店長日記

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イタリアヴェネトワイン、JK14セット販売
秋の夜長にゆっくり楽しむ深い味わいのワイン、JK14アマローネ、レチョート、マラノッテのお買い得のセット販売を始めました。
陰干ししたぶどうの力強さと長い余韻、深い味わいのワインです。送料を含めたお買い求めやすいセットです。

サー・ジョン・カーワンプレゼンツ JK14 アマローネ&レチョートセット(赤・やや甘口)
http://aquavitae.ocnk.net/product/819

サー・ジョン・カーワンプレゼンツ JK14 アパッシメントセット(赤)
http://aquavitae.ocnk.net/product/820

この機会にぜひお試しください。
ご不明の点、詳細についてお問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
フランス新着 南でも涼しい味わい
ラングドックのカルカッソンヌとリムーのそばに広がるAOPマルペールのマルヴィエ村に所在。
AOP認定ワインは赤とロゼワインのみで、カベルネフランやメルロなどのボルドー系品種のブレンドのみが
許可されている。現オーナーはグロエ家。畑のポテンシャルに注目したクラウス・グロエ氏が1992年にドメーヌを購入。現在は息子の二コラ氏がディレクターを務め、オーストラリア出身のジェム・ハリス氏が栽培醸造長
を務めている。赤とロゼについては既にユーロリーフ認証を取得済み。IGPの白ワインについては現在申請中で
2020年に認証取得を予定している。ワイン造りについては、伝統的な方法を生かしつつ必要に応じて最新の
メソッドを採用するという方針で、味わいはナチュラルでピュア。国際的にも通用するクリーンな味わいに
仕上がっている。各キュヴェを各シ リーズに分けて展開。モノセパージュのペイ ドックを中心に揃えた
「シリーズ・プレジール」、AOPマルペールを中心に展開する「シリーズ・タンタシオン」、パーセ ルセレクションの上級キュヴェ「シリーズ・ペシェ」。この土地は狼がシンボルとなっていて、狼の頭を持った宮廷人の
キャラクタになぞらえたラベルと名前 がそれぞれのキュヴェにつけられている。
http://www.domaine-la-louviere.com/en/domaine

ル リベルタン ソーヴィニヨン ブラン IGP ペイ ドック 白 ソーヴィニョンブラン ¥1700
ル ガラン シャルドネ IGP ペイ ドック 白 シャルドネ ¥1700
ラ ミューズ ブラン IGP ペイ ドック 白 ヴィオニエ、シャルドネ、シュナンブラン ¥2720
ル マルキ ロゼ AOP マルペール ロゼ カベルネフラン、シラー、マルベック ¥1700
ル コッカン メルロ IGP ペイ ドック 赤 メルロ ¥1700
ラ メトリス ルージュ AOP マルペール 赤 メルロ、カベルネフラン、マルベック ¥2260
ラ セデュクトリス ルージュ AOP マルペール 赤 メルロ、カベルネフラン、マルベック ¥2720
ランペルール ルージュ AOP マルペール 赤 メルロ、カベルネフラン、マルベック ¥1700
大西洋からの涼しい風の影響を受けたそのクールな味をお試しください。

お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
フランス新着 今の蒸し暑さは
この頃の天候を見ていますとコルシカの天候を思い出しました。
そんな天候の中でおすすめできるコルシカのアイテム、ドメーヌ ド グラナイオーロ。
飲み手に取ってワインの最も良いキャラクタがわかるタイミングは生産地の天候の中でそのワインを飲むこと。
この季節だからこそのおすすめです。
この生産者は1974年からビオロジック栽培に取り組み、1987年にエコセール認証。コルシカ島のみならず、
フランス全土でも70年代からのビオロジック生産者は少ない。アンドレイユ・ ブーシェ氏が1962年にこの地で柑橘系フルーツのオーガニック栽培を始める。1974年にドイツ 出身のモニカ氏と結婚後、ブドウ栽培を開始。当初はフランスではまったくビオ栽培に馴染みがなったので、周囲に敬遠されたそう。現在は、オーストリア
でもエノログの経験を積んだ愛娘のグイネル氏も加わり、2003年よりカーヴを新築して、ドメーヌで元詰めしている。地場品種の ヴェルマンティーノ(白)、チャカレロ(ロゼ)、ニエルチオ(赤)を中心に、花崗岩土壌から 非常にエレガントなワインが造られる。
70年代からオーガニックに取り組む生産者をさかのぼるとフランス本土を含めてもかなり少ない、まさに元祖オーガニックワイン。コルシカ島東海岸は西海岸に比べて雨が少なく、収穫量もかなり少ない。
試飲した印象は硬いイメージですが、最近はバランスが取れているように見て取れます。

ドメーヌ ド グラナイオーロ(価格表示は税抜)
キュヴェ モニカ ブラン AOP コルス ポルト ヴェッキオ(白)¥2380
ヴェルメンティーノ

キュヴェ モニカ ロゼ AOP コルス ポルト ヴェッキオ¥2380
ニエルッチョ、シャカレル

キュヴェ モニカ ルージュ AOP コルス ポルト ヴェッキオ¥2380
ニエルッチョ

ル ミニュステロ AOP コルス ポルト ヴェッキオ¥3830
ミ二ュステロ


お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
秋と言えば
ヨーロッパ各地では秋と言えば何といってもキノコです。ロシアをはじめ東ヨーロッパ、イタリア、スペインなどでは秋のキノコ狩りは秋のサッカーリーグ開幕よりも盛り上がると言われています。
しかし、日本のマツタケ並みにその存在はシークレットなのです。どこにどんなキノコがあるのか、みな一切口外することはありません。
そんなお宝食材のキノコ料理にはもちろんワインが合わせられます。
どんなワインが合うのか、それはキノコの品種にもよりますが、大きくタイプを分けると、土の香りがあるか、肉厚か、キノコのだしを楽しむ料理なのか、二次的にバターなどで味付けを付けるのかが考えられます。
調理中にも白ワインなどを合わせたり、赤ワインでソテーすることがあります。
東ヨーロッパでは酢漬けや塩漬けで供されることも多いです。
キノコとワインは近しい関係でその組み合わせは千差万別でいろいろと試すと面白いです。
ちなみに東ヨーロッパの言葉でキノコはグリーブっぽい発音が多いですが、同じ発音でインフルエンザという意味もあります。キノコ食べて風邪をひくことはありませんのでご安心ください。

お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
イタリア新着 となりの・・・ではなくなりました。
イタリアのトスカーナはスーパータスカンを初め、DOCG高級ワインが多く並ぶエリアです。
今回紹介するモンテクッコという場所は紆余曲折を経て2011年にDOCG(イタリアワインの格付けの中で一番厳正な規定が設けられている統制保証付原産地呼称ワイン)に認定されました。ここに至るまでにはその下の格付け、DOCで五年以上を経なければ認定されません。それ以前はブルネッロディモンタルチーノエリアの延長か、マレンマの延長かで議論、エリア争奪されるまさに隠れた銘醸地でした。
DOCGに認定されたのはサンジョベーゼ100%で造られたワインだけですので、カベルネやメルロがブレンドされているとそれは対象外となるのです。

カンピ ヌォーヴィ モンテクッコ サンジョベーゼ 2015
http://aquavitae.ocnk.net/product/803

こちらのオーナーはダニエレ・ロセッリーニさんとナディア・リグッチーニさん。
ダニエレさんは知人たちによく、「彼の血はワインだ」と言われます。フィレンツェの農業大学を卒業後、ピエモンテで働きましたがその後、トスカーナに戻り、フィレンツェ大学でブルネッロ ディ モンタルチーノに関する研究を行いました。
その時の農業微生物学の研究室でこの地で生まれたナディアさんと出会います。ナディアさんの両親もこの地で農業に従事していますがその情熱を娘に伝えていました。ナディアさんは有機とバイオダイナミックへの知識を深めて卒業し、この運命的な出会いから二人でブルネッロでもなくマレンマでもないその中間のモンテクッコでワイン造りをスタートしました。
このワイナリーは2000年からスタートしましたが、当時は10年以上も放棄された耕作地でした。
自らの手で純粋なサンジョベーゼを作りたいと、カンピ・ヌオーヴィ(イタリア語で「新しい大地」という意味)を立ち上げました。「なるべく葡萄に手を加えない」という哲学のもと、モンタルチーノ村の南20キロのアミアータ山の斜面にある丘にあり、その畑は、広い平野マレンマを見渡すエリアにあります。
キャンティ、シエナやフィレンツェの内陸のキャラクタではなく、ティレニア海の影響を受ける涼しい畑にこの地の地下を流れる豊富な地下水から造られるサンジョベーゼはとてもピュアな味わいです。
いまはスーパータスカンの一時のブームも去って、外来種よりも古くから植わっていた元の品種が見直される時代です。この地で造られたサンジョベーゼもいまは様々なエリアで造られていますが、本来の味を見直す良い機会が訪れていると言えるでしょう。世界的な知名度はないが、まじめにワインを造っている人たちをこれからも応援していきたいです。
お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
オーストラリア新着 古き良き伝統が残るバロッサヴァレー
オーストラリア大陸は世界で一番孤立している場所と言われますが、これはまたほかの文化が交流しにくく昔のスタイルがそのまま残っていると言えます。
南オーストラリアのマクラーレンヴェイルで100年以上も前からワイン造りを続けているピラミマのジョンストンファミリーはこの地にイングランド向けのボルドースタイルのワインを造り続けていましたが、いまでも100年に及ぶ高樹齢の樹がたくさん残ります。
今回紹介するアイテムも自社畑のストックスヒルという小区画の畑で造られたアイテムですが、土地のキャラクタ、葡萄の樹の力を感じる凝縮感と滑らかさ。若い樹では表現できない力です。
お手頃価格でグランヴァンの様な主張のある味わいと言えるでしょう。
ピラミマワイン
http://aquavitae.ocnk.net/product-list/105
お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
フランス新着 ラングドックのピュアなスタイル
フランスとスペインの国境近くにペルピニャンというカタルーニャ文化の中心と言える地方都市があります。その郊外に本拠地を持つシャルル・ペレス氏がワイン造りを行っています。ドメーヌはマス ベシャ。ピレネー山脈と地中海の間という表現がぴったりの場所でビオロジックを実践し、丁寧に育てた健全な葡萄の味わいをそのまま表現して言います。
家族を描いた毎年変わるアートラベルも楽しい。
今回ご紹介するアイテムはキュヴェクラッシック ロゼ “イヴ”。http://aquavitae.ocnk.net/product/799 は少量生産でコンスタントに入荷するアイテムではありません。今回も50本程度の入荷になりました。
今回のヴィンテージもシラー、グルナッシュのスパイシー感、凝縮感がなく、自然なぶどうジュースのような味わいですっきり身体に入っていきます。
シャルルさんが来日されお話を聞いたときにはこの人が作っているワインなんだと人柄が表現されたワインだとすぐにわかりました。
暑い夏に食欲増進のための一杯としておすすめです。
オールブラックスレジェンド、ジョン・カーワン氏リリースのワイン
ラグビーのニュージーランド代表、オールブラックスレジェンド、サー・ジョン・カーワン氏が友人であるワインの生産者たちとコラボレーションを行って、サー・ジョン・カーワン氏のプロデュースラベルとしてワインを日本でリリースします。食通でもあるラグビーレジェンドがほれ込んだヴェネトの世界をお楽しみください。 
今回入荷したワインは少量入荷のため品切れになりましたらご容赦ください。その次は10月中旬入荷予定です。
毎回の割り当てが少量のため、2回目の入荷もすぐの品切れが予想されます。

表示価格は税抜表示です。
イ トレ フラテッリ プロセッコ トレヴィーゾ エクストラドライ(白・泡)¥2,980
ヴェネトの品種、グレラのさわやかな甘さがこの夏に合います。

ラバーノ プロセッコ ヴァルドッビアデーネ シュペリオーレ(白・泡)¥3,380
上記のプロセッコとは対照的なキャラクタ。切れのある酸とミネラルが食事によく合います。

ノンナ シルヴァーナ ピノグリージョ ヴェネッツィア(白)¥2,660
ピノグリージョの白い花のかおりとさわやかな果実が飲み心地よい。

マンマ マンゾーニ ビアンコ ヴェネッツィア(白)¥3,210
ヴェネトの品種、マンゾーニビアンコはパッションフルーツのようにしっかり凝縮感のある果実。

ノンノ マーリオ カルメネーレ ピアーヴェ(赤)¥2,660
果実、タンニン、ミネラルのバランスが良く、肉、魚、野菜と普段の食卓におすすめ。

チッチョ メルロ ヴェネッツィア(赤)¥3,360
ヴェネツィアのメルロは過熟していないきれいな果実。

マラノッテ ピアーヴェ(赤)¥6,930
2011年にDOCに昇格したマラノッテ、独自品種のラボーゾをアマローネと同じ製法で作ったワイン。
ダヴィンチの最後の晩餐で注がれたのはこのラボーゾという伝説があります。

アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラシコ(750ml)(赤)¥8,470 (375ml)¥5,080
イタリア屈指の高級ワイン。12世紀からぶどう造りを続けるブリガルダーラのアマローネは伝統の味わい。長期熟成しても楽しめます。

レチョート デッラ ヴァルポリチェッラ(750ml)(赤・甘口)¥8,470 (375ml)¥5,140
アマローネの名門、ブリガルダーラが造るオーク樽で 熟成されたレチョートは、甘くてフルボディ、エレガントでベルベットなワインです。貴重な750mlも10月入荷予定。


ご興味ございましたらお問い合わせお待ちしております。
イタリア新着 涼しげなフリウリ
イタリアのフリウリの東部、ゴリッツァ、イゾンツォはスロヴェニアとの国境がすぐに目の前という位置に丘が広がるエリア。このエリアは白ワインの銘醸地といえる場所ですが
冷涼な土地から収穫される葡萄は、タイトで酸味が強く、唯一無二のエレガントな味わいを生む源となっています。
ソーヴィニョン、フリウラーノ、リースリングという冷涼地域の代表的な品種をブレンドすることにより果実の厚みを増したその味わいは洋ナシやオレンジのコンポートの様な凝縮した果実を感じられ、食欲が進むアイテムです。

お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
スペイン新着 見た目では判断できません。
この夏は特に厳しい暑さです。ライトな味わいや涼しげな味わいがウケる時期ですが、こういう時こそ複雑な味の要素で食欲の落ちないアイテムをセレクトしたいものです。

エセンシア ルラル パンパネオ アイレン エコ 2016 1550円(税抜)
アロマ際立つオレンジワイン。しっかり冷やしても紅茶や白い花の香り、タンニンと酸の複雑にまじりあいすっきり飲めます。入荷数が少ないのですぐになくなりそうです。

デセンディエンテス デ ホセ パラシオス ぺタロス 2015 
スペイン北西部のカスティージャ イ レオンのビエルソというスレート土壌の急斜面で造られるメンシアというぶどうから造られます。
色調が濃くて飲みつかれそうな外見ですが、粘土質土壌と石灰土壌を含んだスレート土壌というミネラルのキャラクターがしっかり感じられ、天候の影響を受けた凝縮感もあるので赤ですがしっかり冷やして楽しめます。

お問い合わせお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
ヴェネツィアを味わう
前回ヴェネトワインを紹介しましたが、具体的にどんな料理と合わせていいのか。この地方の中心都市、ヴェネツィアで楽しまれている料理を紹介してみます。参考になれば幸いです。


ヴェネツィアの料理は古代から伝わる農業と、船乗りの伝統に強く結びつきがあります。
7世紀から18世紀まで存在したヴェネツィア王国は海洋国家として栄えたが、その当時活躍したヴェネツィア商人によってアジアからもたらされたスパイスの味とワインの味のつながりがあります。
ヴェネツィアといえばバーカロと呼ばれる立ち飲み屋や居酒屋でチケッティ(ケッパー、オレガノなどの風味のアンチョビなどシーフードのおつまみ)とプロセッコ。サルデ イン サオール(タマネギのスライス、レーズン、松の実で味付けした南蛮漬けのようなもの)にソアーヴェ、ヴェネツィアのパスタ、あひるの卵で練ったビーゴリにマンゾーニビアンコ、ラグーの味付けならヴァルポリッチェッラ、地元でとれたはぜなどを使ったイタリアのブイヤベース、ブロデット、ラディッキオロッソ(トレビス)を使った赤いリゾットにはトレビーゾの赤やタイロッソのワインが最適です。

メインディッシュではヴェネツィアの伝統的な白いポレンタを添えたタラのフリット、バッカーラやスパイスのフレーバーを付けたワインに馬肉を漬けたパスティッサーダにアマローネの相性はばつぐんです。

デザートでは松の実、アーモンドをちりばめたドーナツ、ブッソラ、パドヴァの菓子パンレーズン、イチジクなどが入ったピンツァ、白いアーモンド入りのパン、マンドルラート ディ コローニャ ヴェネタなどおいしいお菓子にはレチョート、ヴィンサントと一緒に甘味を楽しみます。

歴史と人が作り上げる伝統の味わいは今も変わらず楽しまれています。
スペインワイン新入荷 夏はルエダ
スペイン北西部、カステージャ イ レオン州は「スペインの冷蔵庫」といわれる冷涼な土地。
四季を通じて気温が上がらないという意味でも冷蔵庫ですが、食材の宝庫という意味でも冷蔵庫なのです。
ワインでは白ワインの銘醸地としての位置づけは不動の評価があります。
ヴェルデホとソーヴィニョンブランをメインに古くから作られています。標高も700m以上あり、日照量も期待できる理想的なワイン産地。

これから迎える猛暑の時期におすすめの一本です。
このワインを造っているのは女性醸造家サラ バニュエロス氏で発酵をステンレス、コンクリート、そして木材の3種のタンクで行う新しい試みでそれぞれの長所をいかした果実、ハーブ、ミネラルがバランスよく楽しめるワインです。この時期はしっかり冷やしてお楽しみください。
ラモン ビルバオ ルエダ ソーヴィニョンブラン 2016
http://aquavitae.ocnk.net/product/778
ラモン ビルバオ ルエダ ヴェルデホ 2016 
http://aquavitae.ocnk.net/product/777
現実的なボルドーワイン
ボルドーワインは毎年価格が高騰し、商品の価値というより投機的価値が重要視されている時代になってきました。中国や新興の経済発展を遂げている国の人々の購買ターゲット、あるいはステイタスの象徴として青天井なマーケットはもはや日本人の手から離れつつあるアイテムになってきています。とはいえボルドーのすべてのシャトーがそのようなビジネスを行っているわけではなく、それぞれのポリシーで商品の味わいありきでワインを造る生産者もたくさんいます。消費者がそれぞれの生産者がどのような思いでワインを造り、ビジネスを行っているかを見極めなければならない時代になってきているのでしょう。
その中で私たちが普段食べる夕食のテーブルに上るボトルがどのような価格帯で、どんななスタイルで造られ、どんな味わいなのか、その味わいが夕食にうまくマッチするのかを見極めなければなりません。
その中でAOCオーメドックという生産エリアはサンジュリアン、マルゴーに挟まれたリーズナブルで新しい発見があるエリアであると言えます。
シャトー・ド・ラマルク2007(残り1本>ヴィンテージ移行、2008) はヴィンテージとしてもちょうど飲み頃に差し掛かっている状態で、価格もお手頃 http://aquavitae.ocnk.net/product/71 でカべルネ・ソーヴィニヨン46 % メルロー25 % カベルネ・フラン24 % プティ・ヴェルド5 % と伝統的なボルドーブレンドが楽しめる1本です。
お問い合わせをお待ちしております。

西アフリカ サハラに育つぶどう。
サッカーワールドカップで日本代表が初戦にコロンビアに勝利して日本は盛り上がっています。
次節の対戦相手はセネガル。その国についてあまりよく知らない人もたくさんいるでしょう。
すこし気になって当地の報道などを見ていると面白い記事を見つけました。
サハラ砂漠でワインを造っている人がいたのです。
「セネガル発のワインはバオバブの木の影で造られる」
セネガルの首都、ダカールの南東約60kmの位置にあるニェウォックという場所にそのドメーヌがあるのですが若いぶどうの樹以外にはバオバブの樹しか見当たらないような平原です。
ここはセネガル在住のフランス人2人によって造られたドメーヌで、名前を「クロ デ バオバブ」という見たままの名前です。彼らはそこに10ヘクタールの土地を購入しました。
元コンピューターエンジニアのフランソワ・ノーマン氏と元保険会社勤務を経験したワイン醸造家フィリップ・フランコワ氏。はこう語ります。
「この地には目立った四季はないが砂漠なので昼夜の温度差はある。それはぶどう造りには必要な条件です。
フランスでは収穫日はおおよそ決まっていますので収穫はある程度予測できるものです。ここセネガルは放置しておくとすぐにダメになってしまう。ただし個々の気候の利点は二期作ができる、つまり年に二回収穫ができるところにある。」
もうひとつ大きな問題があります。それは水の確保です。ぶどうの樹とはいえ、この地では水の供給が必要でなのです。それについては投資をして灌漑システムを導入しました。180mの井戸を掘削しました。
ぶどうの苗木も予測不能な初めての試みであったため、地中海沿いに植えられている品種を参考に、カベルネ・ソーヴィニョン、サンソ、グルナッシュ、シラー、サンジョベーゼを持ち込み試しました。
「しかし、カベルネは育つのに長くかかりすぎてうまくいかない。再テストすることもないでしょう。輸出用の生産をするためにはテストの時間が必要です。」とフランソワさんはいう。
収穫初年度は無事、年二回の収穫が成功し、500本の赤ワインとロゼワインをリリースしました。
価格も7000CFAフラン=約11ユーロでヨーロッパではお手頃だが、セネガルの富裕層ターゲットに設定しました。セネガルの中産階級は地元の食材を使った食べ物を好きなのです。
セネガルでは有名な「ティエップ ブー デュンヌ」というフィッシュフライライスプレート、ヤッサプーレというチキンライスプレートに玉ねぎ、レモンのソースとのマリアージュをイメージした。

フランスで醸造学を学んだセネガル人のモフシーヌ ディウフ氏は「ワイン文化はここで生まれ、育ちつつあります。」と語ります。彼は2013年にフランスからセネガルに戻りこのドメーヌで仕事をしています。

この国は住民の95%がイスラム教徒でありますが、その教義の理解の深さは様々であるために、アルコール飲料の売れ行きは決して悪くなく、ワインやスピリッツは年間約2000万本も売り上げがあるという。
一方セネガル政府はイスラム圏の国であるため輸入ワインについては125%の関税ををかけるため、セネガル国内で生産された飲料を選択する傾向が高い。醸造家ディウフ氏によると国内生産の飲料ははるかに安価ではあるが、健康に深刻な被害をもたらす可能性が多いという。

一方、2015年に初めて瓶詰された、クロ デ バオバブはダカールに出荷され好評を得ているとのこと。赤ワインは熟したプルーン、ロゼはコート ド プロヴァンス、コート デクスのロゼのようだ、と評価されました。
二人の生産者は、「将来はバオバブの枝に座って、この畑を見ながらワインを試すことのできるマジカルなワインバーを作りたいと」将来の夢を語りました。

Aqua Vitae
河合吾朗
ブルゴーニュワイン 普段飲みのブルゴーニュ
2018年6月20日 第三百八十三回配信
フランスワイン、特にボルドーやブルゴーニュは高額、普段飲みとしては手に取るのはなかなか難しいアイテムです。そんな高級ワインのイメージがあるブルゴーニュワインですが、筆者は造る人たちに会うといつも聞いてみる質問があります。
「あなたはプレミアムなワインを造っていますが、普段から自分の作っているワインを飲んでいるわけではないですよね。」
すると、生産者は「毎日、こんなワイン飲んでいるわけではないよ。僕が好きなワインはアリゴテ。」
という回答が結構多いのです。どんな料理にでも合わせるアイテムで何も考えずに冷蔵庫に置いてあるのを気軽に飲むことが多いようです。

日本では使う白ワインはシャルドネが多いように見えますが、作る側から見ると自分で飲むのは、という回答に対してアリゴテというぶどうで造られた白ワインが圧倒的に多かった。
そんな、裏メニュー的な存在のアリゴテなのですが、この間、今回紹介するトラペ ロシュランデのアリゴテ2008年というバックヴィンテージを開けてみました。
とても、練れた味わいで果実の落ち着き、酸とのバランスの良さ、アフターがすっきり、風が吹き抜けるようなさわやかさがあり、こういうお手頃のブルゴーニュブランでも熟成するのだなと感心させられました。
現行ヴィンテージはやや新しめですが、早く飲んでも、寝かせても楽しめる、ブルゴーニュの底力を感じるアイテムでした。

トラペ ロシュランデ ブルゴーニュ アリゴテ 2014
http://aquavitae.ocnk.net/product/216
トラペ ロシュランデ ブルゴー ニュ ルージュ 2014
http://aquavitae.ocnk.net/product/217
以上、お問い合わせお待ちしております。

イタリアワイン 地中海で白ワインを作ること
イタリア、トスカーナのアレッツォはフィレンツェとペルージャの中間にあり、シエナに程近い。歴史は古く旧石器時代の骨が発見されたり、古代ローマの歴史家ティトゥス・リウィウスはエトルリアの首都でもあった記述しています。その後古代ローマにも吸収された経緯がありますが、もちろんワイン製造の歴史も古くから残っています。古代ローマのワインは今の製法とは全く違ったスタイルでアンフォラを使って醸造されているのはジョージアなどで造られるアンバー(オレンジ)ワインに近い製法で香辛料や蜂蜜が加えられたり、松脂のような状態で加水して飲んだりされていたようです。いまの果実味や酸のきれいなスタイルとはまったくことなっていたことはたしかでしょう。つまりローマ帝国全盛の頃地中海沿岸で造られ、楽しまれているワインは酒精強化ワインやアンバーワインのようなスタイルであり、そのスタイルのワインを造るのに適したぶどうの栽培が行われていた傾向が想像できます。
今回紹介するトスカーナのカルロ タンガネッリはその伝統や古代のワインを意識していたのかどうかはわかりませんが、5代目のマルコ・タンガネッリは言います。「古代ローマ時代からトレッビアーノを造っていることには理由があります。ガレストロと呼ばれる石灰岩と泥灰岩の混じった土壌はトレッビアーノに最高の土壌なのです。」と言っているように現代のぶどう栽培においても最適な環境であると感じられます。
アナトリーノhttp://aquavitae.ocnk.net/product/44やアナトラーゾhttp://aquavitae.ocnk.net/product/776
はトレッビアーノの美味しさを最大限抽出するために、収穫は10月中旬以降に皮が強く厚くなった完熟の状態で行い、マセラシオンすることで皮のタンニンと旨味、深い味わいが楽しめるトレッビアーノになります。マセラシオンすることは、昔から行われている伝統的な造り方なのです。
ワインは飲み手の嗜好やマーケットによって味わいのスタイルを造られるものですが、本来ある環境にそって作られる、ぶどうにとってのベストスタイルを楽しむという違うアプローチを試してみることは新しい発見をもたらせてくれるでしょう。


オーストラリアワイン 伝統的スタイルがそのまま残る場所
オーストラリア南部のヴィクトリア州にそびえるグレートディヴァイディング山脈にあるオーストラリアン・アルプスを望むハイ・カントリーでワイン造りがおこなわれています。
ヤラヴァレーの北にある冷涼地域でメルボルンから車で二時間ほど行った美しいエリアです。
冬は雪に覆われる地域ですが、昼間の日照量はかなり高く、乾燥した西風が病気を防ぐ、ワイン造りには理想的な土地と言えます。

1968年よりブドウ栽培を始め、1982年に醸造所を設立。冷涼地特有のデリケートさと力強さを供えたスタイルが注目を集める。2006年より2代目が自社畑でバイオダイナミック農法を導入。

そんな中で作られるワインは香りと風味のしっかりしたキャラクタが印象的です。

http://aquavitae.ocnk.net/product-list/73

以上、お問い合わせお待ちしております。
ニュージーランドワイン 神様の住む場所
2018年5月30日 第三百八十回配信
ニュージーランド南西部にサザンアルプスといわれるテ ワヒポウナムという世界自然遺産にも指定されている場所があります。氷河地帯で有名ですが固有生物もたくさん住む、「マオリの神が住む場所」ともいわれます。そんな中でもワイン造りが行われている場所があります。このエリアではセントラルオタゴという海洋性気候の影響を受けにくい場所ですが、こちらはサザンアルプスの冷涼気候の影響を受け、ホエールウォッチングが有名な南極も近い場所。そこでカンタベリーのワイパラでぶどう造りをおこなっているペガサスベイがワイン造りにチャレンジしています。
試飲したときに興味を持ったワインでしたがそのワイン造りのストーリーもなかなか興味が持てるようなものでした。ほかのエリアにはないキャラクタでした。人の作為的な意図がないかのような自然が作り上げたともいえる味わいです。

メインディヴァイド
ソーヴィニョンブラン 2720円(税抜)
ピノグリ 2720円(税抜)
リースリング 2720円(税抜)
ピノノワール 3060円(税抜)
メルロ カベルネ 2720円(税抜)

以上、お問い合わせお待ちしております。
Aqua Vitae
河合吾朗
クロアチアワイン あなたの持っている地図はどこで買ったのですか?
クロアチアワインのプレゼンテーション用資料を作成していると色々とおもしろい発見があります。シンプルに呼び名の違いが面白い。国の呼び方、都市の呼び方、格付けの呼び方、品種の呼び方いろいろあります。日本とクロアチアの当該国の言語、日本語とクロアチア語の違いがあるのは承知していたのですが、クロアチアは色々な国が通り過ぎた歴史からその呼び名もかなり違っています。
ワインはアドリア海側はイタリア文化圏、ドナウ川沿いなどの内陸部はドイツ、ハンガリー文化圏、オスマン帝国にも支配された時代があるからアラブ語やイスラムの影響もあります。社会主義時代にはソビエトの影響もありました。
ちなみに、首都のザグレブはドイツの影響を受けた頃はアグラム Agram、となりのスロヴェニアの首都、リュブリャナはライバッハ Laibach、スロヴァキアの首都、プラチスラヴァはプレスブルク Pressburgと呼ばれていました。東欧の国に行くにはドイツを経由していくパターンが多いですから乗り換えの時にドイツ語表記されていると日本から初めていく人はわからないですよね。英語ですらウィーンがViennaと書いてあり、日本人の観光客にこれどこ?と質問されたことがありました。
クロアチアの代表的品種にプラヴァッツ マリという品種がありますが、これはアドリア海沿いのダルマチア地方を代表する赤ワインの葡萄品種です。ところが同じ遺伝子でも国が変わると違ったイメージになることがあります。イタリアではプリミティーヴォ、アメリカではジンファンデル。同じクロアチア国内でもダルマチア地方以外ではCrljenak( ツルリェナック)、Tribidrag(トリビドラグ)と全く呼び名がかわります。ほかにもPušipel プシペリ(白)=フルミント(ハンガリー)、モスラー(ドイツ)、シポン(スロヴェニア)、Frankovka フランコフカ(赤)=ブラウフレンキッシュ(ドイツ)ケークフランコシュ(ハンガリー)があったりと大変です。これはほんの一例なのでまだまだたくさんあるんです。現在の行政区分で引っ張られた線を基準に考えると思わぬ勘違いをすることがあるので気を付けないといけませんね。
このプラヴァッツマリはもちろん作るのも最終的に味を決めるのも人間ですから、その人間のイメージする味になるのが作品としてのワインの味の違いになりますが、その違いをぜひ試してみてください。

http://aquavitae.ocnk.net/product-list/21

以上、お問い合わせお待ちしております。
Aqua Vitae
河合吾朗
フランス ロワール 新着 海の季節
暑くなってくると海に行きたくなります。泳いだり、海辺で過ごしたりとリラックスする場所にはよい時期です。
そんなときに食事のおともにはロワールワインがおすすめです。

今回はロワール地方のロワール川河口で作られるミュスカデとグロプラン。
これらのワインはとてもエレガントでさわやか、主張しすぎるところのないワインですが、ちょうど料理にレモンやすだちをかけるような主役の料理を引き立てる役目だと思います。

この地方の中心はナントというブルターニュの歴史ある都市ですが、名物は牡蠣とチーズ、そば粉のクレープやガレットです。この地方の料理はこの地方の人たちを表したような、控えめに見えますが芯のある味わいの料理、そこに寄り添うワインも同様なスタイルです。

毎日のおつかれさまの一杯におすすめです。

マルタン ミュスカデシュールリー ヴィエイユヴィーニュ 2016(白)
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