店長日記

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秋の味覚について、さらに書いてみたいと思います。
もうすぐ、商店街やスーパーマーケットにさんまが店頭にならぶ時期です。
このさんまとワインというのはどうでしょうか、いろいろためしてみました。

おもったよりもバラエティがあると思いました。

さんまのおいしさはなんといって身に載った脂ですね。

このうまみの原点である脂をどう扱うかで選択するワインも変わってきます。

さしみのように生で楽しむ。
通常のイメージでは白ワインに合わせるのが良いと思いますが、さんまは生の脂が口の中で広がります。こういうタイプの味わいは白ワインでも果実味や樽香がふくよかなタイプと合わせるのが良いと思います。
しょうゆをつけて食べることを意識すればロゼも合います。

fr-sou-0004 プレモン ランプラントゥ ド サン モン ブラン
fr-bgn-0008-lrs マロニエール シャブリ プルミエクリュ モンマン
at-nes-0006-org メフォファー アルター ヴァインガルテン ゲミシュターサッツ
us-cal-0003 クロ デュ ヴァル クラシック カーネロス シャルドネ 
us-cal-0001 クロ デュ ヴァル クラシック ナパヴァレー ソーヴィニョンブラン
sp-bsq-0002 ビスカイバルネ ビスカイコ チャコリーナ オチャンデュリ
fr-prv-0003-bio バニョール カシー ロゼ

網に載せて焼く。
これは生で食べるときよりも焼くと脂が落ちてあっさりします。しかし、塩味のアクセントが強調されます。
白身に塩のアクセントについては、すだちやかぼすを絞るようなイメージのワイン、つまり、酸やミネラルのくっきりしたワインを合わせたいです。

fr-lor-0004 ギルボー フレール ミュスカデ セーヴル エ メーヌ シュール リー ソレイユ ナンテ
fr-lor-0010 リュシアン クロシェ サンセール クロワ デュ ロワ
fr-lor-0011-bio フロリアン ロブラン  コトー デュ ジェノワ ブラン シャン ジボー
fr-bgn-0020-lrs フランソワ トラペ ブルゴーニュ アリゴテ
fr-loc-0007-lrs グランジェット ピクプール ド ピネ
fr-prv-0002-bio バニョール カシー ブラン
sp-bsq-0003 イチャスメンディ ビスカイコ チャコリーナ

かば焼きのようにしょうゆベースのたれで楽しむ。
こちらはしょうゆベースの味わいになります。これは太陽がいっぱいふりそそぐ南で造られた果実味豊かで丸みのある赤ワインがおすすめです。
fr-loc-0009-lrs ジャン マール ラファージュ エル マセット
fr-crs-0001-lrs ラウル クレルジェ ピノノワール ヴィエイユ ヴィーニュ
it-scl-0001-ntr アルモーザ シクリス
it-sar-0001 ドリアノーヴァ アンゼナス
pt-ale-0002-ntr モンテ ダ ペーニャ モンテフィーノ レッド
nz-mar-0001 ダッシュウッド マールボロ ピノノワール
sa-frs-0001 オート カブリエール アンウッデッド ピノ ノワール

新鮮なさんまを見るとおもわず今日は焼いてみたいと思いたくなりますね。
それといい相性のワインも試してみてはいかがでしょうか。

今週は台風の影響もあって、一気に涼しくなりました。天気予報ではまだ、残暑が戻ってくるとは言っていますが、この涼しさは10月中旬を思わせる気候です。

そうなると、秋の味覚に目が行きますね。いろいろありますが、蕎麦屋の前を通った時に蕎麦が浮かびました。。
最近は蕎麦屋でワインという取り合わせもちらほら目にしますが、フランスは何といってもガレット。

フランス北部の雨の多いブルターニュ地方は小麦が育ちにくく、代わりにそば粉を使ったガレットを主食としていた時代がありました。

日本の蕎麦はそば粉の香を楽しみますが、ガレットはなんといってもトッピングですね。
肉類、野菜、チーズ、卵など様々なトッピングが楽しめ、ジャム、バター、リキュールなどで甘さを楽しむタイプもあります。

そんなときにお伴にするのはシードル。今回お勧めするのはノルマンディのシードルではなく、バスクのシードル。スタイルは同じゲール文化の流れを思わせるラベルや文字ですが、再入荷したばかりでラベルもリニューアル、味もフレッシュ。ということで今回こちらをお勧めしてみました。

fr-sou-0006-cdr エスティガ シードル ペイ デュ バスク ブリュット

飲み方はグラスでもいいのですが、ブルターニュのカンペール焼やノルマンディでもおなじみのボウル状の陶器、シードル専用のカップ、ボレ(Bolée)で試されることをお勧めします。
フランス人は毎朝のコーヒーもこのボレを使う方が多いようです。
フランスから新着ワインのお知らせです。

※エミーユ ルクレール ブラン ド ブラン ¥4,500

フランスはシャンパーニュ地方の中心、ドンペリニョンなど有名メゾンが並ぶエペルネの近郊、ヴァレ ド ラ マルヌのマルドゥイユ村に本拠地を構えます。
1832年に設立以来、4代目の小規模生産者。12haの畑では70%のムニエ、6%のピノ・ノワール、24%のシャルドネを栽培しています。
丁寧な畑作業から健康によく熟した上質なぶどうを得ています。販売先の90%は国内、10%はヨーロッパとNZ。国内の内半分はレストランやホテルで、半分は昔からの個人客という、地元で愛され、ほとんどが地元で消費されているシャンパーニュが今回少量入荷しました。

シャルドネ種100%のブラン ド ブランですが最初の飲み口が柔らかく、甘い果実を感じますがフレッシュさと複雑さがありますのですっと入ってきます。それでいて酸がしっかりしていてのびやかな余韻を迎えます。


※ミッシェル サラザン メルキュレ ルージュ プルミエ クリュ レ クロワショ ¥4,300

ブルゴーニュ中部のコート シャロネーズのジヴリ村を本拠地に構える生産者。
この方のワイン造りのポリシーは「1本飲み切れるワインを造ること」とし、過度な抽出を避け、ナチュラルな味わいを目指しています。
近年はリッチで肉づきのあるメルキュレが多い中、味わいが自然だが骨格がしっかりしているピノを楽しめます。
近年のメルキュレは雹の被害や熱波で収穫量が減少傾向にある中においてこのアイテムはお買い得と言えます。

よろしくお願いいたします。
ワインを購入するとき、「ワインって高いな」と感じた方々も多いと思います。
筆者はワインを売っている立場の人間ですが、では、なんでこのワインはこの価格なのかといつも考えさせられることがあります。

手元に届くまでのルートを逆算して考えると、お客様に最後に届ける、ショップの運営、管理、運送コスト、輸入業者の輸入にかかるコスト、生産者、ネゴシアンの出荷コスト、生産者の醸造、熟成期間のコスト、栽培、収穫時に雇用する人たちのコスト、ぶどうを健全に育てるためのコストなどなどいろいろあげるときりがありません。

世界のいろいろな国の収穫時にワイナリーを訪れると、いつも聞いてみることがあります。

雇用者の方たちには一日ぶどうを収穫していくらもらえるの?

そうすると帰ってくる答えはその国によってまちまちですが、雇用者さんの給料を聞いてびっくりすることがあります。こんな給料で生活していけるのか?そうなると最終的に価格の交渉をしているときに後味の悪さを感じることがあります。払える人がもう少し助けてあげて、末端の雇用者の生活が少しでも豊かになればいいなと。

そんな問題を考える一方でフランスのボルドー、ブルゴーニュではピンキリですが、格付けの高いシャトーやブルゴーニュの著名なドメインでは収穫の特別なチームがいます。彼らはどのぶどうをどのタイミングで収穫するのがベストなのかが判断できる、そのときにどうやって鋏を入れて摘み取るか、摘み取った後、そのぶどうにダメージを与えないようにどうやって運ぶのか、事細かに訓練を受けたチームだけがその畑に入ることができます。
それは技術者の集団なのです。

ボルドーやブルゴーニュの超高級ワインを造るワイナリーでもぶどうはぶどうの価格でしかないが、熟成が終わって、瓶詰、ラベル貼付が終わった瞬間からその価格が一気に高騰します。
ボルドーはプリムールという、樽の中にまだワインがある新酒の状態で価格を設定し、まるで株の投機を行うかのように買い手をつけていきます。近年は、中国やBRICSなどの富裕層が青天井ともいえるシャトーの言い値で買うので、価格は高騰する一方です。そして彼らはこう言います。
「株は紙切れ、食べられないけど、ワインのプリムールは下落しても飲めばいい」と。
そして、パーカーポイントなどの評価がさらに加えられ高いシャトーはさらに高くなります。
格付け上位のシャトーはまだまだ強気ですから、中、小シャトー群のワインとはさらに格差が広がる一方です。
もともとプリムールはボルドーの生産農家さんたちを救うための救済策として始まったものでしたがもはやそれは見る影もありません。

そういう特級のシャトーの人たちの話を聞くと、本当にビジネスマンだなあ、と感じます。商品やお金の回し方を実によく考えていると感心させられます。

一方、小さな生産者と話を聞くと、天候のこと、畑のこと、ぶどうのこと、出荷のこと、ワインは自分の息子、娘のように話してくれます。本当に気のいい農家さんと話していると感じます。
その話の中で彼らは近年のヨーロッパの天候不順は大変だといいます。冷夏、熱波、雹の被害でぶどうの実や樹がだめになった年があり、空の樽が転がっていて、見るも悲惨な状態だったところもあります。
農家を辞めようとした人たちもいましたが、がんばって少ないながらも出荷を続けてくれた人もいました。

畑と消費者さんたちの間でなんとかよいワインを届けようとがんばる生産者、ネゴシアン、輸入担当者さんの熱い思いを聞いていると、その過程で適正な価格が設定されているワインは高いものでもないし、その人たちにがんばれとエールを送る意味で適正なお金を払うことが大事だと考えさせられます。

この仕事が始まってまだ間もないですが、これまではいろんな地域をまんべんなく品揃えしていました。

でも、これからは、小さな生産者>小さな輸入業者>小さなショップ(つまり私です)>消費者という流れ、あるいやユニオンといえるべきものを造っていきたいと思いました。そのためには生産者さん、輸入業者さんのポリシーや思いを正しく消費者さんに伝えていく努力を続けていかなければいけないと心に留めております。
ワインにはどんな色があるでしょうか?
という質問を投げかけられた時に、普通に聞かれる回答としては、「赤に、白に、ロゼでしょう・・・。」
などの答えが返ってきます。

しかし、ワインにはもっと多くの色があることをご存知でしょうか。
赤、白、ロゼ以外に黒、黄、緑、オレンジ、灰色・・・などなど様々な表現があるのです。
これはあくまでもそれぞれの人々の表現であって、ほかの人にとってはそうは見えないこともあります。

具体的にはどういうことか見ていくと・・・

赤ワインはフランス語で vin rouge (ヴァン ルージュ)ですが、スペイン語では vino tinto (ヴィノ ティント) というように「tinto」は黒の意味です。正確には、「染まった」や「インク」という意味です。南米だとブラックコーヒーを指すこともあります。
スペイン語の赤色はrojo(ロホ)ですが、vino rojo という表現はあまり聞きません。スペイン人から見ると赤ワインの色は赤ではないということでしょうね。

同じように白ワインを見ていくとフランスには vin blanc (ヴァン ブラン) という白ワインを指す言葉以外に広義の意味で白ワインとされているものに実に様々な表現がヨーロッパにはあります。

白ワインでも透明に近い色調もあれば、ゴールドに近い色調もあり、フランスのジュラ地方にはこの地方独特の品種サヴァニャン種を使いこの地方の伝統的製法によって造られる濃い黄色の辛口、vin jaunes (ヴァン ジョーヌ) という黄色の表現を使ったワイン存在します。これは酸化熟成により発達した酵母が時間をかけて熟成させた色と言えます。

イタリアのトレンティーノ・アルトアディジェ地方あたりにはモスカートというぶどうがありますが、白はMoscato giallo (モスカート ジャッロ=黄色)、黒ぶどうはMoscato Rosa (モスカート ローザ=バラ色)
というぶどうがあり、モスカート ジャッロは色調からも想像できるのですが、モスカート ローザのほうはばらを思わせる芳香からこの名前が付いたようです。

ポルトガルの北部、ミーニョ地方で造られる白ワインには vino verde (ヴィーニョ ヴェルデ) という緑色のワインと呼ばれるワインがあります。実際には無色透明に近い、若飲みワインなすが、ポルトガル語のverdeには若いという意味があります。

近年、特に聞かれるようになったのはオレンジワイン。これも広義の白ワインですが、果皮からの抽出、熟成した白ワインがやや赤みを帯びた、オレンジ色になるのですが、これはご覧になったことがあるでしょうか?
この種のワインは自然派と呼ばれる小規模生産者が特にアンフォラと呼ばれる地中に埋めた甕で醸造されます。理想的には完全に空気から遮断され、マイクロオキシデ―ション(微量酸化)のみが起こる計算ですが、より多くの酸素が入ってしまう場合が多く、ワインを酸化が進行し、ワインはオレンジ色になります。
生産地はグルジアやイタリアのフリウリが有名ですが、なかなか日本では普段目にすることがありません。

弊社にもグルジアのワインがありますが、それぞれ在庫も少量です。
ge-ime-0001-ntr ラマス ニコラゼ ツォリコウリ (白)
ge-kht-0001-ntr アレックス ツィヘリシュヴィリ ルカツィテリ (白)
ge-gri-0001-ntr ズラブ トプリゼ ツハヴェリ アンベル Q720 (白)

ピノというぶどう品種にもたくさんの色があります。
見た目でイメージできる、ピノ ノワール(noir =黒)、ピノ ブラン (blanc =白)
赤ワイン用品種ですが、オーストリアではブラウブルグンダー (blau =青)
白ワイン用品種ですが、アルザスなどで使われるピノ グリ (gris =灰色)
などなど、多くの色を用いたワインの表現があります。

日本人にとっては思わず飲んでみたくなる色、そうでもない色がありそうですが、それぞれの国の人たちにとって、せいかつと密着した色とその表現方法が異なることから生まれた様々な色の表現があり、同じ色を見てもそれぞれが違う色に見える、または表現する違いが興味深く思われます。
スペイン、フランスの国境にまたがるピレネー山脈。ここの山頂付近は夏でも震えるような涼しさ?寒さを覚える場所です。
日本はまだまだ残暑の続く日々ですが、一足先に秋の味覚について書いてみたいと思います。

スペインは秋の味覚と言えば、なんといっても山バスク、山カタランです。特にバスク地方のナバーラ州にあるイラーティの森はドイツにあるヨーロッパ最大の森、「黒い森」に次ぐ、2番目に大きい面積を誇る森です。ここをはじめ、ピレネーで秋に行われるキノコ狩りは日本の松茸狩り同様、秘密のお宝を扱うように極秘のイベントです。

それはヨーロッパのほかの国でもあるようで、特にロシアをはじめ、東ヨーロッパでもキノコ狩りが秋の一大イベントのひとつにあげられることを聞かされました。

スペインのキノコ狩りは割に多種多様なキノコを食べるようで、キノコの説明を受けてもさっぱりわかりませんでした。

調理法もシンプル、BBQの網の上に載せて焼くだけ、秋冬にカタルーニャ地方で食べられるねぎの丸焼き、カルソッツのようなものですね。
こちらもネギを真っ黒になるまで焼いて外を向いて中のやわらか、とろとろの部分を食べる贅沢な料理ですね。ピーマンやキャベツなんかでもそんなことをやっていたのを見たことがあります。

シンプルな味わいですが、自分の体の一部になるような感覚もあるのか、普段の生活の食事がガソリンスタンドでのガス補給とするなら、こういう食事は自分の体を造る芸術のようなものでしょうか。
表現がちょっとおおげさですが、なんとなく体にいいという実感があります。

ナチュラルな味わいの食事には、バスクのワインがおすすめです。

sp-bsq-0001 イルスタ ゲタリアコ チャコリーナ イルスタ 2014
sp-bsq-0002 ビスカイバルネ ビスカイコ チャコリーナ オチャンデュリ 2014
sp-bsq-0003 イチャスメンディ ビスカイコ チャコリーナ イチャスメンディ 2014
sp-bsq-0004 イチャスメンディ エクリプセ 2012
sp-bsq-0005 アストビサ アラバコ チャコリーナ ゴラビエ 2014
sp-bsq-0006 ベルデュイ アラバコ チャコリーナ 2013
fr-sou-0007 カーヴ イルレギ イルレギ ブラン シュリ 2013
fr-sou-0009 カーヴ イルレギ イルレギ ルージュ ミニャベリ 2011
fr-sou-0008 エチェガラヤ イルレギ ロゼ 2012

カベルネソーヴィニョン種、シャルドネ種、メルロ種など世界中のぶどう生産地国ではおおよそどこにでもお目にかかることのできる品種、いわゆる国際品種という気候、病気への耐用性の強い品種があります。

しかし、場所、造る人が変わればこんなにそのキャラクタが変化するものかといつも驚かされます。

先日、ある場所でUSA ニューヨーク州のメルロ種のワインを試す機会がありました。

us-nyk-0001 ベデルセラーズ メルロ ノース フォーク オブ ロングアイランド 2012

まず、このメルロ種というぶどうはどんなキャラクタを持つ品種なのか、筆者のイメージを並べてみると、原産地がボルドーで、石灰質と粘土質が混じった比較的思い土壌で育つ、プルーンのような黒果実。比較的、酸味も少なく、まろやかな味わいというイメージです。

メルロ種は赤ぶどうの中では熟しやすい品種なので収穫時期も早いのが特徴です。ですから積算日照量が多くなく、秋の収穫時期で悪天候に見舞われる、良作年と言われないようなヴィンテージに評価が高いことが多いようです。

という、先入観で試しましたが、今回のメルロはそのイメージよりもチャーミングで、軽く、スーッとのどに入っていくような黒果実というよりも、ストロベリーのような赤果実に近い感覚を覚えました。

この味は、ベデルセラーズのある場所がニューヨーク州のマンハッタン島にあるロングアイランドリージョンで冷涼な気候のせいかとも思いましたが、ここで造られているリースリングやシャルドネのように締まった味わいでもなく、メルロらしい肉付きの良さもありました。

そうなると、この味の決定要素はやはり、人ということになりますか、このあたりのマーケットが求める味なのかという想像を勝手にしながら、現地の料理と合わせるとこういう味が受けるのかと納得しながら頂きました。
ワイン大好きだけど、次の日の朝は体が重いという方もたくさんいらっしゃると思います。
筆者も近年はワインも以前ほど飲めなくなり、すぐに良い気分になってしまうことを自覚しており、年齢が上がるほどにその行動は顕著に表れるようになりました。
それゆえに、あらかじめ、体のダメージが少なくなるような飲み方ができるような準備とメンテナンスを心掛けている毎日です。

しかし、飲むワイン自身にもそういうアルコールが分解しやすく、二日酔いになりにくいアイテムがあればよいと思い、そういうワインを探していました。

立場上、医学的見地から物申すことはできませんので、あくまでも実体験、体感での話になりますが、自然派ワインと言われているアイテムは、体内でのアルコールなどの分解が比較的早いのではと実感させてくれたことが多かったことを自覚しております。

そして、赤ワインよりも白ワインのほうが比較的、体調が良かったように思います。
赤ワインはアルコール度数、タンニンなどが体に残るのでしょうか。

しかし、そんなフルボディの赤ワインの中にも全く、アルコールの残留した感覚がすっかりなくなる感覚を覚えるアイテムがありました。いくつかあるのですがおすすめは、

it-pmt-0003-ntr サンタマリア ランゲ ネッビオーロ フレロット
it-pmt-0004-ntr サンタマリア バローロ カパッロ
it-pmt-0005-ntr サンタマリア バローロ カパッロ リゼルヴァ
it-scl-0007-ntr  ウーヴァ タントゥム アウルム

特にウーヴァ タントゥムはその名前の通り、「ぶどうだけ」しか入っていません。SO2などもないので、飲むと体に自然に入ってくる感覚を覚えます。
翌朝の目覚めの時のだるさも感じませんでした。

こういう時は、人間も自然の一部に過ぎないな、と感じさせられます。

人柄の見える、小規模生産者の造る、自然由来のものだけを使って作られた、自然からの恵みが感じられるワインをこれからもどんどんワインリストに加えてみたいと思います。
落ち度のない、洗練されたインターナショナルな味わいにちょっと飽きたといわれるワインラバーの方が結構いらっしゃいます。

私、筆者もその一人かもしれません。

特にフランス南部のコートデュローヌの変貌ぶりにちょっとショックを受けているのです。

AOC(原産地統制呼称)エリアの拡大により、以前は厳しく守られていた味わいと頑固に飲み頃を待つ楽しみがなくなりかけている今のローヌ(特に北部ローヌ)のスタイルに寂しさを感じています。

ということで弊社のワインリストのコートデュローヌ地方も少ないのはそのせいだけではないのですが、そんな時代の流れにも負けず、日々、ワイン探しを続けています。

そんな中で北ローヌで比較的、お買い求めやすく、テロワール(地味)を感じやすい生産者が多いと感じるのはやはりクローズエルミタージュとサンジョセフあたりかと思います。

近年のサンジョセフは果実味中心のスタイルが進行しているように感じられるのでクローズエルミタージュに絞ってみました。

fr-cdr-0004-ltr カーヴ ド タン クローズ エルミタージュ ルージュ グラン クラシック 2012 (赤) 

このワインはここの地域の協同組合が造っているのですが、味わい、生産システムがフランスで最も高い評価を受けています。

最も惹かれるポイントは会社ではなく、協同組合で農家さんがそれぞれに造ったぶどうを持ち寄り、その土地のスタイルをちゃんと残しているところにあります。

なんとなく、なつかしい、派手ではない味わいに行きつくならここ、という感じがするのですが。
さらに続いて、ハンガリーのワインのご紹介です。

hg-tky-0001-ltr シャトー デレスラ トカイ フルミント ドライ 2014 (白)

さきほどのカナダワインでも述べましたがカナダといえばアイスワイン、と同じ表現を使うとするならば、ハンガリーのトカイといえばトカイワインというように甘口ワインが代名詞となっている地域です。

このトカイもフランスのソーテルヌ、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼと並んで世界三大貴腐ワインの生産地の一つとして知られています。

しかし、近年はシェリーやポートもそうですが、世界的に甘口ワインが売れなくなってきており、このハンガリーのトカイでも例にもれず、これまで作ってきたトカイワインの売れ行きが芳しくありません。レベルの低い貴腐ワインのカテゴリをどんどん廃止し、安いトカイアスーワインを市場からなくし、デイリーで飲みやすい、辛口のワインの生産を増やしだしています。

このトカイのエリアもワイン生産地のほぼ北限とされるカルパチア山脈の南に広がる、トカイエリア、隣国のスロヴァキアの一部を含めてトカイワインの生産地として認定されていますが、スロヴァキアワインも含めて、辛口ワインも10年ほど前にはとても評価できるワインではなかった印象でした。
しかしながら、この地域も天候の要素のみならず、17世紀にオスマン帝国の侵略を受けていたころにできたとされる貴腐ワインの文化が変わろうとしています。現在ではどんどん外資のワイン生産会社が投資、最新技術の導入を行い、2002年にはその歴史的、文化的景観が世界遺産に認定されるなど回りも環境も変わってきています。

そんな中で女性醸造家、エデッィト・バーイ氏の理念でもある自然、気候、土壌、それらを伝統と新しい技術を使いワインに写し取ることで、ユニークなワインを造ることの理想を感じ取り、新しいトカイワインとは何かを探してみてはどうでしょうか?
続いて、カナダのワインのご紹介です。

cn-ont-0001 ハーンダー エステート ナイヤガラ リースリング 2010 (白)
cn-ont-0002 ピーリー アイランド アルヴァ ピノノワール 2012 (赤)

カナダのワインというと、日本で想像されるのは、アイスワインです。果実の中の水分を減らすため、冬まで収穫を待ち、マイナス8℃になったら手摘みで収穫し、凝縮した果実味が強い甘味と濃厚な香りを持つワインを造りだすイメージでしょうか。

しかしながら、今回ご紹介するワインは通常の辛口ワインです。
これらのワインが造られているオンタリオ州は五大湖のうちのオンタリオ湖とエリー湖の間にある、ナイアガラ半島、エリー湖の南部に浮かぶピーリー島です。
ワイン造りは16世紀から行われていて、歴史はあるのですが、多くが家族経営の小規模生産者ばかりで、19世紀半ばのアメリカ禁酒法の時代にはカナダ産ウイスキーなどに生産を占拠されるなど不遇な時代もあり、国際的には日の目を見ることがなかったのです。しかし、近年は国際的な評価を受ける生産者も出てきて、注目されるエリアになりました。

そしてこのオンタリオ州は、移住者のオリジンも関係あるかもしれませんが、比較的、フランス、イタリア、スペインの旧世界のワインの味わい、スタイルに似通ったものに仕上げる生産者が多く、冬でも凍らないエリー湖やナイアガラ半島の土壌、特に石灰質土壌がぶどうに良い影響を与えているようです。
エリー湖南部のピーリー島周辺は日照量も多く水深が浅いため、温暖な気候になり、赤ぶどうの栽培に向いていると言われています。

カナダは移民が多く住む国ですが、移住先でも伝統的スタイルを残そうとする人々が多く、ともすればオリジンのヨーロッパよりも古き良きスタイルがそのまま残っている地域も多いようです。

そういった、文化の一つといえる食文化を探してみることも面白いかもしれません。
立秋になり、一時の猛暑日が終わったとはいえ、毎日の残暑が続きます。
こんな時期には冷涼気候のワインにフォーカスして、いろいろ探してみました。
近年の温暖化により、これまでワイン生産にはむかない寒い地域にも優秀なワイナリーが見られるようになりました。
今回紹介するのは、チリのワインです。

cl-acg-0001 ヴィーニャ レイダ コステロ ピノノワール レセルヴァ 2014 (赤)
cl-acg-0002 ヴィーニャ レイダ コステロ リースリング レセルヴァ 2014 (白)
cl-acg-0003 バルディビエソ ソーヴィニョンブラン シングルヴィンヤード レイダ ヴァレー 2012 (白)

これらのワインが造られている、レイダという地域は世界的には最近注目されるようになってきたぶどう生産地域ですが、それまで大手10社の寡占状態だったチリの輸入ワインの世界ではまったく見ることができませんでした。なぜなら小規模生産者しかいなかった地域だったからです。

この地域は首都サンチアゴから西、海に向かって95kmほど行ったところにあります。海から7kmほどしか離れていません。チリは南北に長く、東西には狭い国ですが、その狭いエリアに山脈が何本も走っているので東西の気候差がものすごくあります。このレイダも南極から流れるフンボルト海流とアンデスからの乾いた風の影響で、夏もすごく寒く感じます。夏でも海で泳ぐ人はほとんどいません。山が海からの雲を止めるので豊富な日照量と昼夜の温度差のおかげで、ぶどうが病気、虫、湿気にやられることなく健全に育つ環境にあります。
その、狭いレイダ ヴァレーのエリアの中にある畑でさえ、品種ごとに適した区画で造られています。
斜面の方向の違いで微小な天候の違いがあるため、生育状況が変わってくるためです。
量産ではなく、品質に拘り、上質且つ独自性のあるワインを造ることを理念とした小規模生産者がいま、チリ国内で増えてきており、輸出も積極的に行ってくれるようになりました。
このおかげで、日本の消費者の中でこれまで抱いてきたチリワインのイメージが変わりつつあります。
この変化を楽しむにはいまは良いタイミングといえるかもしれません。
今年の夏はかつての夏とは違って例を見ない猛暑が続いています。
もはや、温帯気候の域を脱して亜熱帯気候になりました。
山頂に雪や氷があった場所にはそれがなくなり、海では関東近辺まで熱帯性の魚介類を見かけます。
そんな状況になってきたときに日本人はこれまでと同じような食を求めていくべきなのでしょうか。
環境の変化で造る農作物の変更、生態系が変わる推移を見て、人間もそれに合わせる対応、つまり、自然への畏怖や尊敬があるならばその変化を受け入れるべきかとふと考えることがあります。

こんな暑い日が続くと思いだすのは南イタリアのカラブリア州のことです。

一言でいうと、ここはイタリアではありませんね。

道行く景色はオリーブとサボテンと岩がごろごろしている茶色い山岳の風景です。その崖下に海が広がる景色。空は雲一つなく照り付ける太陽。

メキシコかギリシャか中央アジアかといったイメージでした。

とおもえば、内陸のコゼンツァやカタンツァーロでは冬は雪が降り積もる場所もあります。

こんな環境で食べられているのは、ギリシャの影響を受けているようですが、ギリシャはトルコ、イランの影響を受けています。辛いものとオリーブオイル、赤玉ねぎ、ヤギやラムの料理が多かったイメージです。チーズもひょうたん型のカチョカヴァッロやペコリーノになりますね。チーズは新鮮でフレッシュなイメージでしたので食べやすかった印象です。

こんな食事に合わせるワインは

it-clb-0001-ntr カタルド カラブレッタ アンソニカ ビアンコ
it-clb-0002-ntr カタルド カラブレッタ チロ ロッソ クラシコ

白のアンソニカ種もギリシャ由来のぶどうで、果実味たっぷりの味わいですがミネラルを感じるので大柄な味には感じませんでした。シチリアに多い品種でマルサラ酒によく使われます。
赤のガリオッポ種はしっかりしたタンニンとスパイシー感があり、ギリシャ、トルコ系のスパイシー料理にもうまく寄り添うイメージです。

この赤白は長熟の可能性も感じられるワインなのでしばらく寝かせて再びテイスティングしてみたいと思います。
この季節にお勧めのカヴァとマンサニージャ(シェリー・ヴィノ デ へレス)の紹介です。

sp-and-0001 ホセ エステベス マンサニーリャ ラ ギータ
sp-cat-0001 ホセ エステベス カヴァ レジェンダ ドライ

同じ会社ですがカタルーニャとアンダルシアという長距離バスで一日かかるくらい、遠く離れた場所でこれらのワインが造られています。

まず、アンダルシアのへレスで造られている、ラ ギかータですが、へレスの最も河口に近いサンルーカルという町で造られる、マンサニージャという白ワインです。

マンサニージャはこの地域だけで造られる特有のシェリーにのみ付けられる名前です。
最も海の近くで造られているのでその味わいに特有の塩味に近いミネラルを感じると言われています。しかし、実際には塩分は含まれていません。

このラ ギータはラベルにも書いてありますがもともとの生産者はライネラ・ペレス・マリンという生産者が1852年にここでワイン造りを始めたのです。

この創設者でもあったドミンゴ氏はなかなかの現金主義者であったらしく、マンサニージャを買い付けに来たバイヤーに「金はあるか?」とかならず確認していたことから、このマンサニージャは「ラ ギータ=金」と名付けられました。そして同じスペルの麻ひも、その先には金を模したシールが添付されることになったのです。

このマンサニージャの味わいはマンサニージャの中でもっともライトな味わいといわれ、シェリー特有のアルコール感、ミネラル、吟醸香のような風味が軽く、地元でも楽しまれている、魚介類、生ハム、チーズとの相性がとても良いとされています。

もうひとつのカヴァはアンダルシアにあるホセ エステベスが新しくリリースしたカヴァでやはり優しい口当たりのスタイルです。味わいは名前の通りドライですが、アフターにほのかな果実味が残ります。

小アジアから来たとされるマカベオ、ギリシャ由来のチャレロに地元品種パレリャダのブレンドが絶妙です。

この二つの味わいは会社のポリシーを感じられます。どちらもしっかり冷やしてこの夏に楽しみたいアイテムです。
この会社はカヴァ買収の時ももラ ギータのように現金支払いで決済したのでしょうか?
前回、ワインに氷をいれると・・・というくだりの文章を書いた後に様々なご意見を頂きました。

人間の先入観や経験などでワインに氷を入れるシーンをあまり見たことのない方が多かったようで、そういうやり方もあるんだな、というご意見が多かったように思います。

ワインに氷を入れて、グラス内の温度を急激に下げるとどうなるか、最も一般的に感じられるのは、果実味がシャープになる、酸の感じ方が強調される、タンニン、アントシアニンやポリフェノールを強く感じ、しゅうれん性を強く感じる。これらをまとめてすっぱいものを食べたときに口内の筋肉が縮む感覚を覚えるのではないでしょうか。

人間が食べ物を口の中にいれた時にまず最も親しまれるのは甘味であると思います。今の季節であれば味ではないですが冷たさもそうなのかもしれません。人間は体の中から温度を下げると、気温の感じ方も変わってくるようです。

その次に、ミネラル感、酸味、苦味、渋味が順番にやってきますが、その味わいそれぞれにどれだけ親しみを持っているかどうかが味わいの感じ方の差といえるかもしれません。

例えば、筆者が初めてビールを口にしたとき、「こんな苦い飲み物をよく大人たちは飲んでいるなあ」と思ったものです。この感覚は、多くの人が経験したことではないでしょうか。

しかしながら、ビールを飲む機会が増えて、それが増えるたびに、やがて麦の甘さ、のど越しの清涼感、などの感覚を経て、ビールを普通に日常飲むようになったのだと思われます。

ワインの親しみ方も同様の経緯を経て、タンニンやポリフェノールへの親しみが感じられてくるようになるのではないでしょうか。

ワインに氷を試された方に聞くと、「白ワインに氷」または「ロゼワインに氷」が圧倒的に多かったようですが、前述のしゅうれん性を利用して、「赤ワインに氷」も提案しています。

つまり、しゅうれん性を逆算して、果実味のボリュームのある、タンニン分の少ない、赤ワインの温度を下げ、ャープな味わいにさせることで、この季節でも赤ワインをおいしくいただける提案できる可能性があると考えています。
では、そんな赤ワインをどうやって選ぶか。
地図で探していくと、推奨生産地域と品種が絞られてきます。

まず、一般的な国際品種から見ていくと、比較的、タンニン含有量が少ないとされているピノノワール種、メルロ種、カベルネフラン種、あたりでしょうか。
それらの品種が造られているところで比較的、年間の積算日照量の高い地域で果実味豊かなタイプがおすすめです。

弊社の商品でおすすめなのは、以下の商品です。是非お試し、感想をお聞かせください。

※フランス
fr-bgn-0006 ブルゴーニュ ジュリアン スニエ モルゴン
fr-loc-0015-org  バサック ジュ テーム コート ド トング 
fr-crs-0001-lrs コルス ラウル クレルジェ ピノノワール ヴィエイユ ヴィーニュ

※イタリア
it-bsl-0001 バジリカータ カーサ マスキート アリアニコ デル ヴルトゥレ ポルターレ アッドゥカ
it-clb-0002-ntr カタルド カラブレッタ チロ ロッソ クラシコ

※USA
us-cal-0006 ペッパーウッドグローヴ オールドヴァイン ジンファンデル

※ニュージーランド
nz-mar-0001 ダッシュウッド マールボロ ピノノワール

※アルゼンチン
arg-cfy-0002-org エル エステコ クマ マルベック

※南アフリカ
sa-frs-0001 オート カブリエール アンウッデッド ピノノワール

よろしくお願いいたします。
スペインにアイレンという品種のぶどうがあります。世間的には評価もそれほど高くなく、エレガントでもないとされています。

しかし、スペイン国内で生産されるぶどう生産量の約30%を占めており、世界的にみても栽培面積の大きな品種と言われています。

もちろんレーズン、生食用やシェリーに加えられるブランデーなどにも使われています。

生産地もカスティーリャ・ラ・マンチャといったスペイン中央部での栽培が支配的ですが、この地域は年間雨量も少なく、冬と夏の温度の年較差がとても大きく冬は氷点下、夏は40℃以上といった日もある気候的にも厳しい土地です。こんな条件下でも育つぶどう品種を選択、栽培するには大変な苦労があったことがうかがえます。

味わいも強い果実味もありませんが、ラマンチャの夏の日のような暑さがつづく、日本でキンキンに冷やして飲んでみると、心地よい、優しい味わいが広がります。

改めて思い返してみると、スペインのラマンチャやアンダルシアではまず昼間に現地の人が外を歩いているのを見たことがありません。観光客くらいでしょうか。
それからすると日本人のバイタリティは素晴らしいなと思わせます。

sp-lmc-0001-org ボデガス ラ テルシア イェマヌエヴァ アイレン 2013

このワインは樹齢100年以上のぶどうを使用しているとラベルにも書いてあります。
この場合はぶどうの樹の耐性がすばらしいことが特徴で干ばつや病気にも強い品種であったことで、近年までスペイン国内では古木の評価もそれほどされていなかったことから、人による、味わいへの介入もあまり感じられず、自然な味わいだと印象にあります。

それ以上に筆者の世代を考えるとだんだん、重くない、エレガントな味わいの嗜好に傾いているかもしれません。
暑い夏に食事で気をつけたいことは、食欲増進の工夫と体力の消耗を防ぐたんぱく質の摂取ですね。エネルギー源を摂取したら、そのエネルギーの代謝をサポートするビタミンB群、汗で失われる水分とカリウムやそのほかのミネラルを食事でしっかり摂ることが大切です。
こんな時期によく枝豆を食べる方も多いと思いますが、この食品に多く含まれるメオニチン(ビタミンB1、ビタミンC)が二日酔いなどからの体力回復の効果に一役買っているということです。

そんな枝豆ですが、通常はビールと合わせるパターンで食べる機会が多かった経験をされている方がほとんどだと思います。

しかし、枝豆の味わいを考えてみるとワインにもよく合うのです。

枝豆の味わいというのはどういったものでしょうか?

普通は塩ゆでにするので、まず強調されるのは塩味です。

この塩味にお勧めなのがシェリー、特にフィノタイプです。

sp-and-0001 ホセ エステベス マンサニーリャ ラ ギータ  (白)

このシェリーはアンダルシアの生産地へレス全体のフィノの中でも最も軽い部類にはいる味わいだと思います。

そしてマンサニージャは実際に塩が入っているわけではありませんが、グアダキビル川が海にそそぐ河口付近で醸造しているためか、良く塩気のようなミネラルを感じるとおっしゃる方が多いように思います。

そして、豆腐や豆乳のような味わい、ほっこりした甘さや後を引く滋味の深く、優しい味わいです。
これには、ワインも優しい味わいを合わせるのがいいと思います。

sp-gar-0001 アバニコ ディルヴィオ アルバリーニョ  (白)
at-nes-0006-org メフォファー アルター ヴァインガルテン ゲミシュターサッツ (白)
it-tsc-0009 テヌータ ディ ノッツォーレ レ ブルニケ シャルドネ (白)

よろしくお願いいたします。

http://aquavitae.ocnk.net/
aquavitae@xpost.plala.or.jp
さらに続いてフランス&スペイン新着ワインのお知らせです。

※fr-loc-0015-org バサック ジュ テーム
このワインの売りは商品名とラベルでどうぞ、ということで選んだわけではありません。
Je t’aime =I love you ということで、メッセージ性のあるワインとして贈り物などにはおすすめできる印象を受けます。
しかし、弊社が注目しているのは生産地と品種なのです。
このコート ド トングという場所は南仏の地中海沿いのレロー県、ベジェという町の近郊にあります。
この町ははっきりいってぱっとしません。ラグビーチーム、ASベジェというチームがあり、過去、フランスチャンピオンシップ11回優勝、そのフランチャイズ、スタッド・メディテラネはワールドカップ会場にも使用されるほどの規模と輝かしい実績ながら、現在は2部リーグの10位と低迷、などなど、本当になにもない場所で、おそらくは町の人のほとんどがワイン造りに携わっているのではないかという場所です。
古くから、この地ではデイリーでコストパフォーマンスのあるワインが造られてきましたが、樹齢35年のカベルネフラン種がここにあったことは知りませんでした。
映画、「サイドウェイ」でもセリフの中に「カベルネフラン種からは偉大なワインは生まれない」ということも言っていましたが、そんなことはない気がします。
収穫期が赤ぶどうの中でも遅く、丁寧に育てないとバランスの悪い味わいになってしまいがちですが、ボルドーのグラーヴあたりでもカベルネフラン種100%のすばらしいワインに何度もお目にかかっています。
こちらのワインはまだまだ若いし、熟成したらどうなるかという可能性のみで推し量る段階ですが、面白い存在であると思います。

※sp-gar-0001 アバニコ ディルヴィオ アルバリーニョ
これはイギリス人の元バイヤーという消費者目線でプロデュースされているワインの一つです。世界中のワインを研究して南米にも赴いていたようですが、最終的に腰を落ち着けたのはスペイン。そこでガリシア州はリアスバイシャスのアルバリーニョ種に目をつけました。私自身も好きなぶどう品種のひとつですが、近年のリアスバイシャスのワイン生産地域は内陸に拡大しており、以前のシャープなミネラル、海産物と合わせたくなるきれいな酸というより、果実味あふれるタイプに変化しつつあるワインが多くなってきていて、さらに価格も高騰していることを憂いていましたが、比較的原点に近いワインだと思います。
続いてフランス新着ワインのお知らせです。

※fr-lor-0011-bio フロリアン ロブラン コトー デュ ジェノワ シャン ジボー
ロワール地方で聞きなじみのないコトー デュ ジェノワだと思います。
ロワール川に面した丘の上に小さな市街地を形成しており、「丘の上の町」として知られている。中世からの数々の歴史的建造物や、美しい建物が散在する市街は非常に美しい、サンセールの町に隣接しています。

日本でもサンセールのワインが有名になり、価格も高騰しています。しかしこの隣接したコトー デュ ジェノワでワインを造るフロリアン ロブラン氏はこのサンセール側にも畑を持っている生産者です。当然サンセールとは地続きでワインに良いミネラル感をあたえる石灰質土壌の畑なのです。
ラベルの原産地統制呼称が違うだけでレベルはサンセールと同じというお買い得なワインです。

※fr-lor-0012-lrs ピエール ジャック ドゥルエ ブルグイユ ルージュ グラン モン

こちらの生産者、ピエール ジャック ドゥルエ氏は70〜80年にかけて、ボルドーワインの黄金期を造った故エミール ペイノー博士に師事し、ブルグイユ村の平均樹齢50年のカベルネフラン種からすばらしいワインを造りました。

通常、この地域で造られるカベルネフランについてご存知の方はこんなイメージをお持ちだと思います。
固いタンニン、鉄分のようなミネラル感、閉じこもったブラックカラントのような果実。
しかし、このヴィンテージが1996年であるように飲み頃になるのに時間のかかるワインでありますが、ようやく飲み頃に差し掛かったように感じられました。
同じようなタイプのボルドーワインですと価格も数倍、高額なものが多いですが、こちらのロワール、ブルグイユワインは肉と合わせて良いバランスが取れ、ベリーソースのイメージで試していただけるお買い得ワインです。

よろしくお願いいたします。
相変わらず、猛暑が続く毎日ですが、体調管理に気を付けて食生活を楽しんでいらっしゃいますでしょうか?

この季節はやはり涼しげなワインを探しておりましたところ、それにぴったりのワインを見つけました。

南アフリカのケープタウンからほど近いステレンボッシュ、およびその東側に位置するという地域で造られているワインです。

ここ数年のヴィンテージのレベルアップが目覚ましい南アフリカですが、特にこのステレンボッシュの地域は「ワインランド」と呼ばれるほど、歴史あるワイナリーがたくさんあります。ここは陽射しも強いですが、コースタルリージョンと呼ばれるように海の影響を受ける地域です。海水温も低く、冷涼気候が広がります。

また、前回の2010年サッカーワールドカップ開催あたりから、観光業にも力を入れ、先住民のカラードの方々のソムリエを見かけるシーンも増えてきました。
ヨーロッパではなかなかお目にかかる機会が少ないかもしれません。

※sa-str-0001 ケン フォレスター ヴィンヤーズ プティ シュナンブラン
低価格帯のワインでありながら古木のシュナンブラン種を樽発酵させるほど手間をかけたワイン。オレンジの花、蜂蜜、アプリコット、バニラなど複雑なアロマが交わり、リッチでミネラル感があります。

※sa-frs-0001 オート カブリエール アンウッデッド ピノノワール 2011
こちらはフランシュックというアフリカーンスで「フランス人の住む場所」といわれるほどフランス風の文化が感じられる地域です。食文化やワインにも当然そのテイストが反映されています。ステレンボッシュからやや内陸の冷涼地域で造られるため、エレガントなスタイルです。赤いベリーのアロマに、口に含むと魅力的な凝縮感のある、熟したチェリーやクランベリーのフレーバーが続きます。フレッシュさが楽しめるワインです。

暑さに負けないよう、しっかり食事をいただきましょう。
よろしくお願いいたします。