店長日記

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薬を捨てて
体に違和感を感じる、具合が悪いときは即効性を期待して薬を服用される機会もあるとおもいます。病院に行けば痛み止め、さらには抗うつ剤など、治癒の薬だけではなく今ある痛みなどの不快感から一時的に遠ざける薬まで勧められます。
これでは根本の症状が和らぐだけではなく、薬にかかるコストもばかになりません。
人間にも本来の自然治癒力が備わっているはずです。
私は医者ではないのでそのシステムについてはここでは書きません。
それは普段の食事、休息、ストレッチなどの適度な運動などの行動によって高められる力であると思います。筆者もそれを実践しています。実際、骨折などの外傷以外では病院に言った経験はありません。
その中で日々意識していることは日常の仕事や運動などで体が疲弊したときに抵抗力が落ちる感覚をなるべく早く解消すること。
体が強くなるのは運動しているときではありません。運動はあくまで筋肉の稼働によってその細胞を破壊しているのです。そしてそれを補う栄養補給、休息によって超回復がなされていることを意識すべきだと思っています。
その回復活動の一環として 台湾サンチーの服用を自身でも始めました。
そしてその効果を実感し、自分の意見を多くの人に広げたり、すすめたりしました。
これはあくまでも自身の感覚から話すことですが、定期的に飲用することで朝起きたときの疲労感、だるさがなくなりました。
翌朝に起きたときに気分爽快で疲れだるさをなくすため、小規模生産者の自然なワイン、食事の選択と合わせてこのサンチーを組み合わせていますが、効果は徐々に感じるようになってきました。クエン酸の効果で血流改善、キレート作用がこのような効果を与えているようです。
まずは、1本お試ししませんか?
500mlで850円ですが10~15倍の水で希釈して飲用していただくことを推奨しておりますので、実質5リットル~7.5リットルで850円ですので薬の服用を考えるとお買い得と言えるでしょう。
もちろん自然の果実の味、果皮のさわやかさがあるので味わいとしても、そのまま飲むだけでなく、お料理にレモンをかけるイメージで使うことをおすすめしております。
自身の中から体を強くしていきましょう。
よろしくお願いいたします。
ワインとラグビー選手
突然なんのつながりもないようなテーマを挙げてみましたが実は結構なつながりがあるんです。
ラグビーはブリテン発祥のスポーツ、ワインもラテン諸国で造られていますがもともとはイギリス向けの需要のために造られる経緯になった生産地が多いのです。
少し古い話ですが、ワイン専門購読誌 “ecce vino ” 2011年10月7日に掲載されたダヴィ コボルド氏、セバスチアン デュラン ヴィエル氏が寄稿した記事に、「ワインとラグビー」 類似する二つの世界、というものを見つけました。
その冒頭の文章のテーマが、「ワインとラグビー、一見すると全く異なる二つの世界をどうやったらつながるのか?現在、人々がプレーするラグビーの世界にその効果がみることができるかもしれません。」という文章から始まっています。
なぜ、こういうテーマから始まったのか、それは、二つの世界に共通する「スターを生み出す」というテーマがあります。ワインの場合は個人の能力で醸造を行うことがありますが、ラグビーの試合の場合は個人の能力でゲインすることはあっても試合に勝つことはありません。二つのテーマについて言えることは、いずれの場合においても、チームワークとして、連帯の精神でつながり、ゴールという単一の目標に向かっていく必要があります。
ということに言及しております。
そしてその結果、ワインの生産者としての義務、ラグビープレーヤーとしての義務、この二つの一貫性ある取組みがありますが、個人スキルとして「他人とは違ったことをする。」ために個人の才能を発揮するワイン生産者やラグビー選手が存在します。
この、両方の行動のエリアは知識と技術習得、自制心、健康と体力強化、チームスピリッツと個人能力の強化が持続的に行われることにあります。
そして、試合の結果はワインの品質に置き換えることができ、その結果を決然と表すことになります。と締めくくっています。
面白いのは話は天候にまで及んでいて、ワインとはフルーツ(ぶどう)からの対話、時には人間と自然との困難で不確実な対話の代物です。ぶどうの収穫の出来というのは、ラグビーの試合の流れのように理にかなった変化、雨、風、温度など、ノーサイドのホイッスルが鳴るまで常に変わり続けます。
チームスポーツによって生まれる信頼はワインでとの対話によって生み出されるなじみの味わいと同じようなものです。
それが、試合後の交流会のように楽しみが長く続くことがあります。
ラグビーのプレー、ワイン造りにはルールがあります。それは初心者にとって、とても複雑で逆説的にも言えますが絶えず変化する対象となっています。
確かに、雨が降ろうが雪が降ろうがノーサイドのホイッスルが鳴るまでゲームは続行されます。なかなかおもしろいですね。
そして、引退したラグビー選手がワイン造りに携わるスタイルも様々なようです。
生産者としてだけでなく、ネゴシエーション、輸入、広報、トレーディングと様々な形で携わります。
この記事に紹介されている選手は元フランス、イタリア代表コーチ経験があるジャック・ブリュネル氏、元フランス代表、ジャン・ピエール・リーヴ氏、ピーター・デヴィリエ氏、ジャン・バティスト・ラフォン氏、シルヴァン・マルコネ氏、ファビアン・ペルーズ氏、ジェラール・ベルトラン氏など知る人ぞ知る世界ですがそうそうたる名前が挙がっています。ワインと生活が密着しているのだと実感できますね。
そのうちの一人、南フランス、ラングドック地方のフラッグシップといえる生産者であるジェラール・ベルトラン氏は、強い信念を持ち、あきらめることない、屈強な男ですが、ラグビーから二つのことを教わったと言っています。詳しいことは語ってくれない物静かな人物ですが、「世界を知っているプレーヤーはトレードマークといえる、プレーヤーとしての戦略的なビジョンから、ブランドを構築するためのインスピレーションを得ている」ということです。
彼らが関わっているワインはいまは販売しておりませんが、同じタイプのおすすめワインはたくさんご用意しております。

よろしくお願いいたします。
フランス新着ワイン ロゼですが赤として試してください。
バスク七州のうち、北部三州のあるフレンチバスク。ここの協同組合であるカーヴ・イルレギの白、シュリhttp://aquavitae.ocnk.net/product/93 はご好評頂いております。
今回入荷したのはロゼである「アルギ」です。http://aquavitae.ocnk.net/product/480
このアルギはバスク語で「光」を意味しますが、その名の通り、見た目は光沢があるサーモンピンクでエレガントなイメージですが、ぶどうはこの地を代表するぶどう、タナをメインで使っています。
つまり見た目よりもがっちりしています。アペリティフから肉料理のメインまでなんでもいけるのです。このワインの良さは最初に9〜12℃くらいの温度でサービスします。前菜などにはこの温度でシャープな味わいを楽しみ、次第に温度があがってくると果実の味わいに厚みとふくよかさが出てきます。そうすると肉料理とうまくマッチングするのです。
この温度変化によって同じワインなのに様々な楽しみ方ができるわけです。
ひとつぶで二度おいしい、そんなワインです。

よろしくお願いいたします。
フランス新着ワイン 親の七光りではない二代目の挑戦
最近テレビを賑わせる、有名俳優の二代目の話題が良く出ています。
今回紹介するのは、親の七光りに頼らず、ワイン造りにチャレンジしているひとたちのワインです。
メゾン フランソワ ニコライ カリニャン ヴィエイユ ヴィーニュ
http://aquavitae.ocnk.net/product/478
こちらはモエテシャンドン創業一族という由緒正しい家系、ブルゴーニュ、サヴィニ レ ボーヌの名門でもあるシャンドン ド ブリアイユが「ぶどうとワインに最高の条件」とは、というテーマで始めたネゴシアンです。
この方のwebサイトを訪れるとワインの販売という色を微塵も感じさせません。
自分のプレゼンテーション、フィロソフィーと課題、作業報告らしいものが書き綴ってあります。その様は研究室のようです。
ワインを売り物にしているというよりもワインという媒体を通して自然とはどうあるべきか、などと哲学も確かに感じます。それぞれのワインも数樽しか造ってない、ある意味未来志向なワインと言えます。

ドメーヌ ド ロクル ルージュ ルージュ ピノノワール
http://aquavitae.ocnk.net/product/479
こちらはシャンパーニュでのビオロジック先駆けと言える、アンドレ・ボーフォールの長男、エメリック氏が南フランス、ニーム郊外で挑戦しています。
南仏らしい平屋の地味な建物ですが、この方のすごいのはこの暑い南仏の中で涼しい峡谷、高原を探してスパークリングワインやピノノワールを造っていることです。しかも、当地はコート デュ ローヌと同じ土壌であること。
そこで造られるワインは繊細さが感じられるということです。
シャンパーニュ地方から遠く離れたニームで自分のスタイルを貫き通す、まさに人生修行ですね。そんな頑張っている人を応援したいものです。

よろしくお願いいたします。
フランス新着ワイン 普段の食卓を彩る
秋になり少しずつ涼しくなってきました。ワインのシーズンに入ってきた実感があります。
ここらあたりで当店の原点でもある、「普段の食卓にワインを」という部分に立ち返ってみて、選んでみたワインがこちらです。
イザティス コンテ トロサン ルージュ 2014 (赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/483
イザティス コンテ トロサン ロゼ 2014 (ロゼ)
http://aquavitae.ocnk.net/product/482
イザティス コンテ トロサン ブラン 2014 (白)
http://aquavitae.ocnk.net/product/481
こちらのワインはフランス南西部、トゥールーズ郊外にあるIGPコンテ トロサンという場所で造っているのですのですが、とにかくこのあたりでまず普通にワインがでてくるとこのガイヤックワインなのです。
筆者が初めてフランスを訪れたとき、最初に滞在したのが南フランス最大といえる大都市トゥールーズでした。その時、食事に、バルにいろいろなところでこのガイヤックワインを試す機会に恵まれました。
フランスで夕食の買い物に行く人たちもバゲットとワインボトルが紙袋にという光景がイメージできるかもしれませんがそのワインはトゥールーズではガイヤックワインなのです。
フルーティでなんのひっかかりもなくすいすい飲めるワインです。
生水を飲まないせいか普通にワインを飲める環境にあるかもしれません。
一番驚いたのは筆者は当時、ラグビーチームに所属していましたが、アウェーでミディ・ピレネーを訪れ、夜のゲームに備えて、チームランチを食べていましたが、その時、出場選手でもあるフランス人たちは普通にワインを飲んでいました。チームで数人いる外国人はみんなで、「あいつらクレイジーだ!」と言っていました。
それくらい日常に溶け込んでいる食材なのだと、痛感したものです。
具体的におすすめの食材が何かというよりも、夕食の最初の一杯としてお勧めのアイテムです。
よろしくお願いいたします。
肉の扱いのうまい人たち
2016年10月01日 第二百三十六回配信
オープン間近の焼肉、ホルモン店の試食会に行ってきました。
まだできたてという雰囲気の中で出された部位それぞれが光沢があり、フレッシュでかみごたえがあり、おいしかった。たれも素材の味を活かすために主張しすぎず、しかしながら存在感があります。
キムチやコンナムルもごま油が強くなく、辛すぎなくて箸休めとしてほっとする味。
そんな中で営業魂が燃えて、ぜひワインも合わせてくださいとお願いしました。
そんなときにどんなワインを合わせようかと考えます。
ここのお店は肉の素材の良さで勝負するんだろうなと予想したので、合わせるワインは肉の扱いのうまい人たちがいる場所で造られているワインが良いだろうと考えました。

その肉の扱いのうまい人たちがいる場所とはどこでしょうか?
フランスならジビエや熟成肉のうまい南フランス、イタリアならビステッカが本場のトスカーナ、豚ならスペインもいい。
中央アジア、イスラム圏からトルコ、バルカン半島に伝わった、羊などの肉料理が名物の東ヨーロッパも捨てがたい。
持ち込んだのは南フランスのラングドック地方、イタリアのマルケ州、ハンガリーのジュール、南アフリカのステレンボッシュのワイン。
料理の価格設定とバランスをとったワインをチョイスしました。
それぞれのワインが肉の味を邪魔することなく、ソースのような良いアクセントを取っていました。樽熟成のないワインはプラム、ダークチェリーのようなフルーツソースのイメージで飲むと酸が肉の脂をうまく中和してくれて、次の肉をスムーズに頂けます。
ハンガリーのワインは味わい自体にスパイシーさが感じられてこちらも相性がよかった。
ハンガリー料理もオスマン帝国の支配を200年ほど受けていた時代があったのでその料理もトルコ料理のケバブやキョフテのような料理もあります。その料理との相性を考えたぶどうのブレンドになっているのだと実感しました。
ついつい飲み過ぎ、食べ過ぎてしまったほど美味しかったので、またいろいろ試してみたいと思いました。
パンノンハルミ アパーチャーギ ピンツェーセト パンノンハルミ トリコシュ レッド
http://aquavitae.ocnk.net/product/41
クライン ザルゼ セラーセレクション ピノタージュ 
http://aquavitae.ocnk.net/product/381
今回訪れたお店は筆者の高校時代の先輩がオープンされるお店です。
焼肉ホルモン 大笑(ヤキニク ホルモン タイショウ)
TEL 03-6304-0120
住所 東京都新宿区下落合1-3-19 第3丸上ビル2階
最寄り駅
JR山手線高田馬場駅(徒歩3分)
東京メトロ東西線高田馬場駅(徒歩3分)
西武新宿線高田馬場駅(徒歩3分)
営業時間 18:00-23:30 (LO 23:00)
定休日 日曜・祝日
よろしくお願いいたします。
河合
http://aquavitae.ocnk.net

パンノンハルマの大修道院
ハンガリーの世界遺産、パンノンハルマ修道院はハンガリーでは最古の歴史的建造物であり、町に隣接する小高い丘の上にあり、そのふもとには葡萄畑がひろがります。
996年にハンガリー初のベネディクト会修道院として、ゲーザ大公によって創設された。彼がこの地を修道士たちの住まう場として指定したのであり、ほどなくしてベネディクト会士たちの拠点となりました。
ベネディクト会士たちがパンノンハルマに修道院を創設した996年に、この地でのワイン醸造の歴史も始まった。しかし、オスマン帝国の侵攻、第二次世界大戦とそれに続く政治的・社会的混乱は、数百年来続いた伝統を守る事を困難にした。修道院の資産もワイン醸造所も、共産主義政権に接収されてしまったのです。

しかし、続く数十年に渡り、修道院で暮らす修道士たちはワイン醸造の伝統復活を諦めたりはせず、共産主義政権が終焉を迎えると、伝統的なワイン醸造を復活させた。2000年には共産主義政権に押収されていたブドウ畑を買い戻し、同じ年にはブドウ栽培を再開しました。2003年秋に再出発後初めての収穫が行われました。
ぶどうの栽培、醸造も自然を尊重した方法でなめらかな味わいにその素性の良さが表れています。
この修道院は観光資源としてハンガリー最古の古文書や聖書の写本など、およそ35万冊もの蔵書が収められている図書館や目を奪われるようなヒマワリ畑が有名ですが、ぶどう畑の光景も素晴らしいのです。

東ヨーロッパ、バルカン半島はどの国もオスマン、共産主義の歴史があり、影になる時代がありましたが、その中でも歴史は連綿と受け継がれ、更に新たな可能性も備えた注目の土地なのです。

パンノンハルミ アパーチャーギ ピンツェーセト
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/24

よろしくお願いいたします。
毎日の食卓にワイングラスを
毎日の食卓にグラスワインを。というキャッチフレーズでおすすめデイリーワインを選んでみました。価格もお手頃、日本の普段のおかずに合わせやすい、グラスとボトルを手食卓に置くとテーブルが華やかに。
このテーマで試飲を重ね、選んでみたワインです。
フランスとスペインのワインでどのワインもワイン造りの歴史があり、ストーリーもあります。

セリエ デ ドーファン プレスティージュ コートデュローヌ ブラン ¥940(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/471
セリエ デ ドーファン プレスティージュ コートデュローヌ ルージュ ¥940(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/472
ラモン ビルバオ モンテ ジャーノ ブランコ ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/473
ラモン ビルバオ モンテ ジャーノ ティント ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/474
コヴィンカ トレロンガレス マカベオ ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/475
コヴィンカ トレロンガレス シラー ¥1,020(税抜)
http://aquavitae.ocnk.net/product/476

なにも考えずに、冷蔵庫からボトルを出して試してみてください。

よろしくお願いいたします。

店長
河合
http://aquavitae.ocnk.net

オーストラリアに降る雪
オーストラリアに雪が降るイメージを持つ人は日本でどれくらいいるでしょうか。
砂漠や熱帯のイメージが強いオーストラリアでも雪が降る冷涼地域があるのです。
そんなところで造られたワインはヨーロピアンスタイルのエレガントなワインを造ります。

そんな気候のアデレードヒルズとマセドンのワインを試飲しました。
パイク&ジョイス シロッコ シャルドネ
http://aquavitae.ocnk.net/product/443
ハンギングロック マセドン ピノノワール
http://aquavitae.ocnk.net/product/458
シャルドネのほうは酸とミネラルの骨組みがしっかりあり、ナッツやクリーム、トーストなどの厚みを感じ、価格を考えるとフランスのブルゴーニュシャルドネ以上のコストパフォーマンスを感じました。
畑もこの地域で最も高い標高にあり、個性を感じることができました。
このエリアはシャルドネに向いている土地だと。

ピノノワールのほうは最初のイメージではこの地域のフラッグシップの品種でありますが、ちょっと濃い目のイメージがあります。しかし、デリケートな複雑味を感じました。それでいてフレーバーも芳醇、胡椒などのスパイス感もあり、ピノノワールの果実とこの土地の特性を感じます。シルキーなタンニンがなめらかに溶け込んでいてするすると飲めてしまいました。
ヨーロッパに比べると新しい土地ですが、可能性を感じるアイテムと言えます。
ぜひお試しください。

よろしくお願いいたします。
ランスのテーブルで ~地産地消~
シャンパーニュは日本での位置づけは一杯目のグラスであることが多いようです。
ウェルカムドリンク、アペリティフのイメージが付いていますね。
以前、シャンパーニュメゾンの見学に行ってその後、ランスで食事をしたときの話です。
そのレストランではウェルカムドリンクからアフターまで全てバイザグラスのシャンパーニュで通しました。もちろんメインディッシュもシャンパーニュ。途中、スティルワインであるコトーデュシャンプノワ、食後にはシャンパーニュ産のブランデーも出ましたが、食中のしっかりした食材にもシャンパーニュを合わせるスタイルは当時の私にはとても新鮮でした。
よく考えてみると、ヨーロッパは昔、小さな王国の集まりで、食文化もその国内の中で賄われていたわけですから、自分たちの国で造られた食材でディナーを構成するということは当たり前のことなんですね。
別の地域、イタリアのトスカーナでも同様の体験をしました。
イタリアのリストランテに行くとスパークリングはシャンパーニュが供されることがおおいのです。もちろんヴェネトのプロセッコやロンバルディアのフランチャコルタなどスプマンテもあるにはあるのですが南のエリアの泡は酸がやや低めに感じられ、味わいの切れの部分は北部にあるシャンパーニュほどではないというイメージ。
しかしながらそのトスカーナの生産者の敷地内にあるリストランテではちゃんと地元トスカーナ産のスプマンテが供されていました。
おもわず本音で当主に質問をぶつけてみたところ、彼は自信たっぷりにこう言いました。
「フランスで造れるものがイタリアで造れないものはない!」と。
まあ、びっくりしました。実際はイタリアは電気もフランスから買っているくらいのものでまゆつばではありますが、お客様をもてなすときの真心というものは食材の質ではなく、もてなしの心意気であることがよく理解できたコメントだったと思います。
そういう職人気質のプライドをイタリアでは感じたことが印象深かったのです。
東京は世界中のレベルの高い食材や料理の集まる世界有数の場所です。もちろんそうする努力はおもてなしの心の究極の部分ではありますが、そのこころを理解することも大事ですね。

いつも私はそのおもてなしのお手伝いができたらと考えております。
シャンパーニュの様々なタイプはオンリスト以外にもご提案できますので、こんなものを探していると、お問い合わせ頂けましたら、その問題解決にご提案させて頂きます。
何なりとお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
入り口だけではなく中へどうぞ~クリュボジョレー、アデレードヒルズ試飲
2016年9月12日 第二百三十一回配信
今日は銘醸地の陰に隠れた産地をテーマにワインの試飲をやってみました。
日本のマーケットでは人気があるピノノワール。味わいは飲めばわかりやすくチャーミングで受け入れられやすい果実とシルキーなのどごしで飲みやすい。
その名産地と言われるブルゴーニュの南側、リヨンの近くにあるボジョレーで多く栽培されているガメ。こちらはピノノワールとは対照的な大粒のぶどうでブルゴーニュ南部の豊かな太陽にしっかり当たって完熟します。色調は黒に近く、タンニンは乏しいが、豊かな酸味が特徴、フレッシュで爽やかな味わい。
日本ではボジョレーヌーヴォー(新酒)が有名です。こちらは若飲みでぶどうの収穫の出来を試すワインですが、熟成させたクリュ・ボジョレーと言われる、長期熟成で楽しむスタイルがこの産地の真価と言えます。

ガメは以前のイメージでは酸味が強く、ざらつきが感じられたものが多かったのですが、近年は生産者のポリシーもありますが丁寧に作られたアイテムが増えてきたイメージがあります。価格もブルゴーニュのピノノワールに比べて安価で試しやすい。

今日はそのクリュ・ボジョレーの産地のひとつ、レニエを試します。ジュリアン・スニエ レニエ サンスフル 2014。色調は黒に近い、抜栓直後は軽い還元香があるが、すぐになくなりチャーミングなストロベリーのような香りが続いて立ち上がります。
口に含むと果実味と同時に酸のストラクチャを感じますが梅しそのような口当たりの良さを感じます。平均樹齢60歳の樹の力も感じられます。
このアイテムの味わいの構造は12℃程度のやや低温のサービスが心地よい。肉や魚など多くの主菜に寄り添うような味わいでうまくソースの味を引き立てます。

ついでにピノノワールとも比較してみたくなったので、同価格のピノノワール、オーストラリア、アデレードヒルズのパイク&ジョイスのピノノワール。こちらも産地の特徴が良く表れています。南半球のイメージとは違って冷涼な地域で造られていることを感じさせるエレガントな味わいだがこちらも太陽がしっかり当たっていると思わせる色調と果実の完熟感があります。ヴィクトリアのマセドンやギプスランドに比べると軽やかな印象ですが口蓋に広がる風味の力強さが印象に残ります。ジャーマン系の多い文化エリアでですが食文化もその影響を受けていると感じさせます。

このガメとピノノワールは日常楽しむアイテムとしてはお買い求めやすい価格とアイテムです。ヌーヴォーの軽い味わいのイメージが付いているボジョレーですが、本当のボジョレーの価値に触れてみて、新しい味わいや感覚を発見するには良いアイテムです。
一方、アデレードヒルズのピノノワールも他のエリアに比べるとカジュアルに試せるピノノワールですので、イメージよりもフレンドリーなアイテムと言えます。

ジュリアン・スニエ レニエ http://aquavitae.ocnk.net/product/455
パイク&ジョイス ピノノワール http://aquavitae.ocnk.net/product/444
よろしくお願いいたします。
恵比寿マルシェ 9月のご案内
今回のマルシェは9月18日日曜日、9月19日(月曜日・祝日)の2日間開催になります。
9/14(水) ~ 9/19(月祝)に開催予定の恵比寿麦酒祭とYEBISUマルシェ(※期間中2日間のみ)がコラボ開催する事となりました
http://www.sapporobeer.jp/area/shutoken/yebisubeerfes/
ビールやワインのおつまみ探しにご来店お待ちしております。

開催時間は18日日曜日は11時~19時、19日月曜日は11時~17時までとなります。

ビールで上がった尿酸値をクエン酸たっぷりのサンチーで解消してください!

よろしくお願いいたします。
クロアチア モザイクの良さ
残暑がまだまだ残るせいか、冷たい白ワインが良く売れています。
クロアチアワインのイロチュキ ポドゥルミ http://aquavitae.ocnk.net/product-list/21
ですが、この味わいが今の季節に良く合います。
このワインがなぜいま美味しく飲まれているか考えてみると、このワインが造られている場所にヒントがあります。このエリアはクロアチアの海岸線のダルマチア地域に比べて比較的涼しい気候であり、造られている葡萄もドイツ、オーストリア品種であるグラシェヴィーナ(ヴェルシュリースリング)、トラミナツ(トラミナー)を使っています。このイロクという町はハンガリーとの国境でドナウ川沿いにありますがスロヴァキア人の村が多い。比較的北のエリアの文化が入ってきてますね。
バルカン半島中部の町ではありますが、町の文化は涼し気なイメージです。
また、ドナウ川の河港としても栄えてきた歴史があるので様々な交流があり、ブルガリア帝国やハンガリー王国、ハプスブルク家の歴史もあり、オスマン時代のイスラム様式の建物も見られ、以前はモスクもあったそうです。
こんなモザイクのような文化が入り乱れた地域の食事に合わせるワインの味は多様な食文化が入ってきている日本の食事のシーンにでもうまく溶け込んでいくとイメージできます。
実際に飲んだ味わいもきれいな果実とミネラルのバランスが良く、体の中に自然に入っていくような感覚を覚えます。

こんな新しい感覚の新しいワインを試してください。ちなみにイロクの町の名前は隣接するハンガリーの言葉、マジャル語ではウーイラクといいますが昔の支配者、ウーイラキ・ミクローシュが語源ではありますが、マジャル語でウーイというのは「新しい」という意味があり、この新しい感覚のワインにもつながっているかもしれません。

よろしくお願いいたします。
フランス ロワール地方新着 土壌の違いを感じる
今年のフランスワインは厳しい年になりそうです。春の長雨、霜、雹などで軒並みダメージを受けています。ロワール地方も同様に厳しい状況です。
しかし、現在入荷しているワインのヴィンテージは2012、13、14年あたりですからこの影響を感じるのは2年後くらいになりそうです。

さて、おすすめのロワールワインはプイィフュメです。
現在取り扱っておりますマッソン ブロンデレ プイィフュメ レザンジェロですが、畑違いのアイテムが入荷します。

マッソン ブロンデレ プイィ フュメ ヴィラ パウルス 2012
http://aquavitae.ocnk.net/product/469
マッソン ブロンデレ プイィ フュメ レ ピエール ド ピエール 2013
http://aquavitae.ocnk.net/product/470

ヴィラパウルスはキンメリジャンという、貝などの化石を含む石灰質土壌、ピエールドピエールはシレックスという火打石混じりの粘土質土壌で同じソーヴィニョンブランというぶどうから造られるワインですが、土地が違うとこうも味わいが変わるのかと明らかな味わいの差を楽しむことが出来ます。
ヴィラパウルスはソーヴィニョンの果実味が豊かでシェーヴルや白カビなどのチーズと良く合い、レ ピエール ド ピエールはしまりのあるミネラル感が魚のグリルやチキン、野菜料理にレモンやライムを絞って食べるようなソースのような役割を果たしてくれます。
いずれにしても食事が進みますので残暑残るこの季節にはお勧めのアイテムを飲み比べてみてください。

よろしくお願いいたします。
スペインワイン新着 ~まだ暑くてよかった~
今夏リリース予定のワインの出荷が途中で止まってしまったアイテムがありました。
スペインはアンダルシアのワインメーカー、ボデガス イダルゴ。
このメーカーはシェリーで有名なメーカーですが、シェリー用ぶどうのパロミノと自社畑のソーヴィニョンブランのブレンドで造った爽やかな味わいのスティルワインをリリース。
へレスの土壌は白い土、アルバリサはこの地域を被っていた海の堆積物で形成される有機の白い泥炭石で、炭酸カルシウム、粘土、硅土に富んでいる。この土壌がワインに十分なミネラルを与えているため、さわやかな白ワインになっています。暑い日の夕方にグラスを傾けるアイテムとしていかがでしょうか。
このワインを楽しむのは来年の夏かとあきらめていましたが、まだまだ暑い日が続きそうですので、おすすめです。
ボデガス イダルゴ ラ ヒターナ ヴィノ ブランコ
http://aquavitae.ocnk.net/product/468

よろしくお願いいたします。
天空のぶどう ~アルザスワイン街道を行く~
アルザスワインを試飲する機会がありました。その時に意見交換もするのですが、お伺いした意見の中で、
「アルザスってフランス北部にあるのに果実味がしっかりしていて凝縮感もありますね。」という話を伺いました。醸造のスタイルはそれぞれの生産者が独自のスタイルを持っているにせよ、アルザスって実はすごく暑い場所なんですよ、という話をするとびっくりされていました。
生産者に聞いても、自身の滞在体験でも8月の暑さは尋常じゃない程の日照りだったことが多く、積算日照量でも地中海沿い、スペイン国境と接した町、ペルピニャンに次いで2番目に多い地域なのだそうです。
これは天候の影響もあるのですが、この地域に大きな影響を与えているのはドイツ国境のライン川に並行して横たわるヴォージュ山脈の影響が大きいようです。
雲の流れが山でストップしてフェーン現象のように乾燥した空気が流れ込みます。
夜の気温がそこそこ下がりますので、夏の朝は霧が山を覆います。その様はまるで雲海の中にいるようです。
朝はこの気候がぶどうに良い影響が与えているのだと感じる瞬間です。

このアルザスワインエリアをストラスブールからコルマールまで縦断するアルザスワイン街道を走るツアーバスがあります。各所のワイナリーに立ち寄り、食事と試飲を繰り返します。コルマールにたどり着くころには酔っ払いの集団です。
こんなグループに混じって試飲を続けていると日本では主流の高級品種、リースリング、ゲヴュルツトラミナーは素晴らしい味わいで納得させられるのですが、アルザスの料理と合わせてうまく引き立てくれるのはピノブラン、シルヴァネール、ピノグリ、ミュスカ、シャスラやそのブレンドのなど日本ではあまり目立たたない品種であることに気が付きました。
その味自体は控え目ですが、アルザス料理の味わいをうまく引き立てているのです。ワイン自身が光を放つのではなく、料理のスパイスのような役割を果たすワインって面白い。
こんなわき役的なワインにも注目していかないとと勉強させられることがありました。
特に春のアスパラは有名ですが野菜のうまみとの相性が良いイメージを持ちました。
こんなワインを当店ではおすすめしております。是非お問い合わせください。

よろしくお願いいたします。
スロヴァキアについて
スロヴァキアと聞いてイメージするのはなんでしょうか?!
リオオリンピックのカヌースラローム競技でアジア人初の銅メダルを獲得した羽根田卓也選手が修行した場所?!チェコの隣?!今はチェコスロヴァキアではなく別の国です。色々な本にチェコ語が話せればスロヴァキア語も問題ないと書いてある本を散見することがありますが、なかなかそうはいかないようです。
そんなスロヴァキアのワインの歴史は古く、紀元前6~7世紀にケルト人がワイン造りをした記録があります。
しかし、国土全体は年間平均気温もそれほど高くなく、牧草地帯や森林地帯が続くため、ワイン造りは南部国境付近に限定されています。
しかし、世界遺産でもあり、世界三大貴腐ワインの隣国ハンガリーの銘醸ワイン、トカイも国境を挟んだスロヴァキア側の貴腐ワインも”TOKAJ”の表記がEUによって認められています。
日本では印象の薄いスロヴァキアのワインも歴史があり、文化に根付いたアイテムであることが分かります。

今回ご紹介するワイン、
ストレコフ1075 ヴァヴリネツ
http://aquavitae.ocnk.net/product/435
は、この生産者の名前の由来はぶどうを生産する村と村について最初に文書化された年号からつけられたワイナリーの名前です。この生産者でもあるZsolt Sütő氏が伝統と自然を重視して作ったワインです。
スロヴァキア伝統の品種、リースリング・ヴラシュスキー(ヴェルシュ・リースリング)、モドリ・ポルトゥーガル(ブラウアー・ポルトゥギーザー)、フランコフカ・モドラ(ブラウフレンキッシュ)、スヴァトヴァヴリネツケー(サンローラン)のみならず、ドゥナイ、デヴィン、アリヴェルネットという新しく交配された品種も栽培しています。
収穫された葡萄は、木樽の中で添加酵母で はなく葡萄自らの酵母によって自主発酵させます。亜硫酸を加えずに沈殿物とともに長期熟成できることは、テロワールをしっかりと表現する保証といえます。グルジアの醸造方法、“カヘティ造り”と呼ばれる太古の自然な醸造法によって生産された ワインは、昔のワイン作り方法へ戻ることを意味します。
そしてこの考えに同調した生産者たちがAutentista Slovalia という生産者グループを作ってスロヴァキアワインの伝統を復活させようとしています。

このヴィンテージは栽培については大変に難しいと言われていましたが、5カ月間オーク樽で熟成させたワインの味わいはまさに自然が与えてくれたうまみとしかいいようがありません。

よろしくお願いいたします。
スペインじゃないようでスペインワイン
台風が日本列島を横断しています。家や建物の中にいる時間が長い方がたくさんいるのではないでしょうか?
そういう時はうちの食事を充実させてひと時を過ごすのが良いと思います。ワインもそのお手伝いができると思います。
今回ご紹介するワインはスペインで造られているのですが、その土地の歴史を紐解くといろいろな要素が入りこんでいて国際的なイメージがあります。しかしスペインっぽさが残るともいえるワインです。

サン アレハンドロ レイシス デ テンプラニーリョ
http://aquavitae.ocnk.net/product/242
サン アレハンドロ レイシス デ ガルナッチャ
http://aquavitae.ocnk.net/product/241

このワインが造られているカラタユ、ミエデス村は北東部のピレネー山脈のふもとにあります。
ここは8世紀にイスラム勢力がイベリア半島を征服された時、隣のフランク王国がこの山中に緩衝地帯としての辺境領を置いたことでアラゴン王国の基礎ができます。つまりレコンキスタは北部アストゥリアスとこのアラゴンから始まった場所でスペインの文化が最後まで残った土地の一つと言えるかもしれません。
一方、ワインについてはこのあたりはフランス、ボルドーワインスタイルのワインを造るため外来種が植えられたソモンターノの原産地呼称が早くから認められるなどリオハやへレスなどと並ぶスペインワインの銘醸地として認識されています。

この生産者ボデガス サン アレハンドロはその中でもガルナッチャ、テンプラニーリョ、マカベオ、シラー、メルロ、カベルネソーヴィニョンが植えられていますが特にガルナッチャの樹齢が高く40~100年以上の樹が植わっています。このガルナッチャはいまでは世界中様々な場所で造られていますがこの地域の北部。エブロ川渓谷が発祥の地と言われています。
このあたりはピレネー山中の標高1000m前後に当たり、寒暖の差が大きく、害虫、病気などのネガティブな影響がぶどうに対して少なく、自然農法が実現可能な場所と言われ、古い樹がたくさん残る所以と言われています。
国際品種の銘醸地ですがスペインワインらしさを感じられるアイテムと言えるでしょう。

以前はスペインではヴィンテージワインの価値が大きく取り上げられることがなかったので、古い樹の価値についても注目されることがありませんでしたが世界のワイン批評家が注目するようになったいま、お手頃の価格で楽しめるワインは試してみるべき価値があり、おすすめと言えるアイテムです。是非お試しください。
よろしくお願いいたします。
海のワイン、比較試飲
暑い日が続いています。避暑に海で過ごす方も多いと思います。
海の食材には海のワインということでおすすめしたいのはスペインのワイン、リアス・バイシャスです。リアス式海岸という名称で日本ではなじみがある言葉ですが、スペイン北西部のガリシア地方のリアス・バイシャスという海岸線沿いの町でワインが作られています。
入り組んだ入江に注ぎ込む川の奥にヴィラノヴァ デ アロウサという村で造られているアルバリーニョというぶどうを造っています。
この地方の特徴として、雨が多く、多湿な地方であるので日本の葡萄園のように天蓋で蔓棚を作り、アルバリーニョ種に特化して、ぶどうを育てています。

そんな場所で造られているワインを試飲してみました。
コンデス デ アルバレイ アルバリーニョ 
http://aquavitae.ocnk.net/product/448
こちらはデイリーワインクラスの位置づけです。おなじみのワインに例えるとゲヴュルツトラミナー種、ヴィオニエ種、プティ・マンサン種というぶどうに味が似ていると言われますが、果皮の味わいがこのワインを支配していると思いました。つまりわずかな苦味やミネラル分が反映していて甘い香りと対照的なドライ感がガリシア地方の名物料理であるシーフードや野菜の青さと合うイメージです。この季節にはなめらかに体に無理なく入っていく感じが心地よい。

コンデス デ アルバレイ パソ バイオン
http://aquavitae.ocnk.net/product/446
こちらはこのワイナリーのトップワインで、名前のパソ バイオンはこのワイナリーのアイコンと言える17世紀に建てられた宮殿のことですが、一時は麻薬輸入の巣窟になるなど、様々な所有者を経てこのワイナリーの所有となります。宮殿の隣に広がる丘にきれいな棚作りの葡萄畑が広がり、美しい景観のワイナリーだけでなくレストラン、ホテルが隣接されています。
そんな良い環境の中で造られるワインは平均樹齢40年のアルバリーニョ種を使っています。それだけにアプリコットの凝縮感ときれいな酸がブルゴーニュのマコンのワインを連想させます。
ブルゴーニュワインよりも格安でコストパフォーマンスが良く、瓶形も印象に残るワインはこの暑さを一時忘れさせてくれるアイテムです。

よろしくお願いいたします。
山の日には山のワイン
今日は山の日です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨とした祝日です。そういう趣旨を受けて山の恩恵でできたワインをご紹介します。

山は南米アンデス山脈、標高2000m以上の場所に畑を持ち、雨がほとんど降らない乾燥地域、昼夜の温度差があり、ぶどうの栽培には良い条件がそろった場所で造られているワインがあります。
それがボデガス コロメという生産者です。この生産者は1831年に設立され、現存するアルゼンチンのワイナリーでは最古の歴史を持ちます。当時、サルタ州知事イサスメンディとエチャラルが創設したワイナリーを娘のアセンシオンとホセ・ベンハミン・ダヴァロスが
フィロキセラ(ブドウネアブラムシの病虫害)以前のマルベック、カベルネソーヴィニョンをフランスから持ち込みました。そうして170年守ってきたワイナリーをアメリカのワイナリー、ヘス社が2001年に買収。そして彼らは地域の社会的活動を行い、コミュニティーセンター、教会、学校、住宅の建設に大きな支援を行い、この地域の人々に仕事を提供しました。
そこで造られるぶどうは徹底したビオディナミ農法で行われ、最先端の技術を駆使する「新しさ」と、2000年以上も前からこの土地を耕作してきたインディオやインカの人々の知識や技術を活用する「古さ」 が融合されています。アンデスの多彩な作物や牧畜は、ボデガ・コロメのワインだけでなく、そこで働く人々や旅行者にも美しい自然環境と風味を提供しています。

歴史あるマルベックを主体にシラー、カベルネソーヴィニョンをブレンドした味わいはチェリーやラズベリーの黒果実にフレンチオークの熟成由来のバニラ香が感じられ、なめらかなタンニンが心地よく体に入っていくワインです。

ボデガス コロメ アマラヤ レッド
http://aquavitae.ocnk.net/product/467

よろしくお願いいたします。