店長日記

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ジョージア クヴェヴリワイン入荷
コーカサス地方で8000年以上前からワイン造りが行われているジョージアからお手頃価格のワインが入荷します。
ジョージアワインの特徴はジョージアの固有品種を使って古代から伝わる伝統製法によって作られることに特徴があります。2013年12月にはユネスコ世界無形文化遺産として多声音楽のポリフォニーとともに世界に認められることになりました。
この伝統的なワイン造りはクヴェヴリといわれる卵型の粘土製甕にブドウの房ごと入れて発酵させる製法、このクヴェヴリは温度、湿度を安定させるために地中に埋められます。そして発酵、熟成をここで行い、その過程で何も足さず、自然に任せます。果皮や果梗に含まれるビタミンCやタンニンが酸化防止の効果を生み、その結果ポリフェノールも多く含むワインになりました。まるで葡萄をかじっているような自然の味わいが楽しめます。

KTW ツィナンダリ ルカツィテッリ 2013 白 ¥1,530
KTW キシ 2014 白 ¥1,790
KTW ルカツィテッリ クヴェヴリ 2016 白 ¥2,550
KTW グラミシヴィリ マラニ チヌリ 2015 白 ¥2,980
KTW サペラヴィ 2015 赤 ¥1,580
KTW キンズマラウリ サペラヴィ 2014 赤 ¥1,870
KTW ロイヤル ムクザニ サペラヴィ 2015 赤 ¥2,130
KTW サペラヴィ クヴェヴリ 2016 赤 ¥2,720

http://aquavitae.ocnk.net/product-list/54

ご希望、お問い合わせがございましたらご連絡お待ちしております。
Aqua Vitae
オーストラリア プレミアムワイン少量入荷
オーストラリアの南東部、ヴィクトリア州の海岸沿い、少し東に行けばニューサウスウェールズ、南は南極というバス海峡、自然が豊かなギプスランド。この地域は酪農や放牧地として知られており、年間1000mmの降雨量、深い砂質のローム層を形成しています。この地域ではかつて干ばつの被害が無く土壌の水分が保たれていることを意味し、周囲の湿度がピノノワール・ワインの品質にとって最適の土地と考えられました。海から20キロも離れていないにも関わらず、畑は北東と北西にある丘に守られ強い海風を防ぎ大陸性気候の影響を受けています。その為この地域の日中の温度差は幅広く、夏季においては最大20度。土壌は古代の火山地域であり、ミネラルが豊富、低い粘土含有量を伴った土壌構造のため水はけが良く根は深く張る特徴があります。
フィリップ ジョーンズ氏がピノノワールに魅せられ、10エーカーの土地にそれまで植わっていたカベルネやメルロをピノノワールに植え替え、1984年にファーストリリース。
バスフィリップのワイン作りにおける本質はワイン作りの工程をコントロースすることは「自然の力をあるがままに」ということ。
こんなワインを試してみました。グラスに注いで試した瞬間、オーストラリアワインのイメージはどこかに飛んで行ってしまうほど。まさにオーストラリアいや、南半球ナンバーワンのピノノワールにふさわしい、香り、味わいでした。ワイン評論家、ジェームス・ハリデー氏は「ビロードの手袋をした鉄拳」と表現しましたがまさにガツーンと来ました。ブルゴーニュのグランクリュに肩を並べる複雑さ、なめらかさ、余韻の長さが印象的でした。

バス フィリップ エステート ピノノワール 2014 ¥13000(税別)
少量入荷のため品切れの際はご容赦ください。

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スペイン ラマンチャ 少女の歌声が葡萄を育てる。
スペインのラマンチャ地方、アルバセテの内陸は厳しい気候の土地です。夏は30度以上の高温が続き、冬も氷点下になる厳しい寒さ、雨も年間通じて400mm程度しか降りません。 そんなやせた土地で自然に任せて葡萄を作るコネサファミリー。 有機栽培で収穫量を減らして良質なシャルドネとテンプラニーリョを作ります。 このワインの名前は「ドンセラ」、日本語だと「乙女」意味します。畑に毎日散歩する少女が歌を歌って、その歌を聞いて育ったといわれる葡萄がフレッシュで健全なワインに変わります。 価格も見た目もデイリーなワインですので気軽にお楽しみください。 ファミリア コネサ ラ ドンセラ シャルドネ 2016 ¥1690(税別) ファミリア コネサ ラ ドンセラ テンプラニーリョ 2015 ¥1690(税別) ご希望、お問い合わせがございましたらご連絡お待ちしております。
スペイン アンダルシア 伝統と新しい試み
スペイン アンダルシア州のへレスはシェリーの生産地として世界中に知られています。
その中で伝統を守り続けるボデガと新しい試みを続けるボデガがあります。シェリーの生産者が生産終了、統合を繰り返す中で生きる道のりの模索としてその活動がある訳です。
今回紹介するのはその両端で頑張っている生産者です。
ボデガス グティエレス コロシア
1837年にエル・プエルト・デ・サンタ・マリアに設立。
大西洋にほど近いエル・プエルト・デ・サンタ・マリアの、グアダレーテ川の河口にあります。
当時、ボデガの目の前は港で、世界各地にシェリーを積み出していました。サンタ・マリアの中でも適度な湿気のある場所に位置していますので、地の利を生かしたソフト(ライト)タイプのシェリーが特徴です。小さいながらも、昔からの伝統製法を頑なに守り続けている気骨なボデガです。その伝統的スタイルは幻のレストラン、エル・ブジでもオンリストされていました。

グティエレス コロシア オロロソ ¥2680(税別)
グティエレス コロシア アモンティリャード ¥2640(税別)
グティエレス コロシア フィノ ¥1700(税別)

もうひとつはボデガス ヒメネス スピノラです。現在のボデガの設立は1919年ですが、1729年にはすでにスピノラ家の先祖フェリペ・アントニオ・サルサナ・スピノラ氏が輸出をした記録もある長い歴史を誇る家族経営の造り手です。現在のオーナー、ホセ・アントニオ氏で8代目。極甘口のペドロ・ヒメネスだけに特化した珍しいボデガで、品質最優先のポリシーは量を追求することを許しません。その為、年産一万本に満たないヘレス最小のボデガです。家族協議会と優秀なエノロゴによる品質委員会により、自ら課した厳しい基準に見合う「レベルの高いペドロ・ヒメネスだけをリリースする」というボデガの伝統は受け継がれています。

世界でも前例のない辛口白ワイン「エクセプショナル・ハーヴェスト」
8代目の現当主ホセ・アントニオ・サルサナ氏がワイナリーを継いだとき、自分にできることは何かを考えました。1919年、現在のボデガが誕生したとき、ペドロ・ヒメネス シェリー造りの工程から、祖父はシェリーブランデーを、父はシェリービネガーを造りました。つねづね収穫後に畑に残ったブドウの素晴らしさを感じていたホセ・アントニオは、2010年、「これでシェリーではない、普通のスティルワインを造ったらどうなるんだろう?」と思いつきます。早速、醸造をしてみると、深い琥珀色に輝いたペドロ・ヒメネス シェリーのアロマを放つ、他に類を見ない白ワインが誕生したのです。

摘み残すしかなかった”極上の粒をセレクトして造る「世界にたった一つの白ワイン」
限られた生産設備で品質だけを追求するボデガス ヒメネス スピノラ社のペドロ・ヒメネス シェリーは、量を造ることを許しません。そのため畑にはペドロ ヒメネス シェリーにはならなかった、しかし極上のブドウが収穫されることなく摘み残されます。ペドロ ヒメネス シェリーの収穫から醸造を経た21日後、再び設備が空いてからようやく収穫されるこのブドウは結果的に”遅摘み”となり、類まれなアロマを放つ辛口白ワインとなります。他に例を見ない製法からこれまでテーブルワインに分類されていましたが、その希少性が認められ2013年ヴィンテージよりスペイン王室認定による「ビノ・バリエタル100%ペドロ・ヒメネス」というこのワインだけの呼称が与えられることになりました。
ヒメネス スピノラ エクセプショナルハーヴェスト ¥2890(税別)
ヒメネス スピノラ シェリー オールドハーヴェスト ミディアム ¥3320(税別)

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スペイン 新天地での可能性
リオハのリオハ・アラベサに位置し1985年に3人のオーナーの 共同経営でスタートしたアルタディ。
その活動はリオハにとどまらず新しい可能性がある土地だと感じたらどこにでも畑を作ります。
1999年よりアルタディのホアン・カルロス・ロペス氏とフミーリャのアガピート・リコ氏が共同でヤシの木が立ち並ぶ海岸のあるアリカンテ地方の西端ピノソ村の小さなボデガ、「エル セケ」を作ったり、1996年に新たにガルナッチャ=(グルナッシュ)の可能性を求めナバーラでスタートしたワイナリーが「アルタス」を作りました。
ロバート・パーカーはアルタディを度々『リオハのスーパー・スター』と紹介しております。
またパーカーが選んだ「ベスト・オブ・ベスト」“ロバート・パーカーが選ぶ世界の極上ワイン”でも『世界中のどんなところでつくられているものの中でも、最もエキサイティングなワインである』と紹介されております。
さらに2004年度を代表する18人のワイン関係者「Robert Parker’s Wine Personalities of the Year」にも選ばれたこともあります。
そして最近では、スペインを代表するワインガイド「ギア・ペニン」の最新2014年版でプレミオ・ボデガ・デル・アニョ(最優秀ワイナリー賞)を獲得しました。
プレミオ・ボデガ・デル・アニョとはすなわち、2014年版に掲載された約2140ワイナリーの頂点に立ったことを意味します。

エル セケ モナストレル アリカンテ ¥2300
アルタス ガルナッチャ ブランコ ¥2300
アルタス ガルナッチャ ティント ¥2300
アルタディ テンプラニーリョ リオハ ¥2300

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スペイン イエクラ 古い葡萄の樹から作られるワインを気軽に。
2017年12月09日 第三百四十五回配信
スペインの南、地中海沿いにあるムルシア州のイエクラには古いモナストレルという地元品種が植わっています。古い樹齢の価値について語られることがなく普段のみのワインに混ぜられて売られていたため、玉石混交のワインがたくさん存在します。このイエクラはスペインでは唯一ひとつの街からなる原産地呼称地域である意味閉ざされたエリアといえます。現地に行くと夏は40度以上、冬はマイナス5度以下というまるで月面を思わせる地域でそこで作られたワインは以前、アルコール度数の高いワインが作られ野性味あふれる味わいでした。
ここで15世紀から作られるモナストレルという品種はフィロキセラというブドウネアブラムシの大量発生により、改植や栽培の改善が進み、味わいも変化しました。
その中でいかにもスペインの前衛的なワインを見つけました。
モナストレル、メルロから作ったワイン。パニックボタンというワイン。裏ラベルの説明を見ると、「退屈なキャンプ、魚のかからない釣り。そんな緊急事態に遭遇したらこのワイン。ひとたびボタンを押すと(キャップを開けると)モナストレルとメルロのフルーティーな香りが雰囲気を一変させることでしょう。」と書いてあります。このボタンをおすと周りの状況が一変してパニックするわけですね。非日常を演出したい前衛的芸術だと思います。
ボデガス アントニオ カンデラ パニックボタン DOイエクラ ¥1270(税抜)

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フランス ロワールワイン 渓谷の真ん中で。
フランス北西部、ロワール渓谷の真ん中で。
中世を思わせる修道院や建物など落ち着いた雰囲気、渓谷とはいえだだっぴろい畑が広がる。その中にコトー デュ ジェノワという小さな生産地域があります。この地域は名城地サンセール地区に隣接。ここはロワール川沿い、東西に延びていて、その東端にあるので、シャブリと隣接しています。
この位置づけで土壌の性質が共通したキャラクターを見ることができます。キンメリジャン、シレックスという、世界屈指と謳われるミネラル豊富な石灰質土壌に由来する、ドライで軽い柑橘系の味わいが大きな魅力です。このきれいな酸とハーブ、シトラス、ミネラルのニュアンスは日常の食卓に上がる和食にもよいコンビネーションを見せてくれることでしょう。赤はピノノワールとガメのブレンドでサラダ、ポークなどの白いお肉、魚料理、チキンと冷やし目でサービスすることをお勧めします。
フロリアン ロブラン コトーデュジェノワ ブラン クーレ デ ムーラン 2014 (白) ¥2720
http://aquavitae.ocnk.net/product/250
フロリアン ロブラン コトーデュジェノワ ルージュ シャン ジヴォ 2014 (赤)¥2720
http://aquavitae.ocnk.net/product/695
ワイナリーを廻って試飲して、時々おいしい食事して時間が止まるような大きな街ではできない休暇が過ごせます。味についてのコメントというよりリラックスさえてくれるその雰囲気を醸し出す助けをしてくれます。この田舎っぽい落ち着きが体とこころのメンテナンスをしてくれるでしょう。ただし5kgくらいの増量は覚悟のうえで旅立ってください。
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イタリア トスカーナワイン 伝統を守り抜く決意。
2017年11月29日 第三百四十三回配信
イタリアのトスカーナ、イタリアのシエナとペルージャの中間にあるヴィノノビレという生産地。エトルリア人が支配した王国を倒したローマ人との闘いで最も血が流された場所。その地で作られたワインは昔からの変わらない味がします。決して血の味はしません。赤のプルニョーロジェンティーレも白のトレッビアーノも感銘を与えてくれました。ドーラ フォルソーニとパトリツィア カスティリオーニさんの断固たる決意がわかりました。
古くから植わっている葡萄をどのように育てるのかを学び、何世代にもわたって蓄積されたノウハウで仕事を続けます。考え方もクールな物言いですが、それとは対照的にカンティーナに広がる畑ではガチョウや鶏が楽しそうに道を横切ります。
発酵のときに発生する音は彼女には歌に聞こえます。Bloop,bloop,bloop
シエナの曲がりくねった丘は昔闘いがあったとは思えないくらい静かな場所でした。
若い果実、しっかりしたタンニン、シャープなミネラルはすでに味のバランスが完成されています。
これは5年後にはどうなるのかいまから想像してもすばらしい結果を迎えると思われます。

ビアンコ http://aquavitae.ocnk.net/product/694
ロッソ ディ モンテプルチャーノ http://aquavitae.ocnk.net/product/653
ヴィノノビレ ディ モンテプルチャーノ http://aquavitae.ocnk.net/product/654
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カリフォルニアワイン 昔のスタイルが残っています。
久しぶりにカリフォルニアのワインを紹介します。
今年のカリフォルニアのブッシュファイヤーはナパ、ソノマのワイナリーを直撃し、大規模なエリアの延焼を見せました。山火事は毎年発生しているのですが今年はワイナリーの被害が深刻なので特に日本でも注目を集めています。復旧についてアメリカは寄付や抜群の行動力があるので経過を見守りたいと思います。
さて、今回ご紹介するのは西側にあるサクラメントのさらに西側、カリフォルニアの州境、ネヴァダ州の砂漠に近くのシエラフットヒルズというエリアのワインです。
イメージでもわかると思いますが暑いのです。雨が降りません。その中でちょっと昔のローヌスタイルでワインを作っている生産者がいます。
テール・ルージュ・アンド・イーストン・ワインズ。
カリフォルニア、ベイエリアで20年余りに亘ってワインショップを営んでいたビル・イーストン氏は、フランス、ローヌと南仏地⽅のワインの魅⼒に取りつかれ、⾃らワイン造るべく、80年代半ばにアマドール・カウンティ、シェナンドア・ヴァレーに”テール・ルージュ・アンド・イーストン・ワインズ”を⽴ち上げました。
畑はシエラ・ネヴァダ⼭脈を背に、シエラ・フットヒルズ内の4つの地区 (プレイサー、エル・ドラド、シェナンドア、カルカヴェラス)にまたがり、多くの畑が標⾼300m以上に位置しているため、⽇中と夜間で気温差が⼤きく、内陸部の⾼い気温のもとでも豊富な酸味が保持されます。
プレミアムレンジの多くは年産600ケース以下の少量⽣産で、 その多くは樹齢30年以上の古⽊のブドウから造られます。 ⼀般的に、シエラ・フットヒルズのワインは鉄分と野性味を帯びた ⼟っぽい⾵味を持つといわれますが、 テール・ルージュの⼀連の⾚ワインは⽣⾁と上品なスパイシーな⾵味を備え、バランスのとれた調和 的な味わいが特徴です。 シャトー・ヌフ・デュ・パプを模して造られる“ロートル”は、樹齢60年以上のグルナッシュを主体とするGMSブレンドで、セラーで2年間 の瓶内熟成後にリリースされる、ワイナリーのフラッグシップ。価格は本家よりもリーズナブルです。
世界中のワインを試しているとワインだけではないですが、海外の移民の土地では古いスタイルをそのまま保持していることがよく見られます。昔の教えを真面目に維持しているからです。
そんな懐かしい味を試してみたくなったらぜひ以下のアイテムをどうぞ。

※テール ルージュ テット ア テット ¥2980
シラー44%/グルナッシュ29%/ムールヴェードル27%

※テール ルージュ シラー レ コート ド ルエスト ¥3230
シラー主体、ヴィオニエ

※テール ルージュ ロートル ¥4420
グルナッシュ73%/ムールヴェードル14%/シラー13%

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フランス南西部のワイン ピレネーの聖なる土地から生まれるぶどう。
2017年11月21日 第三百四十一回配信
ピレネーの中腹に小さなぶどうの生産地があります。日本ではダルタニャンと三銃士で有名な、ベアルン地方です。個々の中心の町はポーというアンリ4世が生まれたお城がある街です。このポーの郊外、オロロンサントマリーに挟まれ、南はタルブ、聖母が現れた泉で世界から巡礼者が訪れるルルドのあるエリアです。
ここではガスコーニュ地方固有のぶどう、グロマンサン、プティマンサンというぶどうがメインに作られているエリアです。これらのぶどうは甘口ワインやアルマニャックなどを作るために育てられていました。これらのぶどうは通常の収穫期よりも一か月ほど遅らせて果実味を凝縮させたぶどうを仕上げます。貴腐ワインも作られ、これらは北にあるボルドーのソーテルヌに並び称されるレベルのワインを作ります。
この土地から辛口に仕立てたワインをジュランソンセックといいますが、キャラクターがしっかりしたワインに作られ、レモンやライチ、白や藤色のばらの花のような香りが特徴です。
これらのワインをフォアグラ、鴨のコンフィ、カスレ、プール・オ・ポ、ガルビュールなどの暖かい鍋と合わせるとよいコンビネーションとなり、寒くなるこの季節におすすめです。
寒い季節にちょっとぜいたくな組み合わせで気持ちも暖かくなります。

Domaine Clos Lapeyre - ドメーヌ クロ ラペイル
ラペイル AOP ジュランソン セック
葡萄品種:グロマンサン
元々は協同組合の果樹園で、ブドウ以外にも様々な果物の栽培や家畜の飼育をする、この土地で伝統的な家族経営の農家だったが、1985 年に全てをブドウ栽培に専念。
このあたりの気候は穏やか。標高が高いため、昼夜の寒暖差は非常に大きい。栽培はビオロジック農法。
2005 年にカリテ・フランスの認証所得。春に畑を耕し、土に酸素を送り込み、深く根が張るようにする。 醸造は伝統的な手法。ワインはブドウ畑から造られるという考えの下、醸造は最小限の手を加えるだけ。果実味を活かすタイプのワインを作ります。

Domaine Capdevielle ドメーヌ カプドヴィエル
ジュランソン セック プリーズ オセアンヌ
葡萄品種:グロマンサン70%、プティマンサン30%
1947年創業。1993年より現当主Didier Capdeville(1970年生)3代目のオーナー醸造家。ジュランソン村の中でも標高350mほどの高所にあるドメーヌ。年間生産量は50000本。輸出は生産量全体の5%ほどで、ほとんどが地元のレストランやワインショップで飲まれています。

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Aqua Vitae
河合吾朗
ロワールワイン ロワール川沿いにはブドウ栽培の天才が生まれる土地がある。
秋が深まるころにはワインがおいしくなり赤ワインが良く出る時期ですが。ロワールの厚みのある白ワインもまた秋の味覚によく合います。
その中で今回おすすめするのはジョー・ピトン氏。
以前「Domaine Jo Pithon」としてワインをリリースしていました。ビオロジックで栽培を行い、バリックでエレヴァージュを行うという最高品質のワインのみを造り出すために、シュナンブランとカベルネフランのみが植えられた条件の優れた区画を耕作していました。その後、ドメーヌの品質は多くの知る所となり、1994年12月に「Revue des Vins de France」誌(以下RVF)の選ぶ「今年のヴィニュロン」に選定されると、フランス内外を問わず、その名は広く轟くこととなりました。
しかし、以前は最大14haほどあった畑の契約が終了し、返却を余儀なくされ、残った畑とともに信頼のおけるヴィニュロンからブドウを購入する形でワイン造りを再スタートしたのが、今回ご紹介する「ピトン・パイエ」です。
彼はぶどう栽培、ワイン醸造について確固たる信念をもっています。それは、彼独自の哲学ともいえるほどです。
ワイン造りにおいては、活き活きとした酸を持ち、12.5~13.5度(最高でも14度)とアルコール度数が高すぎず、畑のテロワールをそのまま表現したワインを造り出すこと、この地域では通常は糖度が14~15度まで上昇し、時おりブドウに貴腐がついてしまうことまであり、結果として肥えた重いワインが出来上がる傾向にあるの ですが、この哲学に則って過熟したブドウや貴腐のついたブドウを収穫するのではなく、彼の理想である「適度に熟したブドウ」を収穫しています。
ジョーさんは、次のように言います。 「ビオワインを造りたいのではなく、土地の個性を表現したワインを造りたいのです。そのためには、きちんとした畑仕事をする必要があり、その方法がビオロジーだったのです。酵母や肥料も人為的に加えるものは使いません。同じワインになってしまいますから。」

 NVクレマン ド ロワール ブリュット ド シュナン(白・泡)¥3060(税抜)
ノンドゼ、シュナンブランのジュースを加える。

アンジュルージュ モザイク(赤)¥2380(税抜)
カベルネフラン

アンジュブラン ボンヌブランシュ¥3150(税抜)
シュナンブラン

グロロロー¥2040(税抜)
グロロ

ブルグイユ グラヴィエール¥2980(税抜)
カベルネフラン

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新着ワイン試してみました。
新着ワインを食事とともに試してみました。

スペイン リオハ
トリニダッド・デル・コンデ・デ・エルヴィアス
テンプラニーリョ100%。3つの畑の3タイプの土壌から収穫したブドウを使用し、アメリカンオークとフレンチオーク樽で1年間熟成。
コンデ デ エルヴィアスのカジュアルバージョンだがファーストのカカオ、凝縮感のある果実の存在感があり普段の食事、または食後の一杯で満足感を与えるのに十分なアイテム。

スペイン ヴァレンシア アリカンテ
ラファ ベルナベ ムシカント 2016 
色調はロゼだが、味わいは赤。自然を感じさせるがオレンジワインというほどかまえるほどではなく普段の食事に何げなく寄り添う。

イタリア プーリア州 サレント
フェウディ ディ グアニャーノ ディエチ アンニ マルヴァジアネーラ サレントIGT ロッソ 2016
イメージよりも意外にきれいなイメージ。南のワインだがフレッシュさ、酸のおだやかさがうまくバランスをとる。10年をかけて地場品種を復活させただけの成果はあるような気がする。

フランス ルシヨン
アルレタ マリ ルージュ 2014
アルレタ レサカ ブラン 2014
力強さが底なしに感じられます。抜栓してから何日たってもへこたれない。このワインはあと10年寝かせてから試したい。白は樽がまだまだ強い。

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イタリア&スペイン新着 試してみました。
新着ワインを食事とともに試してみました。

イタリア ヴェネト州
モンテ ディ ロアリ ソールティ フリッツァンテ NV (白・スパークリング)¥1610
ウチに着いたら一杯目に飲みたいフリッツァンテ。マルヴァジアの優しいリンゴ酸が支配する。ジュース感覚で楽しめます。

スペイン カスティーリャ イ レオン州
ロドリゲス サンソ トラス ラ イエスカ 2015(赤) ¥1610
スペイン西部のポルトガルに程近いトロで作られたワイン。以前は色調もクロに近く、ヘビーなスタイルのワインを作っていた土地でしたが、近年は味の要素が複雑に感じられます。
東のヴァジャドリーは白の名産地ですがこちらは赤の名産地。ぶどう品種はテンプラニーリョですがここではティンタ デ トロと呼ばれます。確かにテンプラニーリョとは違うニュアンス。

スペイン カスティーリャ ラ マンチャ
エセンシア ルラル パンパネオ アイレン ナトゥラル 2016 
通常のミネラルのきいたアイレンとは違い、酒精強化ワインのニュアンスがあります。果実の厚みの印象があり、食後に楽しみたいワイン。秋の夜長にゆっくりやりたいワインです。

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Aqua Vitae
河合吾朗
イタリア&スペイン新着 寒くなってきました。
寒くなるとそれまで飲んでいたビールやハイボールからスパークリング、ワインが飲みたくなります。
お手頃価格のワインが入荷していますので気軽に試してみてください。(価格表示は税抜き表示です。)
伝統を破っていいものを作る人はみんな個性的な作品を作るのが好きなのか、ラベルにもよく表れていて楽しいですね。

イタリア ヴェネト州
モンテ ディ ロアリ ソールティ フリッツァンテ NV (白・スパークリング)¥1610
ガルダ湖の南でビオディナミ農法を行っています。畝間には菜の花やそら豆の他に計14種類もの草花を植えて、それを鋤き込むことにより肥料にしますが、様々な生き物が共生できる環境造りの為に、一畝おきにその草花を残します。
マルヴァジア、フェルナンダ、モスカートの3種類の白葡萄から作った干し葡萄の天然ジュースを加えて瓶詰。瓶内で再発酵をしてリリース。SO2無添加。限定生産のフリッツァンテです。

イタリア フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州
マリーナ ダニエリ リボッラ ジャッラ フリウリ コッリ オリエンターリ 2016 (白)¥2030
フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州の北部にある都市、ウディネから南東に約20km。人口およそ1,600人のカミーノ村にアジェンダ・アグリコーラ・マリーナ・ダニエリはあります。
北東部はスロヴェニアと接しており、また北側にアルプスが広がります。そこで「代々引き継いで来た土地を後世へ伝えること」。創業当時から化学肥料に頼らない農法で葡萄を栽培しています。
シトラスなどの爽やかな柑橘系の香りにメロンようなの甘い香りが潜んでいます。フレッシュな果実の口あたりと伸びやかながらも柔らかな酸。軽快でクリアな味わいの辛口白ワイン。

イタリア マルケ州
ガリアルディ ヴェルディッキオ ディ マテリカ セレッツィオーネ ガリアルディ 2015 (白)¥1870
マテリカのロケーションは海に近いイエージから内陸に50km入った、モンテ・サンヴイチーノ山脈に囲まれた標高450~550mに位置する山岳地帯です。ヴェルディッキオの主な畑はcavalieri カバリエリと呼ばれる標高450~500mの南東に向かった斜面に植えられています。晩熟のヴェルディッキオの収穫は10月中旬に全て手作業で行います。白い花、アーモンド、すりおろし林檎などのフルーツの香り。口中でのボリューム感がたっぷりで旨味をしっかりと感じます。

イタリア ウンブリア州
ライナ モンテファルコ ロッソ 2013 (赤)¥2550
ウンブリア州にある「イタリアの最も美しい村」の一つとして知られるモンテファルコから東に約4kmの小さな集落の中にあります。ワイナリー名のライナは最初にサグランティーノを植えた土地の前オーナーの愛称。
標高約230m。サンジョヴェーゼ、メルロー、サグランティーノは南東向きの区画に植えられています。落ち着いた味わいの印象を与えてくれる赤ワイン。サラミやお肉料理全般。羊と野菜の煮込みや、粒コショウと共に牛肉を煮込んだPeposo dell'Impruneta料理とも親しまれているそうです。

イタリア プーリア州
フェウディ ディ グアニャーノ ディエチ アンニ マルヴァジアネーラ サレントIGT ロッソ 2016 (赤)¥2040
イタリアのかかと、サレントの半島にあるグアニャーノ村近辺で世代交代が進まずに耕作放棄されてしまった畑を復活させ救うために5人の起業家が集まって作ったカンティーナ。昔のソレント半島の方言で葡萄畑が集まっている場所を「fìeu」から名付けられました。
サレントで古くから栽培されており、特別な時にだけマルヴァジア・ネーラ100%の赤ワインを提供されていたようです。穏やかに広がる凝縮したベリーの香りと筋肉質な果実。細やかなタンニンがワイン全体を引き締めているフルボディ。口にすればするほど魅了される赤ワイン。現地ではトマトソースを使用したお肉料理や、ペコリーノチーズを使用したお料理と楽しまれています。

スペイン カスティーリャ イ レオン州
ロドリゲス サンソ トラス ラ イエスカ 2015(赤) ¥1610
トロでは2000年以降、イェスカ(立枯病)と呼ばれる菌性の流行病に悩まされており、樹液が抜かれ、対処法もなくただ枯れゆく葡萄樹を茫然と見守ることしかできない状況が続いています。 ハヴィエル・ロドリゲスは数年前よりこの病気に対して注意深く観察をし、なにか手の打ちようがないか様々な研究を行ってきました。 そんな中彼が注目したのは葡萄の樹の生命力でした。ビオディナミ農法により葡萄の樹本来に活力と耐性が備わる事が判明し、数年に渡り転換作業を行ってきた事で、立枯病が治まったそうです。 自然の原点に立ち返り葡萄の自然治癒力に着目した彼は、化学的な措置を施さず、葡萄の健全化を図ったことで、この病気への耐性が葡萄樹自体に自然に備わったといいます。 このワインは、こうした背景を持つ畑の葡萄により造られ、イェスカを克服した健全な葡萄へのリスペクトの念を込め、「Tras la YESCA(イェスカの後)」という名の下に生み出されました。
葡萄本来の力強さを感じる事のできる、豊かな果実感と香り、渋味は少なくすぅっと体に馴染むように飲める赤ワインです。

スペイン ガリシア州
トマダ デ カストロ フロール デ ヴェラーノ アルバリーニョ 2016(白) ¥1790
当主のカストロ家では1世紀以上に渡ってワイン造りを行ってきました。自社畑は8ha所有し、さらに7haの畑を借り受けています。ブドウは全てSalnésValleyの畑で造られるアルバリーニョ。
淡いイエローで、白い花や果実の香りが豊か。果実の味わいと豊かな酸味が心地よい味わいのワインです。

スペイン カスティーリャラマンチャ州
ファミリア コネサ ラ ドンセラ シャルドネ 2016(白)¥1690 
ファミリア コネサ ラ ドンセラ テンプラニーリョ 2015(赤)¥1690 
ワイナリーのある町であるEl Bonillo(エル・ボニーロ)の町は冬は非常に寒く、夏は30度以上の高温の日が続きます。降雨量は年間を通しても400mm程度しかありません。ワイン畑は平均1,100メートルとワインを造るのに限界といっていいほど標高の高い位置にあり、礫を中心としたやせた土壌はワインに大きな影響を与えています。痩せた土地、夏の乾燥にも関わらす、灌漑は行わず、自然に任せた葡萄の栽培を行っています。
白はクリーンで輝かしい柑橘系のアロマを感じ、口に含むとパイナップルのようなトロピカルなイメージ。スムースで柔らかい舌触り。
赤はブラックベリーやフサスグリの果実感がワイン全体を支配。酸と果実のバランスが非常によく、余韻がシャープに仕上がっています。
ドンセラ、つまりヴァージンの名前の通りピュアな味わいです。

スペイン カスティーリャラマンチャ州
クリン ロハ フリキ ワインズ 2016
アルバセテ県フエンテ・デル・アラモに創設したワイナリーです。ロケタ・ファミリーのワイン造りの歴史は1199年まで遡り、その伝統と経験を重んじながらも新しいワイン造りの技術を取り入れ、常により良いワイン造りを目指し日々邁進しています。
テンプラリーニョのピュアな果実味が特徴。果実味、酸、ほのかなタンニンがワイン全体のバランスをしっかりと保っています。ラベルも現代的で伝統のスタイルと一線を画すスタイルを目指す意味で作られたそうです。

ご希望、お問い合わせがございましたらご連絡お待ちしております。
Aqua Vitae
河合吾朗
スペイン新着 秋の夜長はナチュラル指向
スペイン南部からナチュラルワインが新入荷します。

ヴァレンシア州南部、アリカンテ
ベルナベ ナヴァロ
自分達の土地の文化や伝統を再発見しようという主旨により作られたワインです。所有しているブドウ畑は独特でとても古いものです。なかには、自然保護区であり海抜ゼロメーターに位置する “Mata(ラ・マタ)自然公園にも指定されている場所や、海から数キロ離れた海抜700メートルのVillena(ヴィエナ)村にあり、
赤のトラゴラルゴは平均樹齢60年から70年のモナストレルとガルナッチャ ペルーダのブレンドをステンレスタンクで醸造、熟成。白のベニマキア ティナハスは平均25年のモスカテル デ アレハンドリアとヴァレンシアの地元品種、メルセゲラのブレンドを粘土製のティナハ(甕)で醸造、熟成。ムシカントはガルナッチャ ペルーダを粘土製のティナハ(甕)で醸造、熟成させます。

ベルナベ ナヴァロ ベニマキア ティナハス 2015(白) ¥2470
ベルナベ ナヴァロ ムシカント 2016(ロゼ) ¥2300
ベルナベ ナヴァロ トラゴラルゴ 2016(赤) ¥1620


カステージャ ラマンチャ トレド郊外 ケロ村
エセンシア ルラル
何世代にも渡りブドウの栽培やワインの醸造を行い、地元のマーケット向けにブレンド・ワインを造ってきた。
醸造責任者ラファエル・ルセンドは醸造学と化学を専攻し、栽培責任者のフリアン・ルイスは代々続く伝統的な栽培法を実践しながら、生態系に配慮したビオディナミや自然農法を、複数の場所にて学ぶ。1994年より輸出用にワインを造り始め、2002年にはマーケットにおいて独自性とブランドを打ち出すため、エセンシア ルラルという会社を設立しました。
この生産者はもともと亜硫酸添加が少なく自然な方法で造っています。 ヴィンテージによっても、またロット(タンク)によって、ニュアンスが違う事が多いです。こちらのキュヴェは特に、亜硫酸無添加になります。
Pampaneoという名前は、風や人が触れた時の葉の動きを意味し、休日や娯楽などで人々が集まること時に用いる、”Pampana” という言葉に由来している。このため、エチケットには楽しい雰囲気を思い起こさせるような         Pampanaのスカートを身に着けたスペイン人のフラメンコ・ダンサーの脚が描かれています。

エセンシア ルラル パンパネオ アイレン ナトゥラル 2016(白) ¥1790
エセンシア ルラル パンパネオ テンプラニーリョ ナトゥラル 2016(赤) ¥1790

自身の感想ですが、これらのワインはとてもソフト口当たりで、白のベニマキア ティナハスもオレンジワインでアプリコットなどの質感の柔らかさが印象にあり、秋の夜長にゆっくりグラスを傾けたい、仕事終わりの癒しのワインです。

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フランス新着 秋の食材に合わせたい気軽なワイン
秋の夜長に夕食が楽しくなる季節です。そんな食事に合わせたいおすすめワインです。

フランス ロワール渓谷
Domaine Courtault tardiuex
クルトー タルデュー トゥーレーヌ コ ¥2210(赤)
クルトー タルデュー トゥーレーヌ ソーヴィニョン レ パルク ¥2130(白)
世界一短い名前のぶどう。Côt とかいて「コ」。この品種はロワール渓谷のローカルネームで世界的にはマルベックで名前が知られています。ボルドーやロワールでは衰退している品種だがアルゼンチン、フランス南西部で主要品種として生産されています。みなさんが知っている味はブラックベリーやモカなど、ポリフェノールたっぷりで果実味豊かな味わいですが、今回ためしたロワールのぶどうはサラリーマン生活をやめたタルデューさんとお隣さんのクルトーさんが二人で作る自然派ワイン。カオール、アルゼンチンのマルベックのイメージとは大きくはなれたストロベリーの味わいや豊かなアロマがあり、過剰な凝縮感は感じません。パリの普段飲みワインとして確立しているロワールワインらしい自然に体に入ってくる。

フランス ラングドック ナルボンヌ
Domaine de Marras
ドメーヌ ド マラス ル パラドゥ カリニャン ¥2470(赤)
ナルボンヌの南にあるコルビエール・ブトナックの丘のさらに南にあるフォンジョンクーズ村で6ヘクタールの畑を借りてたった一種類カリニャンだけを作るセバスチアン プルネさん。おじさんのワイン造りに興味を持っていてオーガニック栽培をやりたいという夢をかなえました。ほかのシャトーで勉強したりして滑らかで自然な味わいのワインを作っていますね。一番笑えたのは彼のコメント。いまはオーガニックで栽培していますが、月齢にそったワイン栽培、ビオディナミもやりたいという希望があるようですが、なんでいまはしてないのかというと、「いそがしいから」カレンダーにそった栽培ができない!!、ってぶどう造りが仕事ではないんですか!と突っ込みどころ満載のピュアな生産者さんです。まあ昨今、適当なコメントを言うような人よりはよっぽど正直な感じで帰って好感を持てるような正直なワインを作っている印象でした。

フランスとスペインの国境付近 ルシヨン
Domaine du Mas Becha
ドメーヌ デュ マス ベシャ キュヴェ クラシック ¥2130(赤)
フランスとスペインの国境付近、ペルピニャンの南郊外で芸術家のようなシャルル・ペレスさんがつくるビオディナミのルシヨンワイン。しっかり凝縮されているがタンニン分も重く感じない気軽に合わせられるワイン。モダンスタイルのレストランとかでこのボトルが並んでいると楽しい。

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イタリア新着 バジリカータ 荒野のワイン
イタリア南部にバジリカータという州があります。このエリアはさしたる産業もなく、荒れ果てた荒野にサボテンやオリーブ、ぶどうの樹が点々としている場所です。
こんな荒れ果てたエリアの北部にヴルトゥーレという素晴らしいワインを作っている村があります。
こちらで作られているのはイタリア南部を代表するアリアニコという果実の凝縮感を感じるぶどうです。
一見、ジャミーなぶどうかと思いきや、このエリアの土壌でもある火山灰土壌の影響からミネラルをしっかり感じる味わいになり、意外に飲みつかれないのです。水牛のモッツァレラ、ブファッラやサラミと合わせるとなかなかの相性を見せてくれます。
イタリア南部の味わいは奥深い繊細さを見せて、感動を与えてくれる食材がたくさんあります。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/28
イタリア プーリア 洗練されたエリア
イタリアのアキレス腱、プーリア州では以前は大量消費用ワインのためのぶどうが長い間造られてきました。しかしながら近年の若い生産者はその玉石混交のぶどうの樹を選別し、そのエリアだけでしか作られないエクセレントなぶどうを細かく見分けるようになりました。
その中で一番注目しているのはカベルネソーヴィニョン。カステルデルモンテDOCではカベルネもDOCエリアとして認定されるようになって、古い樹が見直されるようになりました。
この地域はギリシャ由来の地元品種、ウーヴァディトロイアが注目されていますが、カベルネのクオリティが実はすごいのです。
筆者も試飲したときに少しずつ数日間かけて試したのですが、一番おいしかったのは1週間から10日後にかけてというすごいワインでした。
そのワインを見出し、作り出したのは人間ですが、古い歴史をもつ大地の力を感じました。
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/29
是非お試し下さい。
アルザス 多様な地層の多様な品種
2017年09月26日 第三百三十二回配信

日本に入ってくる代表的なフランス アルザスワインはゲヴュルツトラミナーとリースリングですが、アルザスは北のストラスブールから南のコルマールまでのヴォージュ山脈沿いに南北に広がる狭いエリアに51の小区画が定められています。
多様な地層に加えてミクロクリマも多くみられ、北緯が高いわりに夏は暑い日が続いたり、山脈の影響で朝夕に霧が出たりと天候も多様です。
歴史的、地理的にドイツとの関係も深く、食文化の影響も受けているのでアロマが豊かなワインも多く作られています。
これだけの多様性を2つの品種だけで表現できるとは思いません。ピノブラン、シルヴァネール、ミュスカ、ピノグリ、シャスラなどのぶどう品種との相性もみていきたいものです。
このように白ワインが多いのですが、アルザス料理のシュークルート、ベッコフのような豚肉、ソーセージとの相性も良く、肉料理との相性の可能性も見出せます。
以前、コルマールで食事をした時に食前酒から食後まで白ワインで通すことを勧められそのようにしたのですが白ワインと肉の可能性も大いに感じさせる組み合わせでした。
当店でもおすすめしているロリー ガスマンはドイツスタイルとも言える凝縮した果実味が注目される生産者ですが、リースリング、ゲヴュルツトラミナーだけでなくミュスカ、ピノグリなどにも注目すべき味わいがみつけられました。
食事との組み合わせは多種多様ですがベースとなる、果実、きれいな酸が食欲を高めてくれます。
秋の食事におすすめの一本です。

ボルドーで価値のあるワインのひとつ、白、甘口のソーテルヌがありますが、近年デザートワインの需要が落ちつつある市場でソーテルヌの各生産者は辛口ワインへの転換を図るところも少なくありません。
ボルドーのガロンヌ川の上流にボームという町があります。ソーテルヌワインのファンでないと知らないと思われるような街に日本ではそれほど著名ではないシャトーシガララボーという生産者がいます。
この畑の歴史は1660年にさかのぼります。当時のオーナーは市長で、オーナーが何人も変わる歴史がありました。それでもこの畑はオー・ボームの丘の斜面にある南向きの砂質土壌の畑でシガラの宝石といわれるほど、並外れた完熟した葡萄を生み出し、地味ながら高い評価を得ていました。
1855年のパリ万博の際のボルドーワイン格付け時にも一級の格付けを与えられるなどポテンシャルは抜群でした。しかし1930年から第二次世界大戦終了あたりまでは困難な時期を迎え、またもオーナーがどんどん変わっていきます。1950年にはジネステ家がシャトーマルゴーを購入するためにラボーの畑を手放したい意向を示し、現在のオーナー、ランベール デ グランジュ氏がこの地を支配、販売経路を変えたり、ワイナリーに投資したりして改善を図りました。1986年以降は味わいの評価も安定して高い評価を得るようになりましたが、甘口ワインの需要量が落ち込むと読むや否や父、ランベールをサポートしていた娘、ロールが2007年にテクニカルディレクターとしてデイリーとして楽しめるより安価な辛口ワインを開発、2009年にリリースしました。個人的な感想ですがネームバリューは地味ながらテロワールを反映した骨太で味の構成がしっかりと作られたワインであると思います。まさに隠れた宝石という表現がぴったりだと思いました。
http://aquavitae.ocnk.net/product/611