店長日記

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これまでぶどうの産地を世界地図で見てみると北緯30~50度、南緯20~40度の気候帯の中で育成され、フランス、イタリアなどの西ヨーロッパの旧世界に対してその他の国が新世界のワインと区別されてきました。
しかし、皆様がご存知のように地球温暖化、急激な気候変動により、その地図は塗り替えられようとしています。
近年はこれまでワイン産地としては聞いたことのない国々でワイナリーが造られ、葡萄が生産されて来ています。そして、これまでのワイン生産国でも特定の地域で見たことのない品種が植えられ、私たちのこれまで持っていたワインの常識には当てはまらないワインが登場してきました。

例えば、イギリス、歴史上ではフランス同様、修道院でワインを作っていたのですが宗教改革で時廃れていましたが、現在ではイングランド南部で生産が盛んになってきています。生産の概念もワイナリーというよりもオーチャード、すなわち果樹園としていくつかの農作物や酪農の製品の一つとしてワインが造られているイメージがあります。以前、フランスやスペイン、ポルトガルにとってのワインの取引先がイギリスであったことを考えると地産地消の概念でワインを造っていてもおかしくはありません。また温暖化によるぶどう生産の北限が上がってきていて、シャンパーニュのメーカーがイングランドに土地を購入している話も聞きますし、そのシャンパーニュ地方でぶどうを造る生産者に話を聞いてみると、
「温暖化でシャンパーニュが造れなくなったらどうするのか?」「その時は赤ワインをメインに作ればいいだけだよ。」とあっさりと言ってのけたのには驚かされました。

そのほか、ベルギー、オランダ、デンマーク、ポーランド、タイでワインが造られ、評価が高まっていることにも注目です。
ベネルクスやデンマークではヴィンテージビールなどの熟成させたアルコール類をよく見ますが、その原材料がぶどうになっただけの概念で造られている印象があります。
デンマークはイングランド同様、これまでの消費者側としての地産地消のアイデアがあったのは当然のなりゆきかもしれません。
ポーランドはポーランド南西部のルブスキエ地方だけで造られています。この地方はドイツの影響をうけていて宗教が影響を与えているようです。

タイは土壌、気候、マーケットを見てぶどう生産環境が作りだされた歴史があるようですが、おもしろいのは、タイ料理とのマリアージュ。
日本人の普通のイメージからするとワインとタイ料理の相性の良さは程遠いものに思われますが、全体的に辛みの強さを控え目にして、ワインとの相性を意識すれば合うようです。
タイ料理の味わいはレモンの酸味、ソースの甘味が素材をまろやかにする料理が多いので、
香菜やナンプラーもその組み合わせのイメージの中で調理していけば相性の良いワインは見つかると思われます。

南半球ではアルゼンチンのパタゴニア地方の砂漠地帯、リオグランデ周辺で造られるピノノワールが有名になりつつあります。
ブラジル北東部ペルナンブコ付近でもワイン産地が増えてきています。以前上映された、モンドヴィーノでもそのレポートがありましたが、「ココナッツでワインを造るのか?」といったセリフが出てきたように、消費者が想像できなかった場所でワインが造られています。

その映画の中で、フライングワインメーカー、ミッシェル・ロラン氏が、「月面に人類が住み始めたら、私がワインを月面で造ろう。」と言っていたことが現実になるかもしれません。

最初のテーマでは気候の変動に伴ってワイン産地が変動しているという考察から色々な国のケースを見てきましたが、こうしてみると、ワイン地図の変動の原因は気候ばかりとは言えないようです。人のアイデアやマーケットによる影響も多いですね。

筆者の経験ではタイではありませんが、パリや南仏でベトナム人の知り合いが出してくれたベトナム料理とフランスワインを合わせたことがあります。
ベトナム料理にとってフランスのバゲットは必須アイテムですから香菜や魚醤の効いた生春巻きとワインがすごく自然に合わせ、おいしく頂いた記憶があります。

これまでの概念をやぶる小さなチャレンジをおウチの食卓で行ってみるのもおもしろいのではないでしょうか。
2015年10月10日 第百七回配信

最近、テレビのニュースでは農産物の輸入協定に関する交渉、いわゆるTPP交渉の話題が世間をにぎわせています。
しかし、内容を見ていると消費者にとって恩恵があるかどうか?という疑問が出てきます。
もちろん、交渉国相手は自国が有利になるように働きかけているのですから綱引きはそううまくいくはずもありません。
US、オーストラリア、ニュージーランドあたりのワインに輸入価格が抑えられ、安くなるような宣伝文句を見ますが果たしてそうなるのでしょうか?

関税がゼロになる期間が8年ほどかかるようですが、現在、日本はワインに対して、15%又は125円/Lのうちいずれか低い税率を適用している。この割合を8年かけて撤廃しても、消費者にとってお値打ち感があるものかどうか、わかりません。

一方、国内生産者の中には海外から葡萄液やワインをバルクで輸入して、瓶詰、ブレンドして出荷しているところもあり、恩恵を受けるメーカーもでてくるでしょう。それは大手メーカーで、中小規模の生産者にとっては一応、死活問題となるようですが、ワインはその土地の地味を表現するものですから、基本、その土地のワインはそこでしかできないというオリジナリティを売りにしているので、被害がすぐに出るとは思えません。

USAのワインはもともとかなり高価なワインが多く、少しずつ値下げされる可能性があってもそれほど、お値打ち感はないかもしれません。最もドルの為替レートが急変すれば、関税分の価格は吸収されてしまうかもしれません。

そんな中で筆者が注目しているのはチリ、カナダ、オーストラリアです。
チリワインは2007年以降、関税引き下げと同時に輸入量も増加しています。2019年4月からは関税がゼロになるようです。質も向上しており、以前、輸入アイテムは大手メーカー10社の寡占状態でしたが、ストーリーとオリジナリティのある小規模生産者の入荷も増えてきて、チリワインのイメージが変わりつつあります。

一方、このチリワインの急速な関税引き下げ効果を背景にEU諸国に交渉を迫り、兵糧攻めを画策する日本政府の思惑がうまくいけば、ヨーロッパのワインの価格にも値下がりの兆しが出る可能性もあります。


オーストラリアワインは近年、急激な気候変動による、収穫量減少、価格の高騰などでセレクトするワインが難しい印象ですが、関税が段階的に引き下げられれば、日本のマーケットの中で生き残るアイテムが出てくるでしょう。

カナダはTPP交渉に正式参加して、これからというところですが、ワインのレベルは近年上がっておりますので、価格が見合えば、すばらしいコストパフォーマンスのワインが増えてくることが予測されます。

ワインの価格決定の条件は関税だけではなく、為替レート、輸送費(燃料費)が大きく影響してきますので、この決定がすぐに価格に影響を及ぼすとは言い切れません。

消費者の立場としては購入の際の選択肢が多くなりますが、価格に惑わされず、味わい、飲むシチュエーション、食事とのマリアージュを考えて、これはという一本を選ぶ情報を持って、購入していただきたく思います。
スペインから地中海の太陽をいっぱい浴びたワインが入荷します。

sp-val-0001 ヴェラ デ エステナス プリマムボバル 2013 \1,590
このワインが造られている場所、ウティエル・レケーナはバレンシア地方から西へ内陸に入ったエリアです。標高は平均700メートル。この地域の最大の特徴は地元品種のボバル種です。ここで栽培される葡萄品種の75%がボバルで、この品種を使った赤ワイン、ロゼワインが造られています。このボバルの聖地といえるウティエル・レケーナ地域を代表する7生産者がそれぞれのボバルを持ち寄って造ったのがプリマムボバルです。ワインの醸造、瓶詰はヴェラ・デ・エステナス社が行います。
ラベルには点字にてワインの説明が書かれています。ブルーベリーやスミレ、煮詰めた苺と、凝縮したフルーツの香り。果実感が非常に豊富にありながらも、上品でピュアな印象があり、全体のバランスが非常によく取れています。

sp-cat-0005 ロナデレス ヴィン イ レジェンデス 2011 \2,340
(こちらの商品は現在まだ通関が切れていませんので10月15日頃の入荷を予定しています。)

ロナデレスはカタルーニャ地方、バルセロナ南部のタラゴナ、プリオラートに本拠地があります。この生産者は2002年から小さい家族経営を始め、内陸のモンサンの山の中に畑を持っています。
カタルーニャワインの特徴になっているモダンスタイルの味わいとラベルはもちろんのこと、最新技術を投入してワインを造り、畑はビオディナミを実践しています。
このヴィン イ レジェンデスは地中海ブレンドともいえるガルナッチャとカリニャンのセパージュですが、12カ月のオーク樽発酵で焼いたトースト、ビスケットのようなアロマ、ブラックベリーのジャム、バニラエッセンスの風味でなめらかな味わいが楽しめます。

よろしくお願いいたします。
ご好評頂いておりましたクロワチアワイン、イロチュキ・ポドゥルミの新しいアイテムが入荷します。

これまで取り扱っていましたアイテムはグラシェヴィーナ セレクテッドという、クロアチアの地元品種、グラシェヴィーナ種の白ワインでした。
こちらのワインの特徴は白い花の香りにみずみずしく熟したリンゴと柑橘類の味わい。自根ならではの伸びやかな酸とミネラル。地元の料理、パプリカのシチューや川魚などの相性が良く、クロアチアのワインらしいイメージでしたのでこちらを取り扱っていました。

今回入荷するのは、
cr-slv-0004 イロチュキ ポドゥルミ トラミナツ セレクテッド 2013 \1,870
cr-slv-0003 イロチュキ ポドゥルミ グラシェヴィーナ プレミアム 2012 \2,260

の2アイテム。
最初のトラミナツ(traminac)はイメージできるかもしれませんが、いわゆるトラミナー種です。創業者のオディスカルキ氏がイタリアのアルトアディジェ地方のトラミン村から1710年に持ち込んだそうです。元々、オディスカルキ氏はこの地方出身の家系だったそうですが、この品種がクロアチアとセルビアの国境あたりの気候、土地との相性の良さを見て導入を決めたそうです。現在はこの品種はクロアチアを代表する品種になっています。
試飲した感想を言いますと、イタリア、アルトアディジェのトラミナー種は高地で日照量も多く、色調も黄色っぽく、トラミナー種の白桃のようなフルーツの香り(もちろん味は辛口ですが)がしっかり主張しますが、クロアチアのトラミナー種はやや控えめな印象。でも弱いのではなく、香りと味の主張はしっかりあります。イタリアとクロアチアの食文化の違いかと思わせます。イタリアのトラミナー種はかなり良いお値段ですのでコストパフォーマンス的にもお買い得です。

グラシェヴィーナ プレミアムとグラシェヴィーナ セレクテッドとの違いは、プレミアムは特定の畑で造られた熟度の高いぶどうを完全に手摘みで収穫します。そのぶどうをステンレスタンクにて12カ月とセレクテッドよりも長めの熟成期間を経て出荷されています。そのため味わいはとても凝縮した香りでトロリとした舌触り。果実の鮮度、エレガントさと共に力強さと長い余韻が感じられます。

ちなみにクロアチアワインにも格付けがあります。

1.stolno vino(ストルノ・ヴィノ) テーブルワイン。国内の複数の生産地のブドウをブレンドしたものと、原産地表記付きのものがあります。

2.kvalitetno vino(クヴァリテートノ・ヴィノ)高級ワイン。政府が指定する統制保証原産地産の高級ワイン。統制保証原産地は12地域あり、そのうちの一地域で造られたもの。

3.vrhunsko vino(ヴルフンスコ・ヴィノ)/最高級ワイン。政府が指定する12地域の統制保証原産地をさらに細分化した66地区のひとつまたは隣接した地区で造られたもの。

4.prdikatna vina(プレディカートナ・ヴィノ)/最高級ワインのうちブドウ成熟度が高いもの。
・kasna berba(カスナ・ベルバ)/遅摘み
一般のものよりブドウの成熟が高くなるまで待って摘んだもの。アルコール濃度の高めなことが多い。
・izborna berba(イズボルナ・ベルバ)/選別摘み
「遅摘み」のなかから更に選りすぐりのブドウから造られたワイン。

今回新入荷のトラミナツは2のクヴァリテートノ・ヴィノ(高級ワイン)、プレミアムはヴルフンスコ・ヴィノ(最高級ワイン)の位置づけとなっております。
これらを飲み比べるのも面白いと思います。
よろしくお願いいたします。
最近は日本のラグビーがワールドカップを舞台に盛り上がっておりますが、そのきっかけとなったのが世界ランキング2位の南アフリカを破ったことから始まりましたね。
それとは別に南アフリカワインをたくさん試飲する機会がありました。
以前の南アフリカワインのイメージはコースタルリージョンとよばれる、海の影響を受ける畑に太陽がさんさんと降り注ぎ、完熟し、酸のしっかりしたぶどうから造られるワインのイメージでした。
その味わいは完熟した(過熟した)ぶどうから感じられるメトキシピラジンと言われる香りを持つ物質を多分に感じ、グレープフルーツやピーマンの青い香りを感じるワインが南アフリカ酸のワインのイメージを作り出しておりました。

報道からの情報でここ数年のヴィンテージから南アフリカワインは変わったということで多分にチェックしておりました。改良のあとは見られるもののこれがヨーロッパのワインに並ぶほどのレベルになるかどうかはまだ疑問の余地がありました。

しかし、今回試飲したワインについては目を見張る改善のあとが見られました。

まず、共通していえることは味がシルキーでピュアであるということです。
雑味を感じず、ストロベリーとブラックベリーの中間のような重すぎず、タンニンや酸が果実の味の主張の邪魔をしないアイテムが多かったように思います。

ピノタージュやシラーはスモーキー、スパイシー、きのこのような土っぽいアロマ、酸、渋みが抑えられ、ピノタージュというよりほぼピノノワールのようでした。
ブルゴーニュでいうとボーヌあたりのピノでしょうか。

南アフリカのワインはこんなことになっていたのかとただ感心させられるばかりでした。

生産者の方々もとてもフレンドリーに接してくれました。
「このワインはまるでボルドー、サンテミリオンのすばらしいワインを思わせますね。」
「ウチのワインはサンテミリオンの格付けワインの価格の半分ですよ。(笑)」

やっぱり、ワインのキャラクタは人柄がでるものだ、と思わせました。
彼の畑はステレンボッシュに含まれますが、フランシュック側の山間部にあり、冷涼感のあるなめらかな味わいでした。

南アフリカのワインをたくさん紹介したいのですが、まずは、この赤の3本から。
sa-str-0002 フュールバーグ リザーヴ 2011 (ステレンボッシュ)\2980
sa-tul-0001 ライクス ピノタージュ リザーヴ 2011 (タルバッハ)\5780
sa-tul-0002 ライクス シラーズ リザーヴ 2010 (タルバッハ)\4680

これらのワインは今試してももちろんおいしく楽しめますが、長期熟成の可能性も感じさせるストラクチャーの良さもあると思います。

これまでにないピュアな味わいなのでそのまま飲むだけでも楽しめますが、土地柄や食事のマリアージュを考えなければなりません。いろいろアイデアが出てきて悩むほど、どんな食材でも合いそうな感じです。
南アフリカでも食文化も多様化されています。その一端を垣間見る場面は、南アフリカのテーブルでこれまで見なかった様々な民族のソムリエを見る機会が増えたのがとても興味深く感じました。

http://aquavitae.ocnk.net/
aquavitae@xpost.plala.or.jp
お客様にベストなサービスを日々考えておりますと、ワインと食事の相性について思いを巡らせますが、そんなときに大きく分けて二つのパターンがあります。

食べ物を食べた後、口の中をリフレッシュさせる効果と口の中に残る風味に重ねてワインの風味をマッチさせる効果です。

この考え方は筆者のもつイメージでいうと水彩画か油絵かというイメージです。

それぞれの絵の具の持つ特性を活かしておりますが、水彩画のさわやかさに比べて油絵は絵の具を重ねていくので重厚感がありますね。

夏はさわやかな水彩画のイメージで考えておりましたが、食欲の増す秋にはこの重厚感が欲しくなります。

また、良いワインというのはこの重厚感にきちんと味わいの層があります。果実味の甘さ、酸味やタンニンの渋みが楽譜に書かれているメロディのようにきちんと層をなしてやってきます。

そしてホストはボトルのコルクを開けるタイミングを計り、お客様にベストな状態でサービスしていく、指揮者のようなものでしょうか。味わいが単調なリズムでやってくるのは面白味にかけますので、アイデアを出さなければなりません。

気候もやや涼しくなり、赤ワインがおいしい季節です。ワインを振舞うお客様をイメージして、どういうお食事にどういったワインをどのタイミングで合わせていくのか、同じ食材、同じワインでもホストのアレンジで様々なハーモニーを演出するのは芸術を創造していくことと共通しているような気がします。

日常の食事の中に異空間を作り出すためにボトル一本でちょっとした工夫のお手伝いをしたいといつも考えております。

よろしくお願いいたします。
秋晴れのシルバーウィークが終わり、普段の生活に戻りましたね。生活のリズムは回復できたでしょうか?
連休の良い出来事を思い出すと、なかなか仕事も手につかないということもあるのではないでしょうか?

そんなときには、秋の夜長、食事にワイン、食後にグラスを傾けてリラックスするのがおすすめです。

秋の食材の中で普段食べているものの中にもワインと良い相性を見せてくれるものもたくさんあります。

秋鮭やサンマなどの魚ですと脂もしっかりのっているので、白ワインでも比較的厚みのあるタイプがおすすめです。

秋の野菜の味わいやきのこを使ったソースだと、レモンやすだちのイメージで酸のくっきりした白ワインが良く合います。

こんな条件からお勧めするアイテムは、

fr-als-0002-bio アガト ブルサン シルヴァネール リュッツェルタル
fr-lor-0005 ギルボー フレール トゥーレーヌ ソーヴィニョン
fr-lor-0009-lrs トロテロ カンシー
fr-lor-0010 リュシアン クロシェ サンセール クロワ デュ ロワ
fr-lor-0011-bio フロリアン ロブラン  コトー デュ ジェノワ ブラン シャン ジボー
fr-lor-0012-bio ラ タイユ オー ルー ヴーヴレー クロ ド ヴニーズ
fr-bgn-0024 テヴネ エ フィス ヴィレクレッセ テット 
fr-bgn-0023-lrs ステファン アラダム モンタニー ブラン プルミエクリュ コエール
fr-bgn-0015-lrs ビシュロン マコン ペロンヌ ヴィ エイユ ヴィーニュ
fr-bgn-0012-lrs ティエリ ドルーアン マコン ビュシェール
fr-loc-0011-org シャトー ペシェ ラ ブラン
fr-loc-0008-lrs グランジェット カリニャンヌ ブランシュ
fr-sou-0007 カーヴ イルレギ イルレギ ブラン シュリ 
fr-sou-0006-cdr エスティガ シードル ペイ デュ バスク ブリュット
it-vnt-0001 ラ カップチーナ ソアヴェ
it-tsc-0009 テヌータ ディ ノッツォーレ レ ブルニケ シャルドネ
it-cmp-0001-ntr オリヴェッラ カタラネスカ デル モンテ ソンマ
it-clb-0001-ntr カタルド カラブレッタ アンソニカ ビアンコ
sp-bsq-0002 ビスカイバルネ ビスカイコ チャコリーナ オチャンデュリ

よろしくお願いいたします。
まもなく、秋の大型連休、シルバーウィークが始まります。
台風が接近していて、暑くなったり、寒くなったりしていますね。
体調管理が大変ですがそんなときこそ、食事をしっかりとりたいものです。

秋の味覚は、しっかりした味わいの素材を使ったメニューが多くなります。
そんな食事にはしっかりした赤ワインですね。
ボルドー、イタリア、スペインなど、肉料理の旨みに寄り添う赤ワインをそろえています。

おすすめは
※ボルドー
fr-bod-0008 マルキ ド カロン (サンテステフ)2011 
fr-bod-0018 シャトー ピュイグロー AOC ボルドー コート ド フラン 2011
fr-bod-0019 シャトー ペイラボン AOC オー メドック 2011
fr-bod-0009 シャトー メイネイ (サンテステフ)2006
fr-bod-0010 ブラゾン ディサン (マルゴー)2008
fr-bod-0011 ラ ドモワゼル ド ソシアンド マレ (オー メドック)2011
fr-bod-0012 レザレ ド カント メルル (オー メドック)2009
fr-bod-0013 シャトー ポタンサック (メドック)1997

※ラングドック
fr-loc-0010-org シャトー ペシェ ラ ヴィエイユ ヴィーニュ コルビエール 2009
fr-loc-0005-bio マリア フィタ フィトー 2008

※プロヴァンス
fr-prv-0001-bio ラ ベギュド バンドール ルージュ 2010

※イタリア 
※ピエモンテ
it-pmt-0003-ntr サンタマリア ランゲ ネッビオーロ フレロット
it-pmt-0004-ntr サンタマリア バローロ カパッロ
it-pmt-0005-ntr サンタマリア バローロ カパッロ リゼルヴァ

※ロンバルディア
it-lom-0002 プレヴォスティーニ サンタリタ ロッソ ディ ヴァルテッリーナ 2012

※トスカーナ
it-tsc-0008 テヌータ ディ ノッツォーレ キャンティ クラッシコ 2011

※バジリカータ
it-bsl-0001 カーサ マスキート アリアニコ デル ヴルトゥレ ポルターレ アッドゥカ 2011

※カンパーニャ
it-cmp-0002-ntr オリヴェッラ ヴェズヴィオ ロッソ 2012
it-cmp-0006 マストロベラルディーノ ラディッチ タウラージ 2009

※カラブリア
it-clb-0002-ntr カタルド カラブレッタ チロ ロッソ クラシコ 2012

※シチリア
it-scl-0001-ntr アルモーザ シクリス 2009
it-scl-0002-ntr アルモーザ クルマ 2008

※スペイン
※アラゴン
sp-arg-0001 サン アレハンドロ レイシス デ ガルナッチャ
sp-arg-0002 サン アレハンドロ レイシス デ テンプラニーリョ

※リオハ
sp-roj-0001 マルケス デ テラン オリャメンディ クリアンサ


ぜひ、秋の夜長にお試しください。
ご指定いただければ、お客様の宿泊先や出張先にも発送いたします。
よろしくお願いいたします。
新入荷商品のポルトガルのルーサス缶詰シリーズを状態チェックも兼ねて試食会をしてみました。簡単に感想を書いてみます。

pt-sar-0001-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け 125g
イワシの切り身が3切れ入っていて、日本の缶詰のイワシよりも身が大きくぎっしりしていました。おそらくイワシの種類が日本のものとは違うのでしょうか?
味わいはシンプルにオリーブオイルとほのかな塩味が感じられます。そんな味付けなので魚本来の持つ味わいが感じられました。

pt-sar-0002-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け レッドペッパー風味 125g
こちらも前述同様の内容。唐辛子入りだったのでオリーブオイルは若干赤みがかっていました。しかし、辛みもほんのりで後引く程度のソフトな味わい。オリーブオイルまで全部飲んでしまいましたがきつい辛さではありません。

pt-sar-0003-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け トマト風味 125g 
トマトペーストで味付けされています。凝縮したトマトソースというよりもフレッシュトマトをそのままつぶしたような感覚です。トマトのフルーツと魚の白身が良く合います。

pt-sar-0004-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け レモン風味 125g 
ふたを開けるとレモンの香りが立ち上がってきます。味わいもフレッシュなレモンの酸が白身にマッチしていて、さっぱりといただけます。

pt-sar-0005-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け グリーンペッパー風味 125g
グリーンペッパーと表記していますが、こちらのグリーンペッパーというのは日本でいうピーマンに近いものでした。食べてみるとピーマンの香りがアフターにほのかに感じられます。

pt-sar-0006-fsh ルーサス スパイシー小イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け トマト風味 56g
前述のトマト風味の缶詰の味わいが優しいのに対してこちらの小イワシは味が凝縮されています。お酒のおつまみとしてはこちらのほうが味わい深さを感じるかもしれません。

pt-sar-0007-fsh ルーサス イワシ パテ 75g
食感は滑らかでイワシの風味が凝縮しています。つみれのような味わいを思い起こさせます。

pt-sar-0008-fsh ルーサス カツオ パテ 75g
きめの細かく、ムースのような軽さです。パンやクラッカーに合わせておいしくいただけ、魚の臭みもないのでどんな料理にも合いそうです。

pt-sar-0009-fsh ルーサス 魚卵(メルルーサ) パテ 75g
焼きタラコのような海の味わい深さがあります。じゃがいもやパスタと相性が良い。

pt-sar-0010-fsh ルーサス コッド(タラ) パテ 75g
まさに、ポルトガル名物料理、バカリャウそのものです。身の繊維質と食感がしっかり残してあり、噛み応えがあります。

pt-sar-0011-fsh ルーサス トラウト(マス) ホワイトポート風味 75g
マスのあっさりした味わいとポートの凝縮感のバランスが取れています。川魚の野性味がうまく包まれています。

全部の商品を通して感じたのはポルトガル人の嗜好とか味覚と日本人のそれとは共通するものがあると言われますが、まさにそう感じた時間でした。
私は以前、リスボンやポルトでも「隣にスペイン人がいるが、彼らとは考え方も嗜好も感覚も違う。」とよく聞きました。今回の試食を通じてまさしく、そういった感覚を垣間見たようでした。
現在、ワイン販売を中心に行っていますが、弊社ではポルトガル、アソーレス諸島からツナも輸入販売しております。
そのポルトガルから第二弾、イワシなどの缶詰が入荷してきます。
今度はポルトガル北部の大都市、ポルト北部の郊外にある、マトジニョスという港にあるルーサスという会社から商品が入荷します。

ここの会社で対応を担当してくれたペドロさんは実に手厚くフォローしてくれました。
ポルトワインが近年、マーケットの嗜好の変化で低迷している中、地元の特産物を盛り上げようとして様々な試みを行っていることを教えていただきました。

酒精強化ワインからスティルワインへの転向、観光都市として発展させる様々な企画、
その中で、今回の缶詰のプロモーションもそのひとつとのことでした。
ですから、ペドロさんとの手続きの中で、ワインやオリーヴオイルの輸入も熱心に勧めてくれました。しかし、今回は事情で缶詰だけの輸入になりましたが、ペドロさんの熱い思いは十分伝わってきました。いつか、もっと協力できるような会社にしたいと、自分の気持ちも熱くなりました。人間のつながりというのは何にも代えがたいものがあります。今回のやりとりはちゃんと心の中に刻まれています。ペドロさんにお世話になったぶん、何かで恩返ししたいですね。

ということで、荷物は弊社に入荷しましたが、出荷までまだいろいろな手続きがありますので来週あたりに弊社通販サイトにアップできる予定です。

さらに、これらの商品を「缶つま」セット(¥3,900(送料、消費税込み))としてさらにお得なプランも用意しています。
ぜひ、ご覧になってください。

弊社もまだまだ鰯のようなちいさな会社ですがくじらのようになれるようがんばります。

今回の入荷ラインアップは以下の通りです。(価格は税抜き表示)
pt-sar-0001-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け 125g \390
pt-sar-0002-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け レッドペッパー風味 125g  \390
pt-sar-0003-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け トマト風味 125g  \390
pt-sar-0004-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け レモン風味 125g  \390
pt-sar-0005-fsh ルーサス イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け グリーンペッパー風味 125g  \390
pt-sar-0006-fsh ルーサス スパイシー小イワシの伝統料理 オリーブオイル漬け トマト風味 56g \340
pt-sar-0007-fsh ルーサス イワシ パテ 75g  \340
pt-sar-0008-fsh ルーサス カツオ パテ 75g  \340
pt-sar-0009-fsh ルーサス 魚卵(メルルーサ) パテ 75g  \470
pt-sar-0010-fsh ルーサス コッド(タラ) パテ 75g  \490
pt-sar-0011-fsh ルーサス トラウト(マス) ホワイトポート風味 75g  \450

よろしくお願いいたします。
この頃、イワシとワインの相性について考えることがありました。
近年はイワシの価格も上昇し、漁獲高も減少傾向にあるこの魚はワインとうまくマッチさせるのに難しいと感じました。
以前は、日本の食卓の代表的な焼き魚のイメージがあったものの、沿岸部や流通の迅速化により刺身、なめろう、カルパッチョで楽しむこともおおくなり、フライなど他国の料理法を取り入れるなど多様化しております。

青魚の味わいといえば独特の香りや鉄分を感じるイメージでしたが、新鮮な状態を維持して入荷するためか、そういう個性のようなものも和らいでいるように思えます。

普通に、魚とワインを料理で合わせるときに、魚の味わいや個性には白ワインが良いと一般的に言われます。

しかし、そんな状況から調理方法によっては白ワインのみならず赤ワインでもうまくいただけるものもありそうです。

ヨーロッパの調理方法を見てみると、パン粉につけて揚げたり、オリーブオイルで焼いてみたりして、焼けた皮や脂肪分は赤のほうがよく合うと思います。白身や内臓のほろにがい味わいは白が良いでしょう。

イワシは「鰯」、よわしのなまり、昔は肥料にも使われていたこともあるくらいですが、いまはその栄養価が見直され、ビタミンB、D、E、鉄分、カルシウムが豊富で、DHAが動脈硬化を防ぎ、中性脂肪を減少させる効果があると言われています。
港からサビキ(疑似餌)などで簡単にたくさん取れる魚を食べ方も含めて見つめなおしてみるのが面白いと感じました。
今週末は台風が2つも接近して、日本のほとんどの地域の天気は荒れ模様です。
千葉でも竜巻が突発的に発生するなど外出するのを躊躇するような状況です。
そんなときには、ウチの中を充実させることをやってみるのもいいかと思います。

その中でも提案するのはテーブルの上の充実。
個人的な見解ですが、外食に行くのは、食事をするためだけではありません。
心地よいサービスを受けたり、コミュニケーションをとったり、そのレストランのコンセプトとなる内装や調度品を楽しんだり、にぎやかな中でおしゃべりを楽しんだりという、普段体験できない異空間の中に自分を置いて、気分を換えてみたり、一時の現実逃避を楽しんでみたりという目的もあると思います。

テーブルの上という小さなエリアですが、そんなことをウチの中で再現することが、工夫次第で十分楽しめるものになると思います。

私がこれまで見た経験でいくと、どの国でも共通していえることは、もてなす側のホスピタリティがすごい人が多かったように思います。

例えば、イスラム圏やヨーロッパ圏だと、来客用の豪華な絨毯を部屋に敷き詰めて、料理を並べるだけでなく、ホストの家族が自分のウチの中に関わらず、全員一張羅に着替えてゲストを迎えます。その時は普段お伺いしているウチが全く別の世界になるような気がします。

そんなホストもあるかと思えば、ヨーロッパでのお金のない学生同士での食事会だと、安く食材を買って、調理して、サービスをします。
テーブルに造った食事を全部並べるのではなく、一つずつサービスしていきます。
例えば、ワインの入れたグラスを出して、前菜を出します。トマト1個。それを食べたら、お皿を下げて、トルティージャを一つ、またそれを食べたら、お皿を下げて、焼き魚を一つ・・・というように。
普段食べるような食事でもこんなやり方もあるのか・・・とうなってしまいます。国が変われば作法も変わるのだなと。

お金をかけるホスピタリティもあるけど、お金をかけない招いた側の気持ちが伝わるやり方もあるのだなと勉強になりました。

うちのショップも安くても、造り手の思いの伝わるアイテムをそろえております。
9月に入って気温が急変したり、台風がたくさんやってきたり、大雨が降っていたと思ったら、いつの間にか秋雨前線がしっかり本州を覆っていたりする状況に、自然を利用する職業、身近な存在では農業関連の職業に従事されているかたのご苦労をよく耳にします。

ヨーロッパでのワイン造りの歴史を紐解いてみると、ボルドーやブルゴーニュのぶどう畑でも気候変動があったことを記す報告やデータが残っており、近年の気候変動(原因は別にして)は特別なことでもないようです。
もっと極端なことをいうと紀元前は今のシリアやイランなどの中東地域は温暖な天候に肥沃な大地で農作や酪農が行われていたことが伝えられています。「肥沃な三日月地帯」としてエジプトからメソポタミア文明のあった地域などにはその様子を残した遺跡なども多くみられます。

自身の体験では「暑い夏には厳寒の寒さがやってくる」とよく言われるように、地球全体の大気が平均化をとる作用を起こすために反作用が起こることを利用すれば、人間も自然の流れに沿った生活ができるのではと考えています。

例えば、今年は夏の終わりから秋にかけて雨が続きました。野菜や果実の収穫時期であった農家さんは収穫に苦労されたようですが、逆にこんなニュースもありました。秋の長雨で森の湿度が上がったために、きのこ類が例年に比べて豊作であったようです。

なんとなく、収穫だけ見ても、何かが悪かった時には逆に良い収穫だったものがあるものです。毎年、この季節になると食べるものが決まっているということも決して悪いわけではないですが、わざわざ無理に高い値段を払って調達するより、今あるものの組み合わせでベストな選択を考えることも一つの手ではないかと思います。
将来、食材調達の手段として、高栄養価のある昆虫を試食するという記事も目にしましたが、そういう中にもワインを合わせていく必要があるのかな、とも考えたこともあります。

話をキノコに戻します。ワインビジネスをやっているせいか、おもわず、どんなワインを合わせるのが良いか考えてしまう職業病のようなところがあります。ジビエ、肉類、野菜、川魚などどんな食材でもソースでもうまく合わせてくれるところがあるのでそのイメージはいくらでも出てきます。

きのことワインの相性を考える基本的なイメージはキノコ自体の香り、特に土の香りの強さやそれに合わせるソース、あとは噛み応えあたりでしょうか。そうなると赤、白、泡ものを問わず、どんな組み合わせでもやりようによっては想像しなかった組み合わせができる可能性があります。ぜひ、いろいろ試して、ご意見をお聞かせいただければ幸いです。

ちなみに、ヨーロッパの方々にとってはキノコ狩りが年間の一大イベントと位置付けている方々が多いようなので、そういった話でも良く盛り上がります。ただし、どこで何が取れるかという地域の情報は一切話してくれません。それは誰にとってもトップシークレットなのです。
首都圏ではまだまだ暑い日もありますが、だんだん秋の様相が見えてきました。
そんな中でワイン業界は重要な時期を迎えております。
ぶどうの収穫の季節です。
この時期が一年で一番忙しい時期。ヨーロッパの生産者に問い合わせしても返事が返ってきません。最もその前のバカンスシーズンに問い合わせしても返事は来ませんが。(笑
本当に人海戦術、ファミリー総出で収穫を手伝います。
この時期だけ雇われる収穫のお手伝いさんたちもぶどうの房を摘み取ったり、その摘み取った房を入れたバケツやケースを運んだり、収穫したぶどうからよくないぶどうを取り除くなどの選果したり、朝から夕方まで大忙しです。

でも、一日のご褒美があります。そのワイナリーで振舞われる食事がすごくおいしいのです。
肉体労働のせいか、おいしく感じます。
そんなときにワイナリーのオーナーがだいたい言うことはここで仕事をしてくれている人たちはみんな家族だから、と。

そんな言葉は本当に印象に残ります。
近年の温暖化や天候不順で干ばつ、大雨、雹が降って畑が壊滅というニュースを聞くと本当に心が痛いです。

ぼくらはワインを評価して、売って、お客様といろいろ話をしますが、時々、うまく営業ができないと、そのぶどうを造っている農家さんたちやワインを造ったワイナリーのみなさんの顔が浮かんできていたたまれなくなります。
「ワインについていろいろ言うけど、造っている人たちのほうがたいへんなんです。」
こんなことを思い出すと、仕事の動機付けができて、またがんばらないと、と思います。

日本でも収穫が始まっていますが、新しい小さなワインショップに声をかけてくれた丸藤葡萄酒工業さん http://www.rubaiyat.jp/ でも収穫が始まっています。
最初はスパークリング用の白ぶどうからの収穫、仕込みの段階ですが順調そうです。
丸藤さんのワイン、弊社でもたくさん扱っています。ぜひ、ご覧になってください。
飲み頃のアイテムがあります。

よろしくお願いいたします。
お客様からの問い合わせで甘口ワインは取り扱わないのですか、とよく聞きました。
その時にいつも考えるのはもともとのデザートワインのコンセプトです。
デザート時にケーキやフルーツのお伴に供されるわけですが、甘いデザートを上回る甘さでカバーすることによって、口の中をクリアしていく役目を果たしていると思うのです。

現在のレストランシーンは以前よりもデザートを重視することがなくなっているお客様が増えてきているのではないかと思われます。
以前は、デザート時になるとソムリエさんがカートを押してきて、チーズ、デザートなどお好みでとりわけ、葉巻などのサービスも行っていました。
しかし、そういったサービスも簡略化され、ペドロヒメネスなど甘口シェリー、ポート、などの消費が落ちていると聞きます。

そんな中で、甘口ワインの需要について悩んでいましたが、カジュアルにお手軽に楽しめるアイテムならいいかなと思い、色々探しました。

そんな中でおすすめの2アイテムです。

fr-loc-0016 ジャン クロード マス アストラック ミュスカ 1/2
cl-col-0004 コノスル コセチャ ノーブレ レイト リースリング 1/2

この2アイテムは同じ甘口ワインでもその製法が違います。

アストラック ミュスカはヴァン ドゥ ナチュレルという直訳すると天然甘口ワインと言う意味ですが、内容は違っていて主に南フランスのラングドック・ルーション地方で造られます。造り方はポルトと同じように発酵途中でブランデーを加えて果汁中の糖分を残す方法です。

代わって、コセチャ ノブレはレイトハーベストと言って、収穫時期を遅らせることによりぶどうの房が乾燥して天然の糖分が凝縮された遅摘みぶどうと少量の貴腐葡萄から造られます。

いずれの商品も手間もかかるうえに生産量も少ないワインですがお買い求めやすい価格です。一度、比較試飲などお試しするのはいかがでしょうか。
よろしくお願いいたします。
イタリアワインの王道ともいえる地域から秋向けのワインが入荷しました。

it-vnt-0001 ラ カップチーナ ソアヴェ 2014 
ソアヴェと聞くと、いろいろなイメージと思いが皆さんの頭の中に浮かぶと思います。比較的一般的にも認知されているエリアのワインですね。
以前は、大量生産のワインとしてまあ、安かろう、悪かろうのイメージがあったと思います。
しかし、近年はそんな中でもその位置づけから脱出しようとする生産者が表れてきたのも見て取れます。
そのうちの一人といえる、このラ カップチーナは1890年からこの地でワイン造りを開始したテッサーリ家、カップチーナはその名の由来となった15世紀にカプチン派の修道僧が立てた教会を所有しています。現在は栽培家であるシスト、醸造家であるピエトロ、広報担当であるエレーナの三兄弟で運営を行っています。
過度に技術による厚化粧をせず、より葡萄本来の個性を生かせる手法をとるように心がけられている。例えば小樽熟成を行うソアヴェでもバリックでなくトノーを選択する等、デリケートな酒質を大切にしている生産者といえるでしょう。
アーモンドなどの白い花をイメージさせるフローラルな香りに、爽やかで引締まった酸味と、過度になり過ぎないふくよかな果実味がバランスよく配されています。


it-cmp-0006 マストロベラルディーノ ラディッチ タウラージ 2009
1750年頃からぶどう造りをスタートし、1878年に創業したイタリアの銘家、ベラルディーノ。2代目当主、ピエトロ氏は名匠(マストロ)の称号を得て、このワイナリー名になりました。
カンパーニアの偉大な地ブドウ品種、アリアニコ種をタウラージ村の畑、つまりヴェスヴィオ火山が造った土壌で育てられたワインは構成が非常にしっかりしていて、長期の熟成に耐えるワイン。 濃いルビー色で、熟成に従いガーネット色を帯びる。コショウに似た独特の濃密な香りを含み、酸が強く、コクがあり、タンニンも充分に感じられる力強いワイン。ピエモンテのバローロ、バルバレスコと並ぶ評価を受ける「南イタリアで最も力強いワイン」と言われます。
その中でもこのベラルディーノの造るワインはスパイスや珈琲、ブルーベリー、チェリー等の果実のアロマが豊か。しっとりと滑らかな舌触り。豊かなタンニンはキメ細かく、明るくいきいきとした酸と果実味のバランスが良いワインです。

よろしくお願いいたします。
ここ数年の南アフリカのワインのレベルアップには目を見張るものがあります。その中でもお買い得ワインを見つけました。

sa-str-0002  ケン フォレスター プティ カベルネソーヴィニヨン&メルロ

前回、ご好評頂いておりました同生産者の白ワイン、プティ シュナンブランに続いて、プティ カベルネソーヴィニョン&メルロが入荷しました。

南アフリカのケープタウン近くのステレンボッシュ、ヘルダーベルグ山の冷涼な斜面に位置するワイナリー。歴史は古く、17世紀に遡ります。この伝統あるワイナリーを1993年にケンとテレサ・フォレスター夫妻が購入し、翌年にはケン・フォレスターラベルでファーストヴィンテージをリリースしました。前所有者はおよそ100年にわたり協同組合へ葡萄を売っていましたが、1993年、フォレスター家に所有権が移りました。

今回の赤ワインはウエスタンケープ産のカベルネソーヴィニヨン61%、メルロ32%、その他7%のブレンドで、柔らかくリッチな魅力ある味わいに仕上げられます。マルメロやプラムの香りにスパイシーなニュアンスが加わり、どんな食事にも合いやすいオールラウンダーなワインです。


sa-cdb-0001 セダーバーグ デリウク ソーヴィニヨン ブラン

こちらの生産者もケープタウンから北へ300kmのセダーバーグ山脈の標高1000m以上に畑と醸造所を構える秘境ワイナリーです。このエリアは、ルイボスティーの産地としても有名です。日照量と夜間の低気温により、世界に類まれな独特さを持ち合わせます。1973年設立以来、南アフリカで知らない人はいない程、有名なワイナリーです。
畑はセダーバーグエリアにあり、南アで最も標高の高いブドウ畑の一つで、その中でもデリウク・ワインズはこの地区で最も古い農園です。
レモンと西洋スグリの香りとともにパッションフルーツの香りがそれに続きます。口に含むと、クリーミーでありながらもピリッとした食感があり、 長いアフターに果実味を楽しめます。フレッシュなグリーンサラダ、寿司、鶏料理などとよく合います。

よろしくお願いいたします。
fr-sou-0010 シャトー ポー ド ラングル カオール 2011

フランス南西部にあるカオールという町はボルドーの南にある小さな村です。
現当主は、ヘイファラ・スワアルトゥヴァゲール(Heifara Swartvagher)。1968年生まれのタヒチ出身です。
しかし、奥様の家系はフランスに1619年頃からシャトーサンシニアンというドメーヌがあり、ぶどう造りを行っていた家系だそうです。その後、2000年にドメーヌの後継者になりました。
そして、2年後の2002年、「フルーティで香りたかいカオール」をつくろうと新たに「CHポー・ド・ラングル」を購入しました。とっておきのワインというより は、普段飲みに飲んでもらえるような生活に根ざしたワインをつくりたいというコンセプトでワイン造りを行っています。

このカオールのワインはマルベック種というぶどうから造られ、黒みがかった濃い色調が特徴です。香ばしさと胡椒のようなスパイシーさ、黒系ベリーのようなニュアンスもあります。普段のお料理に合わせていただきやすいワインで、特に鶏肉のグリル、ブリーやカマンベールのような白カビチーズとよい相性をみせます。

ボルドーに比べると地味なエリアのカオールですが、歴史も長く、デイリーワインとして人気のあるアイテムです。

よろしくお願いいたします。
fr-bgn-0027-bio リュシアン ミュザール コルトン シャルルマーニュ 2012 

この生産者は1645年にジャック・ミュザール氏がブルゴーニュ、サントネ村に創業した非常に歴史のあるドメーヌです。
現当主のクロード・ミュザール(1965年生まれ)とエルヴェ・ミュザール(1971年生まれ)の兄弟が、1992年に父リュシアン・ミュザールから正式にドメーヌを引き継ぎました。創業から数えて9代目となります。

その由緒ある生産者がコルトン シャルルマーニュを造っています。そのコルトン シャルルマーニュはコート ド ニュイとコート ド ボーヌの間、ブルゴーニュの中心にあるコルトンの丘の太陽の良く当たる南西部分がコルトン シャルルマーニュの畑になります。

このエリアのワインの特徴はやわらかで骨格のしっかりした傑出した酸が特徴で、口に含むと果実味のまろやかさとが完璧なバランスをとっています。フランス料理ではクラシックスタイルですがオマールなどの甲殻類を素材とした香りに特徴のある料理とたのしまれています。ジビエやホワイトソースなどの肉料理、アオカビのチーズもおすすめです。

この土地特有の偉大なテロワール(地味)が感じられます。

よろしくお願いいたします。
fr-bgn-0026 フランソワ ド ニコライ ジュヴレ シャンベルタン 一級畑 レ フォントニー

この方は、モエ・エ・シャンドンの創業家でブルゴーニュの名門といわれる、シャンドン・ド・ブリアイユ家の長男という、ぶどう造りのサラブレッドという血統です。

この方が、2000年に設立した小規模ネゴシアンを立ち上げ、「ワイン造りに対して最大限考えられる、最も理想的なワイン造りを行う。」というポリシーをもとに、自分の理想のワインを追求する良い機会と捉え、自分の目の届く範囲内といえる、一つの生産地あたり4樽程の小さな生産量でワイン造りをスタートしました。

(1)  100%ぶどう、またはワイン(アルコール発酵後)の状態で買い付け 
(2)  ビオロジー、またはビオディナミのぶどうのみを買い付け 
(3)  瓶詰め時に極少量のSO2を 添加する以外、SO2不使用である事 
(4)  フィルターを使用せず、清澄を一切行わない、最も自然なワイン造り

ワイン造りにおける最も理想的な方法をここで実践し探求するためのメゾンと言えます。
まさしく「オート・クチュール・ワイン」なのです。

そして、このジュヴレ シャンベルタン レ フォントニーという一級畑のぶどうは、ナポレオンが愛したといわれるこの区画のワインの中でもグランクリュ(特級畑)に隣接する一級畑という、好条件で造られたぶどうを野生酵母で、15日間かけ発酵。木樽で12〜18ヶ月間熟成。手作業で瓶詰め。熟成・瓶詰め過程での亜硫酸添加ゼロ。という、名工といえる仕事を行ってできたワインです。

お値段は高いですが、そんな名人の仕事ぶりを体感するには妥当な対価だと思います。
体感してみたい方はぜひお試しください。

よろしくお願いいたします。