日本のワイン

国産ワインも取り扱えることになりました。

山梨県勝沼町の生産者ですが、事前にワイナリーを訪問して、試飲をしたり、いろいろとお話を伺うことができました。

ヨーロッパとは対照的に近年は収穫の状況も比較的よく、味わいのレベルも上がっているようです。

ロンドンなどヨーロッパでのコンクールでも高い評価が聞かれるようになりました。

甲州種を始め、輸出量も増えてきました。

一方では、収穫量が少なくなってきている問題もあります。それはぶどうを供給する農家の方々の高齢化や、気候変動による不作などで農業を廃業される農家さんが増えてきています。

そんな状況の中で、輸出にワインを回すと当然それまでの国内への供給も減っていくわけです。

一方、評価が上がっているといわれているヨーロッパでの日本のワインの受け入れ状況はどうか、いろんな人に話を聞いてみると、やはり、まだヨーロッパでの主要品種に並ぶわけでもなく、変化球的な立ち位置のようです。

ヨーロッパ主要都市のスシバーなどでも日本食の定義が曲用されて取り入れられている状況(もっとも日本でも他国の食文化が曲用されていますが)を見ると、送り出す側の日本の意図がきちんと伝わっているか疑問です。

たとえば、すしを食べるときに海外のスシバーの日本人以外のお客様のすしを食べる様を見てみると、しゃりが崩れるほど醤油まみれにして食べているのは、日本人からすると疑問ですが、当地ではそういう食べ方がごく普通のことであります。

変化球的に取り入れられた日本のワインはヨーロッパの地に根付くのでしょうか?

それも日本のマーケットをけずってまでして。

日本のワイン拡販に盛り上がっているところに水を差すようですがちょっと心配になりました。

でも弊社取扱いの生産者さんは歴史も長く、少々のことではぶれることはないと確信をもって、帰ることができたのは訪問の収穫であったといえます。

はやく、お買い上げいただく方々にご意見を聞いてみたいものです。