見ることができませんでした。なぜなら小規模生産者しかいなかった地域だったからです。

この地域は首都サンチアゴから西、海に向かって95kmほど行ったところにあります。海から7kmほどしか離れていません。チリは南北に長く、東西には狭い国ですが、その狭いエリアに山脈が何本も走っているので東西の気候差がものすごくあります。このレイダも南極から流れるフンボルト海流とアンデスからの乾いた風の影響で、夏もすごく寒く感じます。夏でも海で泳ぐ人はほとんどいません。山が海からの雲を止めるので豊富な日照量と昼夜の温度差のおかげで、ぶどうが病気、虫、湿気にやられることなく健全に育つ環境にあります。
その、狭いレイダ ヴァレーのエリアの中にある畑でさえ、品種ごとに適した区画で造られています。
斜面の方向の違いで微小な天候の違いがあるため、生育状況が変わってくるためです。
量産ではなく、品質に拘り、上質且つ独自性のあるワインを造ることを理念とした小規模生産者がいま、チリ国内で増えてきており、輸出も積極的に行ってくれるようになりました。
このおかげで、日本の消費者の中でこれまで抱いてきたチリワインのイメージが変わりつつあります。
この変化を楽しむにはいまは良いタイミングといえるかもしれません。