店長日記

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ワインビジネスをやっていて近年注目している国の一つにクロアチアがあります。

クロアチアは国土の形が「く」の字になっていて、長いのですが、日本同様長い地形の国には様々な変化が見られます。

ワイン産地の側面からみて、大きく分けると、アドリア海に面した、ダルメシアン犬でおなじみのダルマチア地方、イタリア、スロヴェニアに接するイストラ半島、ハンガリー、セルビアに接し、樽の材料となる木材を産するスラヴォニア地方を含む内陸部になります。

もともと、クロアチアワインは大まかに言って、地元品種を使い、長くても5年以内くらいに飲む、若飲みタイプが多かったのです。

アドリア海側沿いのダルマチア地方、イストラ半島はローマ帝国、ヴェネツィア王国時代からの交流でイタリア文化の影響を深く受けています。

ぶどう品種やその製造、味わいを決定するブレンドにも、イタリアの影響を感じます。

実際に、ドゥヴロヴニク、スプリト、リエカなど海沿いの町はローマ帝国時代の遺跡、イタリア風の食事、イタリア人観光客の多さなど、歩いていても、「ここはイタリアか!」、と思うほどです。

レストランもイタリアンが圧倒的に多いような印象を受けました。

それに比べて北部の内陸側はセルビア、ハンガリーの影響を受けているため、海側の地方とは一線を画した文化があります。ここは紀元前4世紀ごろからワイン造りが始まったと言われ、ドナウ川が作る肥沃な大地で育ったぶどうは昔ながらの大樽熟成でエレガントなスタイルのワインを造ります。

食事は今のオーストリアのハプスブルク家、ハンガリー王国、今のトルコのオスマン帝国時代の影響が残っているのでしょうか、グヤーシュなどのパプリカ、スパイスを利かせた肉、川魚の料理が多い印象です。

そんな歴史を深く刻んだワインがクロアチア最西端のイロクという町で造られています。町を流れるドナウ川の向こう側はハンガリー。

cr-slv-0001 イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ セレクテッド 2013 (白)
cr-slv-0002 イロチュキ ポドゥルミ カピストラン ツルニ セレクテッド 2012 (赤)


創業1450年。クロアチアで最も古くから続くワイナリーです。ボルドーやブルゴーニュが自家詰めを始めるはるか前の1700年代より元詰めを行っており、クロアチア国外にワインを売った最初のワイナリーでもあり、1953年には英国のエリサベス女王の即位式に11,000本ワインを収め、今もイギリス王室のワインリストには彼らのワインがオンリストされています。
19世紀後半に世界的に猛威をふるったフィロキセラの被害もクロアチア東部では地質、気候的要因と国際品種が殆ど植えられていなかった関係でブドウが生き残り、現在に至るほど歴史が感じられるワインといえるでしょう。

そんな歴史の深さに触れてみるのはいかがでしょう。
若者の居酒屋離れが顕著だという記事を読みました。

「とりあえずビール」に違和感を覚える、「さとり世代」。

ワインも同じ問題に直面するのでしょうか?

個人の考えでは決してそうではないと思います。

ワインはビールと同じアルコール飲料ですが、アルコール飲料そのものにフォーカスするだけではなく、その背景にある、文化、歴史を見てほしいといろいろな方に言っています。これはワインの歴史だけではなくビールの歴史にも当てはまることです。

アルコール飲料の歴史は人類の歴史よりも長いと言われています。

単純に飲んで酔うのも悪くないですが、なぜその飲み物が存在するのか。

人間にとって欠かせない存在であったために長い歴史を造ってきたのではないかと思います。

長い歴史の中にはワイン造りを断念せざるを得ない出来事がありました。
8世紀にはウマイヤ朝のイベリア半島侵入から15世紀のレコンキスタ終結まで。
18世紀にはアメリカからもたらされたフィロキセラ害虫の発生。
第二次大戦末期にはノルマンディから撤退するドイツ軍が撤退とともに葡萄畑やワインカーヴを破壊したこと。特にシャンパーニュ、アルザス地方です。

などなどいろいろありましたがそれを克服して現在があるわけですね。

存在理由について考えながら、ワインを飲むというのも面白いものです。
南イタリアのワインというのは太陽がたくさん当たったぶどうが完熟したタイプがおおいですね。

その土地の食べ物を見ても力強い味わいとうまくバランスが取れていると思います。

チーズもそうですね。新鮮なモッツァレラやハムなどの前菜でおなかがいっぱいになるほど食べてしまいます。

でも、だんだん年齢があがってくるとそうもいかなくなりますね。

最近はシチリアのネロ・ダーヴォラを見直しています。
以前は凝縮感のあるプラムのような黒果実のニュアンスのスタイルが多かったような気がしますが、この頃はエレガントスタイルも増えてきました。

弊社商品のアルモーザもそういったちょっとした古酒感があり、おだやかな味わいになっています。

いつからそうなったのか?

一時、エトナの火山性土壌で育てられたネレッロ・マスカレーゼ種のワインがピノノワールのようだといわれて話題になった時期がありました。

その流れでしょうか?無理な抽出をせず、自然でありのままのスタイルを表現するワインが見直される時代がきたのでしょうか?

注目していきたいと思います。
梅雨に入りました。

しかしながら、雨もそれほど連続して降らず、初夏の気候が続いております。

こういう天候を体感した時に感じるのは、地中海沿岸の風景。

地中海沿岸は湿度が低くからっとしたところもあるのですが、意外にじめっとした天候が続く日もあります。

そういうときにワインと料理の相性を考えると今の季節は地中海沿岸のワインと料理がいいなと感じます。

イタリアのリグーリア、フランスのニースやマルセイユあたりのプロヴァンス、モンペリエあたりのラングドック、スペインのバルセロナ南部。

そのあたりの品種や料理を思い出しては試作しています。

おかげで食欲は全く落ちません。

Aqua Vitae
店長
河合

ワインの味はどうやって決まるかご存知でしょうか?

原材料のぶどうの味から由来することであることはもちろんですが、そのぶどうに与える環境や天候はもちろんですが、そのベースに人の考えが係ります。

ぶどうの生育について、人の意志が係ることは想像に難くないですが、収穫後、醸造したぶどうについて、様々な畑から収穫されたワインをブレンドするタイミングがあります。

その際に、当主と醸造家など少人数でそのブレンドの割合を決定するわけです。
となると、味わいはその人たちのイメージする食文化がブレンド決定に大きな要因を与えることになります。

近年は、大きなメーカーは輸出先の国々についてのマーケティングもされているでしょうから、インターナショナルな味わいにすることも考慮されているでしょう。

家族経営など小規模生産者においては様々な考えが反映されます。
伝統的な味わいを継承する人、先代の考えを一新したい人、新しい考えを試みたい人。
経営を優先しなければならない人、事情は様々です。

これらの状況を見て、思うのはインターナショナルシーンで受け入れられる味わいのワインを作る人以外の生産者の造るワインはその味わいはその土地の食文化に寄り添うように造られるのは自明の理といえるでしょう。

この考えを踏まえて、最近の天候を見るとさわやかな暑さになってきました。
このイメージはプロヴァンスあたりの天候のように感じます。
湿度も低くて、からっとしています。(もちろん作者周辺の天候ですが)

そこで、今回はプロヴァンスワインをおすすめしてみたいと思います。

弊社取扱いのプロヴァンスワインは

赤ではバンドール ルージュ、白はカシ ブラン、ロゼはカシ ロゼ。
fr-prv-0001-bio ラ ベギュド バンドール ルージュ (赤)
fr-prv-0002-bio バニョール カシー ブラン (白)
fr-prv-0003-bio バニョール カシー ロゼ (ロゼ)

これらのワインはどんなところで造られているでしょうか。
まず、プロヴァンス地方の最西端、ちょうどマルセイユから海岸沿いに西へ行ったところ。
バンドールは地中海を見下ろす丘陵にある畑。その畑は石灰質で小石の多い土壌。北風を遮る台地と3,000時間もの日照量とによって、 力強い、がっしりしたワインを生み出す。それを18ヶ月の樽熟成によって凝縮させる。そのため長期熟成が期待できます。

カシは白く輝く石灰岩の断崖と紺碧の海が織りなす美しい入り江が続く。更に東に行くと、赤土の瓦屋根とパステルカラーの家の美しい避暑地でもあるカシスの小さな港に行き着く。畑は、港に向き合うかれた川の谷にあり、殆どが石灰岩系土壌の急斜面にあります。

ここらあたりは小さな港に毎日、魚介類が水揚げされます。特にうにが名物です。

こういった環境から見ても、ここで造られるワインの味は白やロゼならプロヴァンス料理でもあるブイヤベースなどの魚介類、赤ならオリーヴオイル、ハーブ、にんにくをベースにしたイタリア、アフリカの影響を受けた肉料理に合う味わいであることが想像できます。

白は穏やかな酸、豊かな果実味、塩味にあうミネラルが混然一体としてさわやかに飲める味わいです。赤はスパイシーさ、なめらかさを感じるので牛肉やラムにはよく合います。

昼下がりや夕方の日差しの下での食事、暑い夜のディナーにはおすすめです。

Aqua Vitae
店長
河合
最近、よく問い合わせの受けるアイテムがあります。
ポルトガル、アレンテージョ地方にあるモンテ ダ ペーニャ。
アレンテージョってどんなところ?
簡単に言うと、首都のリスボンから西へスペイン国境まで行ったところです。

といってもイメージがわかないとおもいます。

ポルトガルは大まかに北部、中部、南部で天候が違い、その天候に合わせて文化が多少違います。簡単に言うと家の形からちがいます。
北部はいつも曇っていて雨がち、家の形状もスレートの石造り。中部はコルク樫や穀倉地帯が広がり、牧草地が広がる豊かな地域、南部は民家の壁が白塗りでいかにも地中海の雰囲気が感じられるリゾート地が多くある乾燥地帯。

その中で中部にあるアレンテージョのモンテ ダ ペーニャのある地域のポルタレグレの町並みは白壁の町並みで、陽射しの強い乾燥地域。食文化も豚肉が中心ですが、牛肉、ジビエ、魚など多様な料理があります。

そしてこの生産者は1984年創業の家族経営ですが、注目すべきは19世紀後半に広がったフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)禍を受けていない地場品種の台木が残っていたこと。

その古い台木で育てられた品種はトゥーリガナショナル、アラゴネス、アリカンテブーシェ、トリンカデラがメイン。

そのぶどう品種はポルトなど北部から中部で使われるぶどう由来である故、味わいはポルトのスティルワインを思わせる味わい。
酒精強化していないので、凝縮しすぎずなめらかでアフターもグラスを口にした最初のインパクトに比べ、すっきりしています。

今回、オンリストしているのは、モンテフィーノ レッド 2008、モンテフィーノ レゼルヴァ 2005、レゼルヴァ レッド 2003の3ヴィンテージですが、3本を比較試飲するとその味わいの深さの違いが見事に分かれます。

モンテフィーノ レッド 2008はまだまだ若さがあり、はつらつとした果実とスパイシーさが勢いよく感じられます。
モンテフィーノ レゼルヴァ 2005は黒果実、ブルーベリー、プルーンに穏やかな黒コショウですが、果実の強さのみならず、土地由来のミネラル感が表現されています。

レゼルヴァ レッド 2003はボルドーワインのような味わいの深みもあり、長期熟成の期待も感じさせます。

こんな期待感のあるワインがお手頃な価格で試すことができます。
シェリーは日本人に合う?!

シェリーは日本人の食生活に合うとつねづね感じております。

いろいろな人にシェリーのイメージを聞くとアルコール感が強い、鼻につーんとくる、というようなイメージを持たれている方が多いようです。

昔のイメージでシェリーはバーカウンターでブランデーなどのハードリカーと同じように飲まれるといったことを考えてしまうのではないでしょうか。

シェリーはスペイン語でヴィノ デ へレスと言われるように、アンダルシアのへレスで造られた白ワインなのです。

甘口のペドロ・ヒメネスやモスカテルは収穫後、天日干しにされてから醸造されるため、茶色~黒色のようになりますが、すごく凝縮された白ワインなのです。

アルコール度数も白ワインとほとんど変わりません。アモンティリャードとよばれるカテゴリのシェリーは酸化熟成させるために途中で劣化を防ぐためのブランデーが加えられますがそれでも最大17%程度といわれています。

香り高い、酔いやすいというのは、体内での分解が早いということかもしれません。

私の中でのイメージではシェリーは晩ごはんのお伴というイメージです。

フィノはお米の飯に合うような気がします。
オロロソやアモンティリャードはスパイス、特に日本人の好きなカレーに合います。

ビールほど大量に飲まなくても、適度に酔えるし、冷蔵庫の中で普通に冷やしておけるので私の家庭では重宝しています。
店長はシェリー大好きです。

シェリーは口当たりの強さからアルコール分の高い飲み物だと思われがちですが、ほとんどのシェリーのアルコール度数は15度以下といわれています。

そして、毎日飲みたいのはフィノタイプといわれるさわやかな味わいのシェリー

アンダルシアのバルなどで一杯オーダーするとかならず小皿が一つついてきます。

内容は生ハムだったり、ドライグレープだったり、干し魚だったりさまざまですが、

やや塩気やミネラルを感じるおつまみにこのフィノタイプのシェリーはよく合います。

フィノの中でも特に海のそば、サンルーカルで造られるマンサニーリャは海の影響で塩気を感じるといわれています。

まあ、実際は塩気は感じませんが、その場の雰囲気がそうさせるのでしょうか。

あとは樽の熟成に大きな関係があると思います。
フィノやマンサニーリャは無色透明ですがしっかり樽熟成されています。

そんな、お気軽で飲んだ感覚がしっかり味わえるヴィノデヘレスを頂きたい季節になったと思わせる昨今の暑さです。
やっと・・・といわれそうですが、USワインのアイテムが増えました。

このお店のコンセプトは、食文化において歴史のある土地のワインを探すということでした。

そういう意味から行くと、お叱りを受けるかもしれませんが、USワインの自身のイメージは凝縮感ある果実と密度の濃い味、しかも比較的高価格帯・・・、などなど。

しかしながら、アメリカ合衆国の地図をよく見てみると、

アメリカは移民の国でそれぞれの州、それぞれの町において各国の移民の方々が、移り住んだ土地で自分たちのオリジンを維持しようとしているんですね。

ある意味、それぞれのオリジンの国よりも言葉や文化が過去に移植された時点で時が止まっていることが多いので古き良き文化が本国よりも維持されていることが多いのです。

だとすると、これはUSワインの産地をていねいに探していくことも大事じゃないかと思ったのです。

そのうえで価格も大事な要素なので、それらを踏まえたワイン探しの答えのひとつが今回のUSワインの新入荷につながったわけです。

五大湖、ニューヨーク州のワイン造りは近年、めざましい発展が注目されています。

今後、日本に紹介されるワインも多くなるでしょうし、注目していくべき土地だと思います

今日もツナの試食会です。

今日は pt-tun-0011-bio サンタ・カタリナ グルメライン ツナ フィレ ビオ認証有機オリーブオイル漬け 120g 。

これを試食してみると最初は魚の身の味わいがしっかりと感じられました。
塩味は控え目。

そして、アフターにオリーヴの香りとなめらかさが印象的でした。

完熟した青っぽい香りではなく、オリーヴのピュアな実の香り、クリームのようななめらかさがさらに食欲を増す味わいでした。

これはスパークリングワイン、チャコリやピクプールと合わせたいですね。

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バロンドロートシルトブリュットの特価 (通常価格¥4,500>特価¥4,000)継続中です。
こちらもよろしくお願いいたします。

Aqua Vitae
店長
河合

お問い合わせは
http://aquavitae.ocnk.net/
aquavitae@xpost.plala.or.jp
元体育会系の店長が注目している栄養補給のお話です。

ツナを食べてタンパク質を補給するということです。

ツナはタンパク質含有量が全体の15~20%で鶏肉と同じ程度といわれています。

特におすすめなのは pt-tun-0003-fsh サンタ・カタリナ サンタ・カタリナ ツナ フィレ 塩水煮 120g 。

オリーブオイルは良質な油といわれていますが、それすらも排除してヘルシーにタンパク質を摂取したい方におすすめです。

もちろん、ほかのツナもサービスするときに油を取り除けば問題はありません。

保存性も良いので(賞味期限:2018~2020年)常備食として、簡単な栄養補給の手段としていかがでしょうか?

今回もツナ試食しました。

今回は、
pt-tun-0010-fsh
サンタ・カタリナ グルメライン ツナ フィレ さつまいも入り 120g
です。

蓋を開けると、ツナといもが短冊状に並べてありました。

オイル、ツナは全体的に甘めな味わい。

いも自体も日本のさつまいもとは少し違い、繊維がよりなめらかでこまかく、甘さもひかえめ。

これもそのまま、おかずの一品としていただけるアイテムでした。

また次の試食が終わり次第レポートします。
ポルトガルのツナとワインの試食を行いました。

この日試したのは、

サンタ・カタリナ ペティスカーダ ツナ フレーク トマト入り 110g  pt-tun-0006-fsh \630
サンタ・カタリナ グルメライン ツナ フィレ ウイキョウ入り 120g  pt-tun-0012-fsh \630
サンタ・カタリナ グルメライン ツナ フィレ チリペッパー入り 160g  pt-tun-0013-fsh \630
サンタ・カタリナ グルメライン ツナ パテ オレガノ入り 120g pt-tun-0015-fsh \680

これにあわせたワインは、
モンテ ダ ペーニャ モンテ ダ ペーニャ レセルヴァ ホワイト 2012 (白) pt-ale-0001-ntr \2530
モンテ ダ ペーニャ モンテフィーノ レッド 2008 (赤) pt-ale-0004-ntr \1490

まず、ペティスカーダを開けてみました。外観はトマトとほぐし身のブレンドでした、味わいはトマトとツナのソフトな味わいであとに少しさわやかなペッパーの風味を感じます。パンに載せて頂きました。

次にグルメラインのウイキョウ入りです。凝縮したツナの身の味が海の魚を感じさせます。ウイキョウのやさしい香りと白ワインのモンテダペーニャのコンビネーションがよく合います。
白ワインはよく冷やした方がいいですね。白の控え目な味わいが海の魚に寄り添って、また一口食べたくなります。

グルメラインのチリペッパーはパスタに合えて頂きました。この商品のポルトガル語名はPiri piri(ピリピリ)といいますが、こちらも食べた後からペッパーのマイルドな辛さが後を引きます。文字通りピリピリでしたが自然なペッパーの辛さでパスタに少し塩を足すくらいで美味しくいただけました。

グルメラインのパテはツナの風味と現地産の野菜のキャラクターがしっかり出ていましたが、それぞれの味わいがぶつからず、うまくマッチしていました。

モンテダペーニャの赤ワインと合わせました。こちらは色調はしっかりしたルビー色、香りは凝縮した黒果実がふっくらと鼻腔を包みます。味わいはアタックがしっかりとしていてコショウやスパイスのニュアンスが印象深く、若干の熟成感も感じられます。

根をしっかりと張ったぶどうの木に太陽が当たって、完熟したぶどうが出来たことを想像させます。

アフターは意外とすっきりしていてツナと野菜のキャラクターがしっかり出ていたパテとの相性の良さを感じさせました。

どんどん食べてしまったのですが、胃がそれほど疲れず、食べ飽きない感覚に体に優しい食べ物だという印象でした。

また、次回違う種類のツナとワインの試食のレポートを行いたいと思います。よろしくお願いいたします。

Aqua Vitae
店長
河合
大西洋の真ん中に浮かぶ、ポルトガル領、アソーレス諸島。その中の火山島、サンジョルジ島からツナ缶が入荷しました。

この島で行われる伝統的漁法、小船で外洋に漕ぎ出し、竹竿でかつおの一本釣り。
この漁法はイルカや小魚に害を与えない、環境にやさしい仕事です。

そして、この缶詰を送ってくれた、サンタカタリナは社員120名のほとんどが女性。
遠洋漁業に出ていく旦那様を送り出し、ホームを守ります。

そんな小さな島を盛り上げたいという思いに共鳴して、今回の缶詰を輸入することを決めました。

味わいは魚をそのままかじりつくような食感と風味があり、地元の農作物とのコラボレーションの調理缶詰もナチュラルさを感じます。

検品後、サイトにアップします。ぜひお見逃しなく。
近年のボルドーは青天井の値上がりで、格付けボルドーワインはもはやレストランやうちで試すまでに価格という大きなハードルをクリアしなければなりません。

そんな中で来週、飲み頃ボルドーが入荷します。

比較的、お買い求めやすく、カベルネソーヴィニョン種主体、ソーテルヌ、サンテミリオン、ポムロルからのメルロのワインでこれからも熟成が期待できるアイテムです。

すぐに試してもよし、寝かせて熟成を待ってもよし。

楽しみ方はいろいろあるので期待できるアイテムです。

入荷予定は以下の通りです。

fr-bod-0008
マルキ ド カロン (サンテステフ) 2011 (赤)
Marquis de Calon (シャトー カロン セギュール セカンド)
CS 50% MR 35% CF 10% PV5% 納価¥4,000

fr-bod-0009
シャトー メイネイ (サンテステフ) 2006 (赤)
Chateau Meyney
CS 47% MR 41% PV12% 納価¥4,380

fr-bod-0010
ブラゾン ディサン (マルゴー) 2008 (赤)
Blason d’Issan (シャトー ディサン セカンド)
CS 60% MR 40% 納価¥4,130

fr-bod-0011
ラ ドモワゼル ド ソシアンド マレ (オー メドック) 2011 (赤)
La Demoiselle de Sociando Mallet (シャトー ソシアンド マレ セカンド)
CS 50% MR 50% 納価¥3,250

fr-bod-0012
レザレ ド カント メルル (オー メドック) 2009 (赤)
Les Allees de Cantemerle (シャトー カントメルル セカンド)
CS 80% MR17% CF 3% 納価¥3,250

fr-bod-0013
シャトー ポタンサック (メドック) 1997 (赤)
Chateau Potensac
CS 50% MR 30% CF 20% 納価¥4,250

fr-bod-0014
シャトー クーテ (バルザック) 2006 (白・甘)
Chateau Coutet
SM SB Mu 納価¥6,880

fr-bod-0015
シャトー ボールガール (ポムロル) 2007 (赤)
Chateau Beauregard
MR 60% CF 35% CS5% 納価¥4,880
最近よく受ける質問の中に、お中元などの地方発送は対応されていますか、という質問があります。

弊社は少数精鋭で営業しておりますが、ご指定場所の発送、包装、ラッピング、熨斗の対応も行っております。

暑い季節、寒い季節、それぞれに飲みたくなるワインをそろえております。

ぜひ、地方発送のご用向きにも弊社取扱いのワインをよろしくお願いいたします。

暑い季節に食欲増進のひとつのアイデアとしてワインはいかがですか?

台風一過で気温が上がってきました。

ワインのサービス温度のセオリーがあるのですが、真夏にワインを飲むときは温度を下げても面白いかもしれません。

ただし、温度を下げると、白ワインの場合はおおむね、果実味の感じ方が弱くなり、酸やミネラルを強く感じます。

赤ワインの場合だと、タンニンの渋みがやや強くなります。

食事と合わせる場合は良いコンビネーションが見られる可能性があります。

暑い国ではワインに氷を入れて飲む場面を見ることがあります。

スペインのへレスやバスクではシェリーやチャコリンをキンキンに冷やして飲み、そのあとにおつまみとしてぶどうの実を食べることがあります。

これは意外に良い相性を感じます。

冷たい赤にはハモンやチョリソの冷たい脂にややタンニン分の強い味が合います。

夏はビールや冷えた焼酎もいいですが、セオリーから外れたワインの飲み方をすることによって新しい発見が見られることがあります。

ぜひお試しください。
カリフォルニア、ヴィクトリアから新入荷のお知らせです。

12日火曜日入荷予定のワインです。

カリフォルニアからクロデュヴァル、ヴィクトリアからはタルターニが入荷します。

それぞれ、歴史のあるワイナリーからの新入荷商品です。

これからも未入荷の地域からの新入荷が続きます。
よろしくお願いいたします。
グラッパ、リキュールが入荷しました。

食文化の中で新入荷したグラッパ、リキュールは重要な位置を占めていると思います。

グラッパは、イタリア特産の蒸留酒で、ポマース(ブドウの搾りかす)を発酵させたアルコールを蒸留して作る。無色透明なグラッパは、ブドウの香りを程よく残し、色のあるグラッパは樽の香りが心地よい。

イタリアでは食べ過ぎても、このお酒を一口やっておけば大丈夫、と楽しまれています。

アマレットはイタリア語で「すこし苦いもの」という意味のアーモンドのような香りを持つリキュール。

リモンチェロはカンパーニャ州でとれたレモンの皮を付け込んだおなじみのリキュール。

これらの商品を選定するにあたって、いろいろ試飲して、比較的口当たりのソフトなアイテムを選んでみました。

試飲が終わった後はいい気持ちになってしまいました。
ラスパイユ アイのジゴンダスが新入荷します。

商品選定において、コート デュ ローヌは最近のヴィンテージに厳し目で見ていました。

自身の勝手なイメージですが、北ローヌを始めとしてAOCの生産地域拡大が味のレベルの低下につながっているんではないかという気がしていました。

90年代のローヌはすごくがんこでいつこちらに笑顔を見せてくれるかかわからないキャラクターでした。しかし、それが消費者側としてベストな飲み頃を模索して、そろそろいいかな、と頃合いを見て開けるのが楽しみでした。

2009年ころからどうも早く飲めるようになったなというイメージとともにテロワールの主張がなくなりつつあり、果実味のパワフルさのみが主張するワインが増えたような気がしてきて、やがてローヌの興味が下がってきました。

売り手としてはそうも言っておられず、なんとかローヌらしいワインを探す必要がありました。

エルミタージュはちょっと高くなりすぎた感があり、お手頃なワインを探しているとこのワインに当たりました。

1867年からのジゴンダス最古の生産者、このAOCらしくグルナッシュメインのぶどう構成。スパイシーさが主張するしっかりした果実味。

試飲した時、ヴォークリューズらしく、ハーブを聞かせた赤身の肉と合わせたくなりました。

ぜひ、お試しください。