店長日記

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イタリア ラツィオ新着 若者たちの企て
「復活した葡萄の木から生まれた自然派ワイン。有機ぶどう果汁を自然発酵させただけで何も加えていません」
この若者たちが集まって始まったワイナリーはプリヴェルノという村にあります。ローマの南100km、ナポリと首都の中間地点に位置し、レピーニ山脈に近く、ポンティーネ地区とシオチアーリア地区の間に位置し、チルチェオ公園から数kmの距離にあります。セーテはアマセノ川の谷間にあり、ブロッコレッティ・スパドーニ(ブロッコリーの一種)、ファリア(パンとピザの中間のような食べもの)とキアッキエテッリ(ブロッコリーの一種)、アーティチョーク、イトラーナオリーブ、水牛農場の土地です。その傍らには、隠れて忘れ去られた葡萄畑、農業経済の崩壊に伴い、多くの葡萄畑が棄てられています。そこにはオットーネーズ種、モスカート種、チェーザネーゼ種など、地元の葡萄の貴重な品種が残っています。彼らは海の近く、石灰質土壌、赤い大地でセーテという名前のワイナリーチームを結成し、地元の葡萄畑の復興を通じた自己完結型葡萄栽培を価値化するためのプロジェクトをスタートしました。自然との関係や地域の異なるコミュニティの関係性や交流の中で、生命のバランスを再発見することで、人間の再生の可能性を信じている人々の変化への渇望を癒すために、地元のワインを作るため、2013年に栽培を開始させました。世代を超えた知識の交換、知識の共有、土地の強化、困難な状況にある葡萄畑の回復と保存、実験、新しい味や方法の研究と発見、生物多様性の保全。自然農法は変化のための道具であり、良心の再生であると彼らは確信しています。自然と調和した土地を耕し、生まれ育った場所、泊まることにした場所をワインと一緒に伝えていきたいと日々作業に取り組みます。そんな手作りワインが日本に入荷しました。
今回の入荷は各アイテム2本のみの入荷となります。その後も少しずつ入荷する予定です。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/117
よろしくお願いいたします。


フランス コルシカ島新着 古い歴史の土台に新しい血を注ぐ
地中海に浮かぶフランスのコルシカ島南部、AOP コルス・サルテーヌにこのドメーヌがあります。
この地は中世16世紀からある町で花崗岩で造られた家々が並ぶ、18世紀まで海賊の襲撃に苦しめられたが、
いまでは静かな観光地になっていて、近くにリオン ド ロッカピーナと呼ばれる、ライオンの形をした巨岩があり、観光名所となっています。
このドメーヌの当主はこの島では稀少なビオディナミ生産者。クロード・ブルギニヨン氏の講演が契機だった。2000年から始め、2003年に認証所得。プレパラシオンの500番、501番、504番の他、カモミールなどのハーブティーを使用。醸造は対流が自然に起きる卵型コンクリートタンクを、横に寝かせた状態で使う。
醸造の経過は典型的なビオディナミ生産者で、人の介入を少しずつ入れることで「ワインに情報を伝えることが大切」だと消費者に分かりやすいポリシーを持っています。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/77
ご不明の点がございましたら何なりとお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
マルティニークラム限定入荷 ユニークな個性を持った独特なラム ブラン
ROIS RIVIERES CUVEE DE L’OCEAN
トロワ・リビエール ブラン キュベ ド ロセアン
容量:700ml 度数:42度

キュベ ド ロセアンと名付けられたこのラム ブランは、マルティニーク島最南端にある、アンス・トラボーという非常に日当たりの良い海岸沿いの区画で育ったサトウキビだけを使用したスペシャルキュベです。

その恵まれたロケーションで育った最上のサトウキビとマスターブレンダーによる特別な発酵プロセスによって、絶妙な塩気、そしてミネラリーな風味を持ったユニークな味わいに仕上がりました。

従来のトロワ・リビエール ブランのアロマとは異なる独特の風味は、ストレートはもちろん、いつもと一味違うカクテルにも最適です。オイリーな飲み口と相まって魚介類との相性も抜群の一本。
その名が示す通り、海を連想させる青いボトルが印象的。

テイスティングノート
ブラン本来のアロマとともに立ち上るのは、心躍るサトウキビの花の香り、うっとりする塩気とミネラリーなニュアンス。空気に触れると、パンとイーストの香りが開いて前面にでてくる。
味わいはしっかりとして、コクがあり、濃厚で、驚くほどミネラリー。海が目の前に広がるようで、塩気のある風味がサトウキビそのものの香りと完璧に調和する。
とてもユニークで、絶対に一度試していただきたいアイテム。

商品をご希望の場合はこちらのメールに返信を頂けると幸いです。価格はお問い合わせください。
ご不明の点がございましたら何なりとお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。


フランスワイン限定入荷 伝統の畑でつくられたヴァケラス
2020年9月25日 第五百三十九回配信

フレデリとセルジュ・フェリグール親子がヴァケラスで造るドメーヌ・ル・サン・デ・カイユ

ドメーヌ・ル・サン・デ・カイユは、ヴァケラスとサリアンの間にあるガリーグの台地に位置しています。太陽の光を浴び、ミストラルの風にさらされる、17ヘクタールのドメーヌはヴァケラスのアペラシオンに位置しています。

セルジュ・フェリグールは、前オーナーのもとで10年間働いた後、1990年に「ル・サン・デ・カイユ」を購入しました。それ以降は化学的な除草をやめて、有機合成品を使うようになります。

畑は、ダンテイユ・ド・モンミライユに面した台地に位置しています。

2003年には息子のフレデリが加わりました。この畑はオーガニック認証を受けた後、ビオディナミ指向にすることを決めました。

粘土石灰岩、赤褐色の土壌と小石の巻き石で、ル・サン・デ・カイユは主に赤ワインを生産しています。
セルジュとフレデリは数年前から白に挑戦しています。

今回ご紹介するヴァケラス キュヴェ ド ロピは古木のグルナッシュ主体にシラーをブレンド。
手摘みのぶどうをコンクリートタンクでの伝統的な醸造、毎日のポンピングオーバーし、450L樽で12ヶ月の熟成を行います。

ヴァケラスのトップ生産者として高く評価されている フェリグル・セルジュ氏ですが、年間生産量がかなり少なく、世界中から引っ張りだこ状態です。
当方の在庫も少量の為、ご希望の際はご確認ください。

https://aquavitae.ocnk.net/product/1153
限定入荷 ピーター・シセック氏が立ち上げた「Ψ(PSI プシー)」の 最新ヴィンテージ
スペインワインの偉大さの新たな基準として「ピングス」を確立したピーター・シセック氏は、リベラ・デル・ドゥエロの魂を捉えたワインを造るという新たな探求に乗り出しました。それは、リベラ・デル・ドゥエロの魂を捉えたワインを造ることである。彼は、この地域の生産者の情熱を利用することでそれを実現しようとしている。こうして「Ψ PSI」は誕生しました。
これはユートピア的な考えで、ピーターの有機農法とバイオダイナミック農法への情熱的な信念と、デンマークの若いワインメーカーがスペインで最も人気のあるワインを造る機会を与えてくれたことへの感謝の念から生まれたものです。

ギリシャ語のアルファベットの23文字目にちなんで名付けられたΨ PSIは、1990年に初めてリベラ・デル・ドゥエロに来て以来、ピーターが頭を悩ませていた思いから生まれました。

彼は、この地域の古い葡萄畑には大きな可能性があるにもかかわらず、地元の農業の質が低いと常に感じていました。歴史的に、生産者はトン単位、つまり品質ではなく量で支払われてきたため、収量を減らすインセンティブがほとんどなかったのです。また、この地域では化学薬品が過剰に使用されていたため、クロード・ブルギニョン氏が「ブドウ畑の土壌はサハラ砂漠よりも微生物が少ない」と鮮やかに表現していたのも、この地域の化学薬品の過剰な使用によるものだった。

土壌を回復させ、ブドウ栽培を改善するためには多くの作業が必要だが、生産者たちの土地への愛着を考えると、最も古い葡萄畑を購入することは不可能だとピーターは考えていた。しかし、より良い、より自然なブドウを生産するために、生産者を協同組合のプロジェクトに参加させることができるとしたらどうだろうかと考えました。

経済的なインセンティブを変え、生産者の土地への情熱を積極的に参加させることで、彼が望む健康的でバランスの取れた果実を手に入れることができるかもしれないし、この地域全体の葡萄畑(と所有者の財布)の健康増進にも貢献できるかもしれない。

もちろん、リベラの長い歴史を持つ産地が一朝一夕に変わるわけではありません。しかし、2006年以来、ピーターは元アロンソ・イエロのワインメーカーであるパブロ・ルビオ氏と協力して、最も可能性のある葡萄畑と生産者を特定してきました。

彼らの目的は、これらの生産者が一歩一歩、より健康的な葡萄畑を作り、より良い果実を手に入れることができるようにすることです。ルビオ夫妻は、有機農法やバイオダイナミック農法の専門知識だけでなく、地元で作られた調理法を各生産者に提供しています。彼らは「教訓的」ではなく、技術的なアドバイスを提供しています。そして、品質が向上するにつれて、生産者にはより高い価格で果実を提供しています。

ピーター・シセック氏のポリシーのつまったワインにご興味ございましたら、
https://aquavitae.ocnk.net/product/1150
よろしくお願いいたします。

限定入荷 最高品質のブランデー・アルマニャック ジェラス 30年 & 40年
ジェラス バ・アルマニャック 30年 容量:700ML 度数:40度 お届け価格はお問い合わせください。
ジェラス バ・アルマニャック 40年 容量:700ML 度数:40度 お届け価格はお問い合わせください。

最良のアルマニャックを作り出すと言われているバ・アルマニャックには鉄分を多く含んだ粘土質の土壌が広がり、またアルマニャックのほとんどは1回のみ蒸留されます。
それゆえにアルマニャックは野性味あふれるパワフルな酒質になり、そこに長期に及ぶ熟成がなされれば、熟したプルーンやスミレをはじめとする花々の香味を持つ琥珀色のブランデーが出来上がるのです。
ジェラスの30年、40年にはバコというブドウ品種が使用されています。バコの特徴のひとつである、熟して芳醇な香りを放つ果物のアロマが、上述のアルマニャックの香味をさらに洗練させ、際立たせてくれることでしょう。
高品質なブランデーであるアルマニャックですが、コニャックほど評価されていないばかりか、むしろ評価が低いかもしれませんが、それだけに注目するいい機会です。

ご注文ご希望の際はこちらのメールにご返信ください。

よろしくお願いいたします。

Aquavitae(アクアヴィテ)
河合
世界中で楽しむローヌブレンド
世界地図を開くとニューワールドと言われるエリアで作られるワインの多くがそのトップレンジにフランスのコートデュローヌで扱われる品種によって「ローヌブレンド」と呼ばれるワインが造られています。
たとえば、南アフリカのスワートラント、オーストラリア南部、USの太平洋岸、西アフリカなど世界中のワインラバーを満足させる造りと言えるでしょう。
シラーなどはワイン造りのオリジンともいえる西アジア、イランからシリア、パレスチナに広がる「肥沃な三角地帯」でも作られていたぶどうでもあり、そもそも扱われる品種自体が気候変動に強く、焼けつくような日差しが照り付けるタフな畑でもシッカリ育ちます。
今年もカリフォルニア州はこの暑さと乾燥が原因のひとつといわれる大規模な山火事に見舞われています。
今年は特に被害エリアがひどいようです。今回紹介するワインの産地、州内陸部、シエラネヴァダ山脈のあるアマドール カウンティはその被害を受けていないようですが、火事の煙による大気汚染がひどく、葡萄造りに多少の影響を与えそうです。
このエリアはローヌブレンドのワインが特に作られるエリアにあります。「テール ルージュ」とは「赤い大地」という意味。この朱色の土壌は、私たちの産地の特徴の一つです。畑は、主に花崗岩と火山性の土壌にあります。この地域の険しく変化に富んだテロワールで栽培されたローヌの品種から造られたワインで構成されています。シラー、グルナッシュ、ムールヴェードル、ヴィオニエ、ルーサンヌ、マルサンヌ。標高3200フィートまでの高地は、私たちのワインの味の複雑さを造り出すことに貢献しています。
ワインメーカーであるビル・イーストンは、ローヌ以外の品種のワインに彼の姓であるイーストンの名を冠しています。アマドール カウンティとシエラ・フットヒルズで伝統的に最高の働きをしてきた品種、古木のジンファンデルなどを使用しています。
赤ワインのスタイルは、深みのある色、バランスのとれた風味、ふくよかな中味、力強さとフィネスを備えた長い余韻を強調しています。年を重ねるごとに複雑さが増していきます。白ワインはアロマティックで風味豊か、素晴らしいテクスチャーを持ち、良い酸味とバランスが取れています。また、私たちの石の多い山の土壌に由来する、驚くほどのミネラル感を示しています。
30種類以上のワインを造っていますが、その多くは非常に少量生産(100~500ケース)です。それぞれが独自の場所(テロワール)の感覚を持っていて、その場所に特化したユニークなワインです。私たちの過去25年間の目標は、常に世界の最高のワインと一緒にテーブルに並べられるような最高のワインを造ることだそうです。

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移り行く銘醸地
ブルゴーニュ地方のワインというのはどこからどこまでの地域で作られるワインのことをさすのでしょうか?
その解釈はまちまちで、南部のボジョレー地区やリヨン地区、北部のシャブリ地区はどうでしょうか?ではシャブリを含むヨンヌ県はどうでしょうか?
ワインの産地名(AOC)上の「ブルゴーニュ」は、ブルゴーニュ地域圏のコート・ドール県に属すコート・ド・ニュイ、オート・コート・ド・ニュイ、コート・ド・ボーヌ、オート・コート・ド・ボーヌ、ソーヌ=エ=ロワール県に属すコート・シャロネーズ、マコネー、ローヌ県のボジョレー、さらにその遥か西方に位置するヨンヌ県のシャブリの8つの地区から成る、とされ、ブルゴーニュ地域圏の中心都市ディジョンから、ソーヌ川の下流、南のリヨンに至るまでの地域は、ブルゴーニュのワイン街道と呼ばれる道路があり、AOCの法律やイメージはこんな感じでしょうか。
しかしながら昨今の気候変動などの原因からそのクオリティを追求し、これまであまり注目されなかったエリアでのぶどう栽培を開拓しようとする生産者も多くみられるようになりました。
今回はその中でもディジョンの西、シャブリやオーセールの南にあるヴェズレのワインを紹介しますが、日本の中ではヴェズレはどれくらい知名度があるでしょうか?あまりないと思われます。
この生産者、ラ クロワ モンジョワは栽培農家を営み、農学者でもあるソフィーと、醸造家のマチューという、若き二人によって2009年に設立されました。若い夫婦には銘醸地の土地の購入も厳しく、将来を考えるとこのブルゴーニュ北部の知られざる土地を探しあててチャレンジするにふさわしい土地だったといえるでしょう。
彼らは当時、「まるで小さなコルトンの丘のような形状でした。 方位、 樹齢、 状態、 完璧に手入れされた畑。 ここだ!と直感で購入した」と語っています。
この地は19世紀にフィロキセラの被害を受けるまではシャブリに並ぶ、一大生産地だったのですが、その後縮小され、そのほとんどがぶどう農家として協同組合にぶどうを売って生計を立てているのが現状だったそうです。
彼らはこの土地は貝殻などを含む石灰質粘土土壌であることを見てシャルドネの生産に特化し、ピノノワールは北部にあるイランシーで別の友人の農家の助けを借りて作っているそうです。
純粋にいいぶどう、いいワインを造りたいと考えるこの小さい家族経営の造り出すワインにはきらりと光る可能性を試飲すると感じます。
こういう流れを見ると、近い将来にはブルゴーニュやアルザスのさらに北、ロレーヌやメス、ナンシーなどのグラン・テスト地域やベルギーなどでも優秀な生産者が出てくるような可能性を感じさせますね。まるで遊牧民の様なぶどう生産者も出てくるかもしれません。

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ヴィクトリアワイン 開拓者精神がつくる味
「ワインのエピファニー」というのは、ワイナリーのオーナーにとっては同じようなストーリーが多いものですが、オーストラリアで最も優れたワイナリーのひとつを創設したリンジー・マッコール氏にとっては、独自のストーリーがありました。

1980年に彼が訪れたヴィクトリア州のレストランで試飲したシラーズに感激しました。ヴィクトリア州でこのようなワインを造れるとは思ってもいなかったそうです。

当時地理の教師をしていたリンジーさんは、その後、北向きの古い果樹園を購入。1年後、彼はそれまで植わっていた果樹園を更地にした後、10エーカーの敷地に葡萄の木を植え始めた。それにあたって、彼はこの地域でシラーズを植えることについてアドバイスを求めましたが、地元の栽培者から「モーニントン半島の冷涼な海洋性気候では熟しない」と言われてしまいました。 そこで、彼は、そのエリアの中で葡萄を最も暖かい場所に植えました。

半島でのワイン造りの初期の頃は、試行錯誤と努力の時代でした。1980年代当時は、どの品種が成功するかなんて誰も知りえないことでした。リンジー氏は、この地域で初めて畑を作ったわけではありませんが、ナット・ホワイト氏、ブライアン・ストーニア氏、ベイルズ・マイヤー氏などの地元の著名人を含む、勇敢な先駆者の一人として数えられています。モーニントン半島が現在、オーストラリアのトップワイン産地の一つになっているのは、彼らの勇気と忍耐のおかげです。

パリンガでの、最初の20年は苦労の連続でした。ファーストヴィンテージは1987年で、リンジーは大きな期待を抱いていました。彼は外に出て、彼が収穫を予想していた1トンの葡萄を圧搾するための古いミルクタンクを購入しました。その1トンのブドウが140キロにまで減ってしまったときは、大きなショックだった。臨機応変に対応するため、リンジーさんはガレージに隠してあった「いけす」を掃除して使いました。これが、彼のワイン造りには十分すぎるほどのものでした。このワインは何の賞にも選ばれませんでしたが、家族や友人たちに喜ばれました。

パリンガでの初の商業的成功のヴィンテージはその1年後に来ました。「いけす」をガレージに戻し、ミルクタンクを出してきました。彼が摘んだ3トンのぶどうを使って、リンゼイは約200ダースのボトルを造りました。こうして、ヴィンテージ1988が正式に市場に出回ることになりました。

その後のヴィンテージは、彼の教師としてのキャリアに合わせて計画されなければなりませんでした。収穫は週末に予定されており、リンジーはしばしば徹夜でぶどうを搾っていました。彼の手はジュースで紫色に染まっていたので、彼が働いていた私立女子校のために身だしなみを整えるために、漂白剤で手をこすらなければならなかったのです。彼が日雇いの仕事をやめ、フルタイムのワインメーカーになることができたのは1996年のことでした。

彼はヤラ・ヴァレー・ワイン・ショーで、1990年のシラーズで金賞を獲得したのがきっかけで、その後も数多くの賞を受賞しています。2007年には、ワインの正式なトレーニングを受けていなかった先生が、『ジェームス・ハリデイ・ワイン・コンパニオン』で「オーストラリアのベスト・ワイナリーを受賞しました。リンジー氏は、その時のスピーチでそれをオーストラリア代表のクリケットチームのキャプテンに選ばれたことと同じくらい素晴らしいと例えています。

90年代後半になると、パリンガのワインは数々の賞を受賞し、メディアからも素晴らしい評価を得ていました。次に彼は、自分のワインのクオリティに見合った料理を求めます。1999年、パリンガ・レストランは、起伏に富んだ畑の斜面を見下ろす場所にオープンしました。

2013年、パリンガ・エステートは、この地域でも有数の食とワインの街としての地位を確立し、「The Age Good Food Guide」のシェフズハット賞を受賞しました。それ以来、毎年この賞を受賞しています。また、2014年のサバーアワードでは「オーストラリアのワイナリーのベストレストラン」を受賞しています。

2019年の彼のメニューは、地元で調達された旬の食材の祭典といえるものです。牛肉はギップスランドから、豚肉はヴィクトリア州西部平原から、ムール貝はマウント・マーサから、タラはレイク・エントランスから調達します。シェフのサイモンは、この地域の食材を探すのが大好きです。秋には野生のマッシュルーム、サフランミルクキャップとスリッパージャックスがメニューに並び、年間を通してピッグフェイス、サンピア、シーパセリ、シーマスタードなど、地元の海岸で採れる野生のハーブを加えています。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/73

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限定入荷 モーリシャス島から天国のラム
ニューグローヴ モーリシャス島ラム 8年 ダブルカスク アカシア フィニッシュ
New Grove Mauritius island Rum 8 years double cask Acacia finish 容量:700ML 度数:47度

タンカーの座礁事故で今注目されているインド洋のモーリシャス島。わかしお号の座礁石油流出事故でモーリシャス政府は環境緊急事態宣言を発表されていて、日本を含め周辺国が世界でも稀有なこの島の自然を回復させる動きが注目されています。
天国に最も近い島とも称され、作家のマーク・トウェインをして「神はモーリシャスを作り、それをまねて天国を作った」と言わしめるほど。

とても親しみやすい味のラム「ニュー グローブ」。インド洋に浮かぶ島モーリシャスで作られるその味わいは、
他のどのブランドとも違います。
その醸造手順も独特です。フレンチオーク新樽7年熟成50%、コニャック古樽7年熟成50%。その後アカシア新樽で1年追加熟成となっていますが、アカシアの木はオーストラリアとアフリカ原産で、スコッチウイスキーの生産に使用することは許可されておらず、他のスピリッツではほとんど見られません。バニラ香が強く出ず、フローラルでフルーティなフレーバーを強調する樽です。

その味わいは熟した甘いバナナ、イチジク、キャラメル、蜜蝋、アーモンド、柑橘類、わずかなブラウンシュガー、ドライフルーツ、かすかなバニラ、花、クローブ、シナモンが感じられます。
驚くほどデリケート、桃感が特徴のニュー グローブにパリッとしたドライな味わいがコニャックの様な味わいに変えています。 冷却ろ過や着色を行わない、リッチでフルボディな一杯です。

商品ご希望、お問い合わせの件はサイトのメールアドレスにご返信ください。

よろしくお願いいたします。
スペイン、リオハ 伝統の冷涼気候製ワイン
2020年8月21日 第五百三十一回配信
スペイン最上の銘醸地の一つ、リオハはピレネー、バスクエリアにあり、その中でも最高のワインを算出するリオハ・アルタは標高450m以上の高地にあり、前衛的なワインを造るスペインにあって、「旧世界」のスタイルを踏襲する地域です。
今回紹介しますコンデ・デ・エルヴィアスは、リオハのトレモンタルボ村の中心部、標高475mに位置する2つの隣接する畑から生産されています。

エブロ川の右岸に位置し、イニゴ氏は、コンデ・デ・エルヴィアスを最高のヴィンテージにのみ、最小限の量で生産しています。ラス・アレニージャスは、リオハで最も有名なフィロキセラ禍前からの産地の一つで、1864年にエルヴィアス伯爵のドン・ニカノール・マンソ・デ・ズニガと彼の弟であるハロの醸造所の創設者であるドン・ヴィクトル・クルスによって、元々の根株にブドウの木が植えられました。驚くべきことに、ラス・アレニージャスにある畑のぶどうの木は、土壌が砂質であったため、フィロキセラの惨禍にも耐えられたのです。これらのブドウの木は、フィロキセラの危機の後、リオハの植え替えに使用されました。リオハの工業化に先んじて、この地所にある樹は、かけがえのない遺伝的遺産を受け継いでいます。これらの樹は、リオハの他の単一畑のすべてのブドウを植えるために使用されました。イニゴ氏はすべての畑で伝統的な栽培法を採用しており、ワインの酸味とフレッシュさを保ち、熱によるダメージを防ぐのに役立っています。コンデ・デ・ヘルビアスは有機栽培されたブドウを使用しており、そのうち約90%がテンプラニーリョ、10%がグラシアーノです。また、熟成は決して急がず、それぞれのワインが個性を発揮するのに適した時期にのみ、少量ずつリリースしています。これこそが、真の意味での熟成といえるものなのです。

トッレ・デル・コンデ・デ・エルヴィアスは、1958年に植えられたリャノ・アルトの畑のテンプラニーリョとグラシアーノ、1864年に植えられたラス・アレニージャスの畑の一部を使用しています。トッレ・デル・コンデ・デ・エルヴィアスもまた、厳選された年にのみ造られ、数十年に渡って優雅に熟成され、しばしばフラッグシップ・ワインであるコンデ・デ・エルヴィアスの作られなかった年に生産されますが、その味わいはフラッグシップに匹敵するレベルになります。

コンデ・デ・エルヴィアスのカジュアルワインであり、コンデ・デ・エルヴィアスのエントリーワインがトリニダド・デル・コンデ・デ・エルヴィアスです。トリニダッドは、生産地のあるトレモンタルボ村にある3つの異なるシングル・ヴィンヤードから生まれたもので、3つの異なる土壌を持ち、すべてテンプラニーリョのオリジナル・クローンが植えられています。石灰質粘土質のロメロは1978年に、鉄分を含む粘土質のリャノ・アルトは1958年に植えられました。最後に、トリニダドには、砂質土壌に植えられた1864年以前のラス・アレニージャスの畑の一部があります。

リオハ・アルタは石灰質粘土と含鉄粘土が組み合わさった土壌を持ち、テンプラニーリョ種の栽培に最適の相性とされ、はっきりとした果実、滑らかな口当たり、さわやかな酸のバランスがよく、涼しい気候で造られた果実を体感することが出来ます。

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ぜひ、おためしください。よろしくお願いいたします。
スペイン、プリオラート。財産としてのワイン。
1980年代頃からイタリアのスーパータスカン、スペインのスーパースパニッシュという芸術家の様なクリエイターがこれまでワインボトルの影も見えないような場所からすごいワインを造り出したブームが起こった時期がありました。今回紹介するクロス・モガドールのルネ・バルビエもその一人です。
彼はフランス人ですがプリオラートにおけるこのブームを造り出した先駆者のひとりと言えるでしょう。
しかし、その基礎となる部分はしっかりしていてこの家柄は1800年ころにはフランスのアヴィニョンに畑を持っていたと言われています。その後のフィロクセラ禍で畑を捨ててスペインに移住したという。
移住したプリオラートのグラタリョップスは当時プリオラートとして原産地呼称を認められていたエリアですが入植当時は荒れ果てた土地だったそうでしたがこの土地にガルナチャ、カリニェナ、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーを植えました。
この地域のワインはもともとフランス、ボルドーの高級ワインをオマージュに造られたワインが多いので、その熟成の評価については玉石混交ですが、彼のポリシーはテロワール(テルーニョ)が第一で、樹の樹齢にもこだわる。同時期に出てきたプリオラートの生産者の評価は下降気味だが、このクロス・モガドールの評価は変わらないどころか上がっています。

今回入荷しましたそのアイテムの一つ、クロス・マニャタスはこの地区の中でも樹齢90年以上を誇る樹を持つのはこの畑だけです。フラッグシップワインである、クロス・モガドールとは違うコンセプトで、カリニェナ 70% カベルネ・ソーヴィニョン 10% ガルナッチャ 10% シラー 10%のブレンドに仕立て、この古樹のカリニェナの魅力を最大限に表現したキュヴェです。

このヴィンテージ、2000年ころのプリオラートは評価がピークを迎えていたころでリリースされたころはいつ飲み頃を迎えるんだろうと思わせるほどの底なし沼の様な深淵な果実の凝縮感でしたが、20年たってそろそろコルクの向こう側が気になるところです。

ルネ・バルビエ クロス・デル・リョップス クロス・マニャタス 2000年 限定少量入荷
スペイン カタルーニャ州 プリオラート
カリニェナ 70% カベルネ・ソーヴィニョン 10% ガルナッチャ 10% シラー 10%

よろしくお願いいたします。

スペイン、アンダルシア 冷やして飲みたい赤ワイン。
梅雨もようやく終わりが見えてきて、遅まきながら本格的な夏を迎える季節になりました。こんな時期は冷たい白ワインといきたいところですが、冷やしておいしい赤ワインもおすすめです。
それはアンダルシア産のワインですが、ここも自身が夏に訪れたときはいつも蒸し暑い記憶があります。
そんな中で飲むワインは冷やしてサービスされることが多かったように思います。
そんな赤ワインの中でもこのカディス県で独自に作られるティンティージャ デ ロタ種について書いてみます。

ティンティージャ デ ロタは、へレス地方原産の葡萄品種です。ロタはサンルーカルとエル・プエルトの間にある海岸沿いの町で、同名のワインと米海軍基地と空港があることで有名です。しかし、この基地建設が、多くの葡萄畑を消滅させざるを得なくなった理由の一つであり、今では希少なワインとなっている原因でもあります。

もともと収穫量の少ない木からは、小ぶりで丸みを帯びた葡萄ができ、皮は非常に黒く、酸味はかなり高い。この品種はオーストラリア、フランス、アルゼンチン、リオハで使用されているグラシアーノと遺伝的に同一であると言われていますが、アンダルシアでは、ティンティージャは少なくとも500年前から存在しており(リオハの記録よりも長い)、このワインは19世紀から20世紀初頭、特にイギリスではかなり人気があったが、その収量の少なさと、現在ではこの地域以外での名声を考えると、生産量が限られているため、入手が困難だと言われています。生産もそのほとんどは甘口ワインになることが多いようですが、今回ご紹介するワインは全て辛口のカテゴリになります。実際に氷をいれて冷やして試してもそれほど果実が収斂される感覚もなくタンニン分の硬さを感じさせない凝縮感が感じられました。

ロタのテロワールは、砂質で貧弱な土壌(アリーナ)を中心に展開しています。このため、ブドウの木は、砂の下の粘土質に達するまで、非常に深く根を張ります。これがシェリー産地のティンティージャがフィロキセラの影響を受けていない理由のひとつとなっています。

アンダルシアといえばシェリーをはじめ白ワインが有名で、日本ではまだまだ少ないこれらアンダルシアのワインをこの夏にぜひお試しください。

ジバルビン ティント ホヴェン 2014 (赤)
カディス・クリアンサ 2013 (赤)
ティンティーリャ ヌーデ  2016 (赤)

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ハンガリー お客様をもてなすために考え尽くされたワイン。
パンノンハルマの大修道院は、996年にハンガリー初のベネディクト会修道院として、ハンガリーのゲーザ大公によって創設されました。
この創設と同時に聖餐用ワインのための醸造所も併せて作られました。
途中、16世紀からのオスマン帝国支配による修道院放棄、第一次大戦でのオーストリア・ハンガリー帝国の崩壊に端を発したその後の政治、社会の混乱、共産主義政権樹立による修道院資産の接収などでその伝統が途中途切れることが何度もありました。
1989年末に東欧の社会主義体制崩壊を迎え、修道士たちはその十数年にわたりワイン造りの伝統復活を目指し、2000年に接収されていた資産を買い戻し、同年に葡萄造りを再開。
そしてその時に栽培した品種は主に土着品種ではなく国際品種を植えました。それはこの世界遺産に訪れる多くのお客様の嗜好に対応するためだったと言われます。そして2003年秋には再開後、初の収穫が始まりました。
いま、世界はお客様をもてなすのに厳しい時期ですが、その精神を忘れなければきっと再開の日は来るでしょう。

パンノンハルミ・アパーチャーギ・ピンツェーセト
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アルゼンチン新着 歴史を感じるオールドヴァイン
アルゼンチンでぶどう栽培が本格化されたのは16世紀のことですが、スペイン人、ポルトガル人がブエノスアイレス方面からラプラタ川沿いに栽培を開始、しかし気候と苗の相性が合わず、ペルーからサルタ州にもちもまれた苗がメンドサ、サンファンに広がりました。その時に主力となった品種がクリオージャ・チカというパイス種の同義語の品種に当たります。

エル エステコ社がリリースしたこのクリオージャをはじめとして代表的な品種、カベルネソーヴィニョン、マルベック、トロンテスのオールドヴァインシリーズは樹齢70年を超える古樹から造られるシリーズ。植樹した年代がラベルに記載され、最小限の人の介在のみで、類稀なるワインを生み出す事ができ、ブドウが持つそのままの個性が楽しめるアイテム。

醸造家のアレハンドロ・ペパ氏は、これらは古代の製法と小さな卵形のセメント容器を使って造られた、非常に小規模な醸造物であると説明しています。 その独占性は、植物の異常な樹齢だけでなく、葡萄の収穫と生産の過程で細心の注意が払われていることにも起因しています。

農学者のフランシスコ・テルレチェア氏が言及しているのは、「"私たちは、見た目、形、葡萄の健康状態、そして最終的には果実の風味を重視して、目立った部分に印をつけて植物を選びます。」 さらに、これらの葡萄の木は、収穫を担当する人々が選んだ植物を見つけて収穫しなければならないため、特別な隔離された扱いを受けています。

この歴史を感じるスタイルに1945年、1946年、1947年、1958年生まれの方に気軽に楽しんでいただきたいアイテムです。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/36

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スペイン新着 立ち飲み感覚でお気軽に楽しめるアンダルシアワインとシェリー
いまはみんなで集まって、グラスを傾けながらワイワイやるというのがなかなか難しい時期です。
そういう時はグラスをよく見て、なぜこのワインがこの味になったのかを考えてみるいい時期かもしれません。

今回はアンダルシアのシェリーメーカー、バルバディーリョ社がリリースしているアイテムのご紹介です。
これから本格的な夏を迎える時期に白のパロミノ種、赤のティンティーリャ・ロタ種から造られたワインを少し冷やして楽しむのがおすすめです。

今回、シェリーのシリーズの中でも特に潮風のようなさわやかさとミネラルが特徴でシェリーのカテゴリの中でも最も軽く、スッキリ飲めるマンサニーリャでアルボレディーリャ ボタ ポニエンテとボタ レヴァンテの2本セットをぜひ試してみて下さい。
レヴァンテというのはジブラルタル海峡付近で地中海を東から西に吹く風のことで、太陽が昇る方向を意味します。ポニエンテはレヴァンテとは対照的に西から東に吹く風で太陽が沈む場所を意味します。
スペインのシエラネヴァダ山脈とモロッコのアトラス山脈が自然の漏斗状の形になっているためジブラルタル海峡を吹き抜けるときは相当な強風になるため、カディス周辺の自然や人々の文化に様々な影響を与える二つの風として知られています。
そしてそれぞれの樽はセラーの東の端と西の端に置かれたそれぞれのソレラシステムから抜かれたワインを使っているために微妙な味の差に気がつくことがあります。
ボデガの東端の最も涼しい場所にあるポニエンテはよりシャープで垂直に広がる味わいとリッチでワイルドな味わいのレヴァンテの味わいを確かめてみて下さい。

一方のスティルワインの赤は酸度とミネラルを穏やかに感じ、肉料理と、パロミノのきりっとした白は鮨や魚介料理と併せてみて下さい。アンダルシアの伝統料理や現代風料理とも相性がいいでしょう。

夏の暑い時期に外出から帰ってきたら冷蔵庫を開けて気軽に楽しめます。

カスティーリョ デ サン ディエゴ 2018 (白)

ジバルビン ティント ホヴェン 2014 (赤)
カディス・クリアンサ 2013 (赤)
ティンティーリャ ヌーデ  2016 (赤)

マンサニーリャ アルボレディーリャ ボタ・ポニエンテ&レヴァンテ(白・酒精強化)2本セット
マンサニーリャ ソレアール  NV (白・酒精強化)
アモンティリャード ミディウム・ドライ  NV (白・酒精強化)
ドライ オロロソ クコ  NV (白・酒精強化)
オロロソ サンラファエル  NV (白・酒精強化・ミディアム)

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/40

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マルティニーク屈指の高品質スモールバッチラム生産者、ネイソンの特別な1本が入荷しました。
Neisson Rhum Single Cask 2003 容量:700ml 度数:46.9度

マルティニークラムの中でも現地消費者のみならず生産者からも一目置かれ、自他共に認める高品質ラムの作り手「ネイソン」。
マルティニーク島においても数少ない銅製蒸留器を1950年代に導入、現在もその蒸留器を使い最新の設備も駆使しながら、厳しい品質管理と昔ながらの味わいを実現している稀有な存在です。
通常は様々な種類の樽を巧みにブレンドし他にはない際立ったフルーティさを作り上げていますが、極めて高いそのクオリティから、日本市場限定のシングルカスクでのボトリングをしてもらったのがこのボトルです。ほぼシングルカスク・シングルvヴィンテージでの商品をリリースしないだけに、市場的価値を見ても極めて貴重なスモールバッチラムと言えるでしょう。

2002年6月に蒸留した原酒を大樽で落ち着かせたあと、2003年から熟成を開始し、2010年に瓶詰めしたものです。15年以上前のヴィンテージラム、なおかつ瓶熟で10年近く経過しているマルティニークラムがこの価格で現在市場に出ることは決してありません。しかも蒸留所長のグレゴリー・ベルナント氏が自信を持って厳選した特別な1樽。はっきり言って現在市場にあるマルティニークラムの中でも屈指の品質、そしてコストパフォーマンスを誇ると言っても過言ではありません。ウイスキーに追随するように最近価格が高騰し始めているマルティニークラム。
限定予約販売(2020年12月上旬発送予定)アプリコットネクター
フィディーヌ・フルーツ社 「アプリコット ネクター2020」のご案内 
ローヌ渓谷近くの自然豊かな土地に1942年に建てられ、代々家族経営されてきた果樹園を小さな頃から手伝ってきた現当主マリオン氏。氏が2010年に設立したフィディーヌ・フルーツ社がつくる、HVE認証レベル3の環境に配慮した工程を経た、ナチュラルなアプリコットネクターをご紹介いたします。

昨年まで取り扱っていたルトルベ社がアプリコットの生産を止めてしまったため新しい作り手を探していたところ、出会えたのがワイン生産者でもあるフィディーヌ・フルーツ社です。
以前と変わらぬベルジュバル種を使用し、ほぼ手作業で収穫したてのアプリコットを絞って水を加え、味を調えるためだけの極少量の砂糖を加えて殺菌後に瓶詰。
着色料や保存料、香料などは一切使われておりません。
オーベルニュ・ローヌ・アルプス地方は、フルム・ダンベールなどのチーズやマロンクリームなど美食の宝庫として知られていますが、健康美を目指すには最適のアプリコットネクターを、朝食のお供や、シャンパンで割ってアペリティフとしてもお楽しみいただけます。

≪フィディーヌ・フルーツ社 マリオン氏からひと言≫
今年は春先の気温が高かったため、通常より2週間程早い収穫となりました。収穫量は少なめでしたが、その分果実の甘みがギュッと凝縮されたアンズになっています。

フィディーヌ・フルーツ社 「アプリコット ネクター2020」
ご予約の締切りは2020年7月20日(月)AM9:00
お届け価格1600円(税抜)【2020ヴィンテージ 賞味期限:2023年7月】
2020年12月上旬発送予定(発送前には事前にメールにてご連絡させていただきます。

ご返信、お問い合わせはこのサイトのメールにお願いいたします。
よろしくお願いいたします。

Aquavitae(アクアヴィテ)
河合
ギリシャ新着 国際品種のオリジン
ギリシャワインに使われているぶどう品種は大きく分けるとギリシャの地元品種とカベルネソーヴィニョン、メルロ、シラー、シャルドネ、ソーヴィニョンブランなどのいわゆる国際品種とそのブレンドになると言われています。初めて試飲をするときには事前に品種に対する味わいやぶどうが持つキャラクタなどの先入観がはいっていました。ところがフランス、イタリア、スペイン、US、チリなどの世界の主要な生産地の造り出す味わいとは異なるスタイルだったことに驚かされました。
ギリシャのこれらの品種の全体的なイメージは過熟していない、いわゆるジャミーとかスパイシーとかピーマン、ユーカリなどのメトキシピラジン香などを感じませんでした。
ピュアな果実の味がこうなのかという印象でした。
よくよく考えてみるとヨーロッパ西側、新世界に拡大した品種も世界で最初にぶどうが造られたと言われる中東の肥沃な三日月地帯、トルコ辺りからギリシャを経由して伝わったと言われている定説があるのですからある意味、オリジンな位置付けなのだと納得させるものでした。
もうひとつ思いついたことはギリシャのこれらの会社はヨーロッパのビッグなワインメーカーとは無縁の外資が入っていない、よく言うとローカライズされた、悪く言えば世界のマーケットを見てない、地元の感覚で味のブレンドがされた、昔からある味なのだということかと、自問自答しました。
こういうバックボーンに思いを巡らしながら、この味はなぜこういう味になったかを考えてみるのも楽しいものです。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/112
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ギリシャ新着 ピノノワールやネッビオーロが好きなら試してみる価値あり
ギリシャ北部の赤ワインといえばクシノマブロ種。これまで筆者が試飲したクシノマヴロ種は冷涼気候のキャラクタ、ミネラル、土壌のキャラクタを反映してやや硬いイメージの味わいであった印象が強かったのですが、今回入荷した、

ケレシディス エヴォディアス ホワイト 2018(白)
ケレシディス メルハーリ PDOナウサ 2015(赤)

は果実の暖かさと時間経過による様々なキャラクタやアロマがどんどん飛び出してきます。これまでのクシノマヴロとの違いは果実のふくよかさがあったことでしょうか。
白はマラグジアとクシノマヴロのブレンドですがマラグジアのふくよかさとクシノマヴロの骨格、きりっとした感覚の両者のキャラクタをうまく両立させた絶妙なバランスの印象が良かったように思えます。ちょうどブランドノワールというワードが頭に浮かびました。

他の国にないギリシャだけのハイクオリティヴァラエタルをぜひ楽しんでください。
よろしくお願いいたします。