店長日記

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限定入荷 かつて栄華を誇ったキャンベルタウンモルトも今や入手難モルト
かつてはハイランド地区と並ぶほどの栄華を誇ったキャンベルタウンモルトも、今や稼働する蒸留所は片手に余るほど。
わずかなオフィシャルボトルを入手する他には、バリエーション豊富なシングルモルトを楽しむのは難しいのが現状です。
もちろん新しい蒸留所ができるなど、これからまた注目を集めていくことは間違いないでしょうが、今この時代に美味いキャンベルタウンモルトが飲みたい!というモルトファンには、選択肢はそう多くはありません。ましてや個性際立つ良品となれば、まず手に入れておくべきアイテム。


スプリングバンク 1993 26年 / ハンターレイン オールド&レア 容量:700ml 度数:54.7度 
どの時代においても飲み手を唸らせてきたスプリングバンクのシングルビンテージアイテム。今やかつてのようにリリースも無く、棚に残されたボトルもわずかでしょう。孤高の王者とも言うべき、キャンベルタウンの主は、やはり長熟の樽出しでその風格を大いに主張します。
キャンベルタウンのみならずスコットランドを代表する蒸留所といっても過言ではない、その実力をあますところなく堪能できる1本。この蒸留所のこのクラス、めったに入手できません。


グレンスコシア ヘビーピーテッド 2001 シングルカスク 容量:700ml 度数:55.6度 
インチマリンと並び資本が変わった後の現行スタイルが非常に高く評価されている蒸留所。
以前はどこかやぼったい風味が逆に魅力の一つでしたが、今や分かりやすく明快な美味さへ変貌をとげたニュースコシアになっています。その特徴が塩キャラメルを思わせる潮の風味にミルクっぽいクリーミーな甘さ。そこにヘビーピートをかけることにより、新たな驚きと美味さを生み出しました。
少量入荷の為、品切れの際はご容赦ください。
ご希望、お問い合わせはこちらのメールに返信してください。
よろしくお願いいたします。
COVID-19対策に光?日常生活の中で効果が実証されるでしょうか?
興味深い記事を見つけました。
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4194668.html
「5-アミノレブリン酸」とは、通称「5-ALA」と呼ばれている天然のアミノ酸です。長崎大学の北潔教授のチームが試験管内で一定量以上の「5-ALA」を投与すると、ウイルスの増殖が抑制されることを確認しました。
 「おそらく効くだろうとは思ってましたけど、ある一定の濃度以上だと本当に100%、増殖を阻害する」(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 北潔教授)
 「5-ALA」は、赤ワインや納豆などの発酵食品に多く含まれているほか、サプリメントとしても市販されるなど、安全性が確認されています。研究では、「5-ALA」が新型コロナウイルスの増殖を抑制することが確認され、感染者の治療に有効である可能性が示されました。

とのことです。この5-ALAは赤ワインの中でも特にポルトガルのポートワインによく含まれているのでは、とのことですが、特定の品種に多いのか、多く含まれるのは製法の過程に原因があるのか、具体的な調査の結果を期待するのはもう少し待たなければなりません。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/129

ポートワインといえばポルトガルのものとイメージがありそうですが、そうではありません。
オーストラリアやアメリカでも同様のタイプの酒精強化ワインが作られていて、品質は勝ると劣りません。
しかし、ポルトガル政府は同国北部を流れるドウロ川上流をポートワインの法定区域と定め、この地区で栽培された葡萄を原料とした強化ワインのみにポートワインの商標を認めているため、その名前は使用することが出来ませんが、その甘い味わいはなかなか高貴さを感じます。
https://aquavitae.ocnk.net/product/978

バレンタインデーが近づいているこの季節に、ドライフルーツ、ローストしたナッツ、シナモン、焦がしバター、マホガニーなどの凝縮した味わいと香りは本物のチョコレート以上に脳に幸せな感覚をもたらすことでしょう。
COVID-19への効果はさておき、少し試してみてもおもしろいのでは。

よろしくお願いいたします。


少量入荷 卒業の季節にバックヴィンテージ
人の集まる機会がなくなってひさしいですが、そろそろ卒業の季節を迎えようとしています。
集まってお祝いできないかわりに記念の年のワインを送ってみませんか?

ボデガス サン イシドロ
ボデガス サン イシドロは、1934年、スペイン初の協同組合として、ムルシア州フミージャに設立されました。以来、スペインのワイナリーで初めてISO9001(品質マネージメント規格)の認証を取得するなど高品質ワイナリーとして発展を続け、今日、フミージャ最大規模にして、スペイン全土でも最高のワイナリーのひとつに数えられています。
この協同組合は、フィロキセラ禍をまったく受けていない広大なぶどう畑を所有しており、その「プレ・フィロキセラ」の畑のモナストレル100%でつくられた、「グラン・セレルバ」のバックヴィンテージを大切に貯蔵しています。

グランレセルヴァ 
DOフミージャ。モナストレル(ムールヴェードル)100%。標高700~800メートルの畑より。平均樹齢30年。アメリカンオークで24ヵ月間熟成後、24ヵ月間以上ビン熟成。バックヴィンテージは、このビン熟成期間が長いことになります。ビン詰め後今日まで、温度管理された熟成室で大切に貯蔵されていたものです。

1974 7740円(税抜)
1977 6930円(税抜)
1985 5850円(税抜)
1986 4590円(税抜)
1987 4590円(税抜)
1988 3870円(税抜)
1989 3870円(税抜)
1993 3510円(税抜)


贈答用発送も承ります。その他のヴィンテージがご希望の際は違うワインですがご提案できます。
ご希望、お問い合わせはこちらのメールからご返信ください。
よろしくお願いいたします。
バレンタインデーに試してみたいワイン
バレンタインデーにおすすめしたいワイン
シェリーは辛口から極甘口まで様々なタイプがありますが甘口の中でもフルーツやお菓子の砂糖の味をふくよかにするライトなペールクリームと蜜がつまったようなペドロヒメネスがおすすめです。
ペールクリームは熟成感があり、ブーケ、ヘイゼルナッツ、マホガニー、フロル由来のイースト香に包まれデリケートな甘みと余韻に軽いドライ感、軽い苦味の後味がデザートを引き立て、クリアにしてくれます。
https://aquavitae.ocnk.net/product-group/19

アマローネとレチョートは陰干しさせたぶどうを同じ樽で発酵させ、途中で発酵を止めてやや糖分を残したレチョート、完全に発酵をすすめてドライタイプにしあげたアマローネ。同じ樽から造られた、いわゆる兄弟と言えるワインです。
いずれも深い味わいと長い余韻がまさに「大人のチョコレート」といえるアイテムで雰囲気の良い空間でおおぶりのグラスで楽しんでいただきたいアイテムです。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/79

プレゼントとしても喜ばれるアイテムです。贈答用発送も承ります。
ご希望、お問い合わせはこちらのメールからご返信ください。
よろしくお願いいたします。
南アフリカワイン 新しいスタイルのワイン
ワインデザイナーのベルタス フォーリーは、は微生物学、化学、醸造学の学位を次々と取得し、様々なビジネス資格を持ち、ディーマースフォンテーンのセラーマスター兼葡萄栽培者であり、後にKWVのシニアワインメーカーとなりました。
さらに、南アフリカ最大の独立系ワイン卸売業者であるヴィニマーク ザ ワイン カンパニー(Vinimark The Wine Company)と共同でバリスタを開発しました。
そして、コーヒーピノタージュというユニークな世界で前例のない進歩を遂げたことから「スターバックス」の愛称で親しまれているベルタス フォーリー氏は、マルチな才能を持つワインパーソナリティです。

バリスタ・ワインの各ボトルに使用されるブドウは、2月中旬に最適に熟した状態で収穫されます。ピノタージュとシャルドネについては、それぞれのワインに込められたインスピレーションをご覧ください。

※リッチコーヒー、マルベリーとチョコレート。マラキノチェリー。プラム。
なぜこの特別なワインを "バリスタ "と呼んだのでしょうか?バリスタという言葉は、エスプレッソベースのコーヒーを作ることを専門とする人たちのことを指します。
「バリスタアート」と呼ばれるものもあり、カプチーノの泡立てたキャップには、葉や花、鳥、抽象的な模様など、コーヒー粉を使った複雑な絵が描かれています。バリスタのワインを作るためには、技術と技術が必要であり、その結果は、最初の一口目から明らかです。
厳選された葡萄は、収穫した葡萄をすぐに圧搾し、オークで発酵させます。これにより、バリスタの特徴である豊かで濃いコーヒーのアロマが得られます。



※ピノタージュ。ピノノワールとエルミタージュ
1925年、当時ステレンボッシュ大学のブドウ栽培の教授であったエイブラハム ペロルドは、南アフリカの誇りある品種を作ることを思いつきました。彼はピノノワールとサンソー(南アフリカではエルミタージュとして知られている)を交配させ、ピノタージュを誕生させました。
ピノタージュは南アフリカの人気品種となりました。新世代のピノタージュワインは、深みのある赤とスモーキーな味わいで、ブランブルや土の風味があり、しばしばトロピカルな果実味が感じられます。



※リアルシトラス、刺激的なシトラスフレーバー
柑橘系の香りと桃のキス。バリスタ・シャルドネは、最も完熟したブドウのみを使用し、2段目のオーク樽で発酵・熟成させています。柑橘系の香り高いシャルドネは、魅力的であると同時に、活力を与えてくれます。
美味しいエスプレッソを彩るクレマのように、バリスタ・シャルドネのフレッシュなレモン、タンジェリン、グースベリーの風味が、ほのかなバニラオークのフィニッシュでコーティングされています。



細心の注意を払ってユニークな仕上げで製作されています。
バリスタのシャルドネは、完璧な熟度で収穫された葡萄を使用しています。そこから部分的に発酵させ、大部分がセカンドフィルのオーク樽で熟成させ、ワインの3分の1はスチールタンクで発酵させます。発酵が終わったら、両方のワインをブレンドして新鮮さを確保し、シャルドネ特有のダイナミックで柑橘系の風味を保持しています。

謀略の歴史
70年代までは、シャルドネを生産するための材料がほとんどなかったため、シャルドネは比較的希少な存在でした。73年までは、評判の良いワインメーカーが数本の小さなブドウの木の挿し木を密輸し、すぐに組織的な組織を設立してシャルドネの生産を続けていました。このその場しのぎの密造酒製造は80年代初頭まで続き、南アフリカの農民たちが集まり、シャルドネの干ばつに対して合法的で信頼できる解決策を確立しました。私たちは、彼らがそうしてくれて本当に良かったと思っています。

個性的なワインを造るというユニークな世界では、ワインメーカーのベルタス フォーリーは伝説的な存在です。彼は、コーヒー風味のバリスタ・ピノタージュを生産する卓越した技術により、「スターバックス」の愛称で呼ばれています。この最初の成功をもとに、ベルタス氏は今、美味しいバリスタ・シャルドネとそのはっきりとした柑橘系の香りを持つワインを開発しました。この2つのワインを今すぐお試しください。

弊社でも抜栓してから常温で放置し、毎日少しずつテイスティングをしていきました。
1本のボトルからコーヒーのような味わいから赤、黒果実と日々変化していく味わいを1か月ほど楽しむことが出来ました。デイリーワインの進化系を体感することができたという感覚を覚えました。
ぜひお楽しみください。

ベルタス フォーリー バリスタ ピノタージュ 1584円(税込)
ベルタス フォーリー バリスタ シャルドネ 1584円(税込)
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/89
よろしくお願いいたします。
古酒ストックが凄いローリストン社”からの貴重なシングルビンテージ1973&1981
カルバドス界の名士として名高いクールドリヨン社のオーナー、クリスチャン・ドルーアン氏。同氏のプライベートストックを瓶詰めしたカルバドスとして、その稀少性と質の高さが広く認められている「ローリストン」。
パイオニア的存在のカルバドス生産者です。特に梨の含有率が多い「ACドンフロンテ産」が同社の代名詞的となっており、非常に柔らかく、そして繊細で優しい甘さが顕著で、優雅で深みのある味わいが、多くのファンから絶大な支持を得ています。
近年人気が高まってきているカルバドスの中で、カルバドスの魅力が存分に詰まったこのスペシャルボトル、ぜひゆっくりとした
素晴らしい時間と共にご堪能していただきたく。


ローリストン カルバドス ドンフロンテ 1973
容量:700ml 度数:42度
<テイスティングコメント>
香 り:ランシオ香によってもたらされるナッツや田舎の森林。
味わい:フルボディで感じの良いほのかな渋みをもった味わいがいつまでも感じられる。


ローリストン カルバドス ドンフロンテ 1981
容量:700ml 度数:42度
<テイスティングコメント>
香 り:しっかりとしたチェリーに、ほんのりおしろいの香り。
味わい:力強くフルボディ、しっかりしたタンニンを感じる。
フランス コルシカ島 洗練された人の作品
年末年始に試飲を重ねて印象的だったのはコルシカ島のワインでした。
フランス最南端の暑い平地で作られたぶどうからできたワインはきれいな酸とやわらかな果実。フランス本土のビオディナミとも少し違うイメージでした。
このワインはコルシカ島の南、アジャクシオのさらに南のサルテーヌに本拠地を構えるペロ・ロンゴという生産者。紹介文によると、このドメーヌはコルシカ島南部のフィガリから車で30分のSerraggiaに所在。近くにLion de Roccapinaと呼ばれる、ライオンの形をした巨岩があり、観光名所となっている。現当主のピエール・リシャルム氏は2代目。コルシカでは希少なビオディナミ生産者。ピエール氏がビオディナミに興味を持ったのはクロード・ブルギニヨン氏の講演が契機だった。2000年から始め、2003年に認証所得。プレパラシオンの500番、501番、504番の他、カモミールなどのハーブティーを使用。醸造は対流が自然に起きる卵型コンクリートタンクを、横に寝かせた状態で使う。その理由はそれが"自然”な形だから。SO2の代わりにイタリアから取り寄せた火山性の天然硫黄を使用している、とあります。新しい生産者でありますがこのコルシカの食文化の中で積み上げられたテイストとは違う、今の作り、マーケティングを見ていると言うか、人の味覚にどのようにインパクトを与えると感動が得られるか研究しているような感じでした。
もともとコルシカ島を代表するワインは北部のパトリモニオとかガップゴルスのミュスカがありますが、コルシカの歴史が描かれた本によるとそもそも、島にはぶどうはなく、島外から持ち込まれたもので、アルジェリア独立などで北アフリカから帰ってきた人たちに当時の政府が東海岸の湿地帯に農地を割り当てられたところから農業が広がっているそうで、特に内陸部の山岳地帯にも葡萄を作るのに不向きな高地が広がっています。
試飲していると特に地域の特徴や違いは捉えにくく、白のヴェルメンティーノ、赤のシャカレル、ニエルチュのキャラクターが前に出てくる。地質も歩いた実感では島全体が火山性土壌ではありますが、その構成や風化した露頭の古さの違いはあるものの品種のイメージが先に出てくるように見えます。
その中でコルシカ島のいろいろな地域のワインを試してみると、作る人のポリシーやオマージュの反映による味わいが大きいように伝わりました。
歴史時代が新しいせいかどんな食事と合わせるか、どのタイミングで飲むかとかあまり難しく考えず、うまいワインを飲みたいときに気軽に手に取れるアプローチで試してみるといいかもしれません。私は次の日の朝もすっきり起きることができました。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/77

ブケッタ デル ヴィーノ@フィレンツェ 今の状況を前向きにとらえるヒント
ブケットはフィレンツェの街の中心部に散らばっているだけでなく、周辺地域やトスカーナの他の都市にも存在する、この「小さな扉」は、明らかに小さすぎて本物の扉としても窓としても機能しない。そして、なぜこのような特殊な「小さな扉」が人気を博し、今でも150個以上がフィレンツェに残されているのでしょうか?その名が示すように、いわゆる "buchette del vino"(または "finestrini del vino")と呼ばれるものは、基本的にはワインを入れるための "小さな穴"(または "小さな窓")だった。それどころか、むしろ機能的な理由があったのです。

ほとんどの場合、ブケットは今では残念ながら無視されたり、通り過ぎる観光客に見過ごされたりしています。高さ15インチの石でできたアーチ型のドアフレームは、通常、宮殿の一階の大きな窓の隣にあり、小さな木製または金属製のドアでカンティーナ(ワインセラー)とつながっています。結局のところ、これらのブシェットが古代に「タベルナコリ・デル・ヴィーノ」(ワインセラー)と呼ばれていました。しかし、これらのブケットは、フィレンツェとその周辺地域の特定の建築的・文化的特徴を表しているのです。

ヨーロッパの政治と経済の大きな変化を受けて、フィレンツェの多くの裕福な家庭は、それまで築いてきた銀行や織物業をやめて、ワイン生産者として再出発し、より収益性の高いビジネスに土地を割くことを余儀なくされました。ジョヴァンニ・ヴィラニやジョヴァン・バティスタ・テダルディなどの年代記にあるように、当時のブドウ畑は有名なキャンティ地方だけではなく、城壁のすぐ外に広がる田園地帯にも存在していました。このように、ストロッツィ、アルビッツィ、パッツィ、リカソーリ、アンティノーリなどのトスカーナの元貴族であるファミリーがワイン部門に投資を始めました。

しかし、ブケット・デル・ヴィーノの人気が最高潮に達したのは17世紀に入ってからであり、特にオルトラルノ地区や街中の混雑した通りでの人気が高かったのは事実です。小さな窓」が普及した理由は、少なくとも3つあります。まず第一に、自分たちのブシェットを介して路上の顧客に直接販売することで、ワイン醸造家の裕福な家系がコストを削減し、同時に購入者を自分たちの大邸宅から遠ざけることができたこと、そしてブケッタ(ワインのボトルよりもわずかに大きい)の大きさは、顧客は完全に匿名でいることができました。貴族の宮殿の「小さな扉」をノックすれば、誰もがそこで働く使用人にフィアスコ(籐製のワインボトル)や自家製ワインを一杯、またお金持ちが使っているオリーブオイル、小麦粉、ハム、野菜などを頼むことができたのです。同時に、サン・マルティーノ・ヴェスコヴォ(フィレンツェの「ワイン製造業組合」であるヴィナッティエリの守護聖人)に敬意を表して、人々は貧困層のために食べ物やワインを置いて、困っている人のために必要な物資を置いていくことができました。
寒い冬に暖かい部屋で楽しむワイン
フランスのプロヴァンス地方では、ワインを加熱して生産する甘口ワイン、ヴァンキュイという飲み物があります。ぶどうをしぼったマストを70度以下で酵母が死なないようにじっくり加熱して濃縮し、新鮮なマストを加えてアルコール発酵させたものである。そのため、厳密な意味での調理したワインではありません。イタリア語では「ヴィーノ・コット」と呼ばれています。

アルコール発酵は、樽で熟成される前に、酵母がその残糖を消費した後に発酵を止めますが、アルコール度数14度または15度に達するまで数ヶ月間続くことができます。

銅鍋で加熱して半分程度まで煮詰めることと手間がかかるため生産本数も少ないのです。
昔はどこの家庭でも作っていたようですが、この生産者もワイン作りの合間をぬっての作業のようです。

13のデザートは、24日の夜に出され、真夜中のミサから戻ってから食べます。ゲストは13種すべてを食べなければなりません。13という数字は、キリストの最後の晩餐の客、つまりキリストと12人の使徒の数であり、キリスト教の習慣から始まりました。13種の種類は都市や村によって違います。古い13のデザートは1683年までさかのぼると言われています。主にフガス、ポンプ・ア・リュイル、ドライフルーツ、くるみ、アーモンド、干しいちじく、ヘーゼルナッツが入ります。これらの色は、托鉢修道会の修道士の服の色を連想させました。聖アウグスチノ、フランチェスコ、カルメル、ドミニコです。宗教的なシンボルとしては、白いヌガーは純正と善を表し、黒いヌガーは不純と悪を表します。これらにさらに、砂糖漬けの果物やマルメロのゼリー、オレイエット(揚げ菓子の一種)、デーツ、マンダリン(みかん)、レーズン、りんごが加わり、13になります。

クリスマスに楽しむプロヴァンスの伝統的な13種類のデザートに添えられているのが「ヴァン・キュイ・ド・パレット」です。プロヴァンスでは、AOC(原産地呼称)としての認定申請が進んでいますが、フランスでも、もう数人しか造る人がいないと言われています。
甘くてまったりとした味わいをデザートとお楽しみください。
https://aquavitae.ocnk.net/product/727


よろしくお願いいたします。
限定本数予約 歴史を味わうに、ふさわしい一本。“伝説のラム”
歴史を味わうに、ふさわしい一本。“伝説のラム”
LEGEND OF CUBAN RUM レジェンド オブ キューバン ラム 容量:700ml 度数:45度


ラベルには「Pre-1962 (1962年以前)」とありますが、実際には1940~50年代に蒸留され、バルデスピノ社において、ボトリング直前までソレラ・システムで熟成されていた超稀少ラム。
このラムは、1940~50年代にキューバで蒸留された後に樽詰めで海を渡り、スペインへ運ばれ名門一族の酒蔵において、ソレラ・システムで熟成されたものである。
そこで登場する人物がミゲル・バルデスピノ。バルデスピノ家は、創業1340年まで遡るシェリー酒の名門。家族経営によって、代々受け継いできた看板を守る彼に突然不幸が襲った。大切な息子は病床の身に、そして地元のパレードの女王に選ばれたほどの美人であった愛娘を交通事故で失ってしまう。
私がはじめて彼のボデガ(酒蔵)を訪ねたのは1990年代後半。そこは、まるで博物館であった。樹齢百年のブドウの樹や19世紀から使っている足踏み式ラベルマシーン、そして戦前の銀行の窓口を想わせる堂々たる造りの受渡し場所、目の前がタイムスリップした気分だった。さらに驚いたのは、彼が所有する古酒のコレクション。特にシェリーやブランデーの膨大な数に観るだけで酔わされた。歴史の重みを肌で感じた。
このラムを分けてほしいと頼んだのだが・・・「これはとても珍しいもので僕の宝物、このボデガを訪れた人だけにしか飲ませないし、売り物ではない」。
それから数年後、彼はその膨大な古酒とともに会社を売り払った。二人の子供の数奇な運命が、彼から名門としての誇りも、仕事への情熱をも奪い去ったのかもしれない。
結局新しいオーナーにラムの件をお願いしたところ、門外不出のこの酒をようやく手にすることができた。このラムは、1962年の革命以前のキューバがアメリカの資本主義にどっぷりとつかり、豊かさを謳歌していた時代の空気を感じさせる。今日のような社会主義の統制経済のもとでは生まれるはずもない、
贅沢で華やかな味わい。そしてミゲル氏が会社を手放さなかったら、この世に出ることもなかったであろう、貴重なコレクション。彼のボデガは今、更地になっているという。失われてしまった時間が、すべてそこに詰まっている。まさしく “伝説のラム”である。

ご予約、価格のお問い合わせはこちらのメールにご返信ください。
商品は2020年12月25日(金)からの出荷開始予定となりますので、お届けはそれ以降となります。ご注意ください。
2020年12月18日(金)正午の時点でご案内本数を上回る受注の場合は、ご希望本数で納品出来ない場合もございますことをご了承ください。 

よろしくお願いいたします。
Aquavitae(アクアヴィテ)河合
フランス海外県、レユニオンで作られるラムが新入荷
インド洋西部・マダガスカル島の北東にあるフランスの海外県・レユニオン島。火山島である島の北東サン・アンドレに位置するサバンナ蒸留所は、1948年に現在の場所に移設されましたが、その歴史は古く1870年代にはラムの製造を始めています。
自社のサトウキビ農園で育まれるサトウキビの大半が丁寧な手摘みで収穫され、製造工程ではトラディショナル、アグリコール、グランアローム、ハイエステルと4タイプの原酒を作り分けている稀有な蒸留所になります。フランス海外県であるため、コニャックカスクなども使用し、日々新たな可能性を模索し続けている生産者として大変注目を集めています。

◇サバンナ ラム ロンタン グランアローム ブラン
容量:700ml 度数:40度
スタンダードなホワイトラムの発酵期間は1日ですが、グランアロームは6~10日間と長く、中でもロンタンは、18世紀に砂糖精製所で生産され人気を博した職人技光るラムをルーツとしており、世界でも4カ所の蒸留所のみしか持たない秘法を用いています。
香りは芳醇で濃厚。ジンジャー、シナモン、クローブなどのスパイス、フランベしたバナナ、パイナップルが広がり、味わいはスミレのフローラルさとリコリスの風味。長い余韻がリッチ。


◇サバンナ ラム ハイエステル 57%
容量:700ml 度数:57度
グランアロームよりさらに長い11日程度発酵、さらにステンレススチールタンクで13年もの間、貯蔵し57%というハイプルーフで瓶詰めしたスペシャルブラン。ロット生産となるため生産本数も限られています。
高アルコール度数がもたらす驚く程にバランスの良い味わいが素晴らしく、レユニオンのエキゾチックな雰囲気を詰め込んだフルーツバスケットのよう。パイナップルとパッションフルーツが混ざり合い、完璧なさとうきびの甘みが感じられる香りに上品で繊細な味わい。わずかにアーティチョークのアクセントが植物やミネラル質を引き立て、最後にかすかな薬のフレーバーを感じる。


◇サバンナ ラム トラディショナル ビュー 5年
容量:700ml 度数:43度
比較的短い熟成プロセスから生まれる力強さと、熟成にコニャックの古樽を複数用いることで溢れ出す絶妙なアロマとを兼ね備えたトラディショナルラム。ロックが特におすすめ。
大らかで洗練された、植物由来のゼラニウムやベチバー、ミント、バーボンバニラ、タバコの葉も感じる香り。味わいは力強く、フルボディで厚みのある口当たり。シナモン、クローブ、ナツメグなどのスパイス、バニラ、パイナップルを思わせるフルーティさが感じられる。リコリスに、ソルティな風味も。プラリネ。ココナッツミルク。

◇サバンナ ラム キュベ メゾンブランシュ 2008 10年 
容量:700ml 度数:43度
メゾンブランシュとは、サバンナ蒸留所が設立された当時すぐ隣にあった素晴らしいお屋敷のこと。蒸留にはコラムタイプを使用し、コニャックの古樽で熟成。サバンナがトロピカルエイジングと呼ぶこのトラディショナルラム10年は、素晴らしいバランスを持ちチョコレートなどのデザートにも最適。植物由来のフローラルなブーケが、ふくよかなカラメルの風味によって引き立ち、口に含むとクローブやシナモン、ナツメグのスパイスが優しく感じられ、わずかに薬のニュアンスが続く。素晴らしく滑らかなバニラ風味のナッツを伴った長い余韻は2008年ビンテージのバランスの良さを証明しています。

いずれも在庫少量のため、ご希望、価格等、お問い合わせはこちらのメールにご返信ください。品切れの際はご容赦ください。
よろしくお願いいたします。

変わりゆくジンファンデルの存在
カリフォルニアワインの代名詞と言えるジンファンデルはアメリカでステーキに合わせても存在感を感じられるヘビーな味わいのキャラクタを持つ葡萄品種です。
もともとはイタリア南部のバジリカータ州のアリアニコ種、プーリャ州で造られるプリミティーヴォ種、アドリア海の対岸、クロアチアのダルマチア地方で作られるプラヴァッツ種など、気候や食文化によってそのキャラクタはかなり変わります。
カリフォルニア内でも気候の違いでそのキャラクタは変わります。冷涼地域は赤い果実の味わい、温暖地域では黒果実、アニス、スパイスの味わいになります。
個人の試飲の経験から言うと、プリミティーヴォでも気候や熟成期間などでその味わいは多岐にわたるキャラクタを持つ感じでしたが、以前の日本に輸入されるプリミティーヴォやジンファンデルはとにかく、黒に近い色調、パワフルな果実、低い酸の目の詰まった果実のイメージがありました。
1920年代アメリカ禁酒法時代の大量生産のせいでその品質が低下した中でも優秀な単一畑のワインを造り続けていた生産者のお陰で貴重な高樹齢の畑が残されていたようです。

今回おすすめのソウセリトキャニオンヴィンヤード https://aquavitae.ocnk.net/product-list/72 も1974年に現オーナーのグリーノー氏が購入した際に残った畑の古樹を育ててリリース。
この古樹の深い複雑な味わいを感じることが出来ます。
これは単に古樹の根の深さだけではなく、アメリカンネイティヴの地に英国人がクロアチア、イタリアからもたらされた樹からワインを造り、イタリアン、ラテンの食文化に溶け込んだ、歴史の多層性もこの味に反映されていると感じました。
その他の高樹齢のジンファンデルも合わせてお楽しみください。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/72

よろしくお願いいたします。
現代のカリフォルニア・ピノノワールを検証する
リヴァースマリー ピノノワール ソノマコースト 2018
https://aquavitae.ocnk.net/product/1171

最近はカリフォルニアの山火事のニュースが目立ちます。実際に秀逸なピノノワールを生む、ノースコーストエリアのメンドシーノ付近でもかなりの被害が報告されています。
その中でもこれまで通りのレベルを保つ生産者が多くいる中、この生産者の作るピノノワール種が変化しつつあるように感じました。
この年のソノマコーストエリアのピノノワールはピオクシデンタルエリアで作られた葡萄を多く使っているようですが、
以前は、どのワインも栽培されたばかりの新しい葡萄の樹を使用しているようなイメージが感じられ、海洋性気候がもたらす要因が大きく、その育成に課題があったため、品質にばらつきがありました。
そこで作られる葡萄の味わいは非常に密度が高く、これまでのイメージでも他の冷涼地域のピノの中でも最も内向きで深い闇の印象を受けました。濃厚な果実味と巨大なタンニンは、力強さの印象を与えています。

しかし、そのオクシデンタルのピノは今日、単一畑グレイドのみならず、エリアレベルでも15-30年程度の高い樹齢から生産される葡萄も使われるようになってきました。この生産者が採用しているリドルヴィンヤードのピノノワールも同様です。
ワインは近年の、エレガント&バランス重視指向で作られているせいか、ヘビーだったり、飲み疲れを感じることもないが、凝縮されたカリフォルニアのイメージは感じられます。果実のプロファイルは変化に富み、ボトルの熟成とともに引き出されていく、強烈な香りを若くして持っている。 このヴィンテージでは、タンニンは豊富だが、熟していて丸みがあります。
試飲した感想ではこの深みがほぐれるのに時間が必要になりそうな感じです。今は特にまだクローズした味わいですが、まだセラーの中で待てる人には楽しみなことがたくさんあるような可能性があります。
もちろん、この強大なピノノワールが好きな愛好家も多いので、経年で楽しめるワインです。

よろしくお願いいたします。
ポルトガル ポルト限定入荷 いまヴィンテージポルト再検証
ヴィンテージポートはバックヴィンテージのワインに比べてお手頃な価格でその長期熟成が生み出す指向の味わいを楽しむことができます。もともとは航海用に耐用性に秀でたワインとして作られたものですが時間の経過によりその味わいが洗練されたものとして評価されてきました。

ヴィンテージポートとは、その年ごとのポートワインの環境状況が良いと思われる時期に「ヴィンテージポート」としての「宣言」が行われたワインを示します。ポートワインを製造する大手業者の大半がその品質とタイミングに同意した時に初めてヴィンテージ宣言が出されるというシステムになっているのです。 しかし、ヴィンテージポートは、熟成に長い時間がかかってしまう事といわれ、 少なくとも10年から20年さらにもっと寝かせなければいけないので、出荷からお金の回収までに大変な時間と資本がかかってしまいますが、ピークのヴィンテージポートの味わいは、至高の味わいといえます。

※1966 Warre
1670年にポルトガルに設立された最古のイギリスのポート会社。
"戦後最高のヴィンテージポルトの一つ"
ほとんどの主要なポルトメゾンによって宣言されたこのヴィンテージは、例外的な品質のヴィンテージであるが、常に1963年に不当に影を落とされていた。果実味とタンニンに満ちた、見事なストラクチャーを持つしっかりとしたワインは、今では戦後最高のヴィンテージポルトの一つとして認識されています。

ワインスペクテーター誌 93点 今飲むか保存する。鉄の骨格、いまだにフレッシュで良い凝縮感あり。

※1977 Graham
"濃縮された長持ちする複雑性"
全ての主要なポートメゾンによって宣言された1977年は、クラシックなヴィンテージである。しっかりとした骨格を持ち、バランスの取れた、強いタンニンを持つワインが特徴で、1977年のワインは素晴らしいエレガンスと持続力を持っています。これらのワインの中で最高のものは、何十年も熟成させることができるタンニンとストラクチャーを持っています。

ワインスペクテーター誌 97点 今飲むか保存する。タンニンもしっかりしていて複雑性あり、不老不死の様相

※1980 Dow’s
"宣言から数年後にしか認められない偉大さ"
一般的に宣言された年であり、'66年と同様に、1980年ヴィンテージは、その真のスター性が認められたのは宣言されてから数年後のことである。また、1977年ヴィンテージの影に隠れていたため、オークションでは掘り出し物になっています。1980年ヴィンテージの最高のポルトは、その強い色で注目され、深みと構造を持ち、戦後の最高のヴィンテージポルトの一つに数えられています。

ワインスペクテーター誌 90点 今飲むか保存する。果実味が凝縮されており、しっかりとしたしっかりとした骨格を持つ。

※1991 Cockburn 
"6年ぶりの一般的宣言されたヴィンテージ"
91年と92年は多くの人がこれを1934年と35年以来、初めて一般的に宣言された連続したヴィンテージと呼んでおり、最初に宣言された6年間のヴィンテージは、何十年にもわたって宣言されている間の最も長いギャップのある年であり、広く宣言されている優れた年であり、将来性のある豊かな色調とアロマティックなワインを産み出した。最高のものは何十年も熟成させることができるでしょう。

ワインスペクテーター誌 93点 今飲むか保存する。活気があり、調和がとれてリッチ。

※2000 Taylor Fladgate 
“全集中の力"
2000年ヴィンテージは、そのワインの計り知れない凝縮感と、異常に少量生産されたことで記憶に残ることでしょう。

ワインスペクテーター誌 97点 保存しておく。アロマティックでリッチ、熟した味わい。

2003 Taylor Fladgate 
"低収量とクラシックなヴィンテージポート"
一般的宣言された年で、2003年のワインは伝統的なタンニンの構造を持ち、魅力的な熟した果実味を持つ。クラシックなヴィンテージポート。

ワインスペクテーター誌 98点 保存しておく。バランスが取れていて、フレッシュでアロマティック、美しく熟した果実味とリッチで力強いタンニンを持つ。

ヴィンテージの贈答や古酒を気軽に楽しみたいときにおすすめです。
少量入荷のため、商品ご希望、お問い合わせの際はこちらのアドレスからご返信ください。

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マルティニークラム限定入荷 アグリコールラムの真髄を味わえる「シングルカスクラム」
マルティニーク島で作られるアグリコールラムは、砂糖産業などから派生し、労働に携わった人達にとっての活力の元でもありました。その後、広く普及してからは島の人々の必需品として気軽に楽しめる酒となりました。暮らしや風土に密着した酒であるが故、シングルカスクのような量が限定された商品を作るという概念がもともとなかったため、シングルカスクは最近まではほとんど見かけないタイプのラムでした。しかしながらサトウキビの品種にこだわり、搾ったジュースをそのまま蒸留するなど品質本位のラムだけに、その本来の姿を余すところなく味わえるのは、このシングルカスクラムにほかなりません。

ラム クレマン プライベートカスクコレクション カンヌ ブルー 4年 容量:700ml 度数:52度
稀少品種カンヌ ブルーを100%用いた贅沢なシングルカスク。
レーズン、オレンジブロッサム、シトラスウッド、バニラを感じるフルーティな味わいの限定品。

トロワ・リビエール シングルカスク 2005 容量:700ml 度数:42度 
完熟フルーツとスパイスの力強いアロマ。ウッディでバニラの香りもひろがる。ソフトながら非常にアロアティックな味わいで砂糖漬けフルーツやスパイスのフレーバーが力強く、整然とあふれ出す。

デパズ シングルカスク 2003 容量:700ml 度数:45度 
チョコレート、スパイス、ドライフルーツ、コーヒーがバランスよくまとまっている。味わっているとバラのジャムやコンポートのような深みも。かすかにジャスミンやスイセン、紅茶、白檀が香る。

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フランス新着 13世紀の英国国教会の畑がそのまま残る。
フランス南部、地中海沿いのコート デュ ローヌ地方、ヴォークルーズにあるシャトーヌフ デュ パプという銘醸地はその名の通り、「教皇の新しい家」。フランス南部のワインの中では最も歴史があり、かつ最も優れたワインといわれています。
アヴィニョンにローマ教皇が住むようになり、ローマ教皇の富を増やすため、アヴィニョンの銀行家とカオールのワイン醸造業者を連れてきことがその始まりと言われています。醸造業者たちは、フィリップ4世がテンプル騎士団を追放後に残された土地を開墾し、葡萄畑の優れた基盤をつくり、ヨハネス22世はアヴィニョン教皇の第二の住居として、シャトーヌフに要塞を建設しました。
その大きな歴史の流れの中で今回ご紹介するシャトーモンルドンの持つ畑はローマ時代にさかのぼり、2000年以上の歴史を持つと言われ、丘のふもとにこの土地特有の強風、ミストラルから守られるように樹々が植えられました。
シャトーの歴史記録を紐解くと、1344年にエピスコパル(英国国教会派)に属し、葡萄園として認識されています。16世紀にはローマ教皇と英国国教会が分裂し、ローマ教皇庁の管理下になりますが、フランス革命などで荒廃していきます。
18世紀半ば、モンルドンは貴族のジョセフイグナスダスティエに買収されました。ジョセフイグナスダスティエはアヴィニョンから法学博士号を取得し、アスティエの子孫であるマシュー家の所有物になりました。
「モンルドン侯爵」と名乗るアンセルメ・マチューは、母親のクレア・マチューが亡くなるまでこの地所を運営し、それが財産の分割につながりました。そして1866年に世界中に広まったフィロキセラがシャトーヌフデュパプの葡萄園を全滅に追い込みました。
1923年、モンルドンはアンリプランタンの手に渡りました。 2.5ヘクタールの土地を統合し、知識豊富なパイオニアとして、彼は広大な石と樹木が茂った高原に葡萄の樹を植えていきます。
何世紀にもわたり、葡萄園を4世代で守り、このファミリーは、品質要件を尊重しながら、日々のノウハウを充実させてきました。
現在、シャトーモンルドンはシャトーヌフデュパプの186ヘクタールをカバーしており、そのうち100ヘクタールには葡萄の樹が植えられています。
これだけの広大な畑を持ちながら、リリースするワインは13品種、シャトーヌフ デュ パプの赤白ワインのみという伝統を守り抜き、豊富な資源を使いながら品質向上を目指しています。

よろしくお願いいたします。
イタリア ヴァルポリチェッラ 落ち着きを見せ始めたワインをこれからの季節に楽しみたい
イタリア ヴェネト州のヴァルポリチェッラ、その最高峰と言えるアマローネとレチョート。
深く濃いガーネット色に、アマローネ独特のチェリーの香り。長い熟成から醸し出された重厚な味わいと、ビター・アーモンドやクルミ、木イチゴ、バラの花などの芳醇な香りが感じられるエレガントなワインです。

ご紹介するブリダルガーラのアマローネとレチョートはヴァルポリチェッラに用いるのと同じ葡萄を陰干ししてつくり、長命で凝縮したワインですが、その発酵期間に差をつけることによって残糖分を変えてその味わいに違いを与えています。
アマローネはドライチェリーやブルーベリー、プラムなどの濃密な赤い果実と、スパイスやハーブ、杉、ヴァニラやチョコレートなどの華やかな香りが溢れ、口当たりはふくよかなタンニンを備えたフルボディ。モカやミネラル、スグリなどのニュアンス。
レチョートはトリュフ、ドライフルーツ、かすかなチョコレートがあいまった香り。甘みを感じ、しっかりとした骨格。非常にクオリティが高く、フィニッシュはエレガントなので肉料理との相性もすばらしい。

冬の特別な時間にお楽しみください。

https://aquavitae.ocnk.net/product-list/79
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よろしくお願いいたします。
フランス新着 緯度は高いが・・・
ヨーロッパでも温暖化傾向にある気候変動はワイン造りに変化を与えます。
特にフランス北部のシャンパーニュ、アルザス、ロワールなどの比較的涼しい気候にある畑の微妙な変化、できる葡萄の味わい。さらに北部に伸びる栽培地域など近年はその変化が目に見えるようになってきました。
フランス北東部、ドイツとの国境付近にあるアルザス・ロレーヌ地域は昔からワインの銘醸地の一つとして知られ、グランクリュは50を超えるリュー・ディー(区画)を数えます。
アルザス地方での葡萄栽培は標高の高いところにぶどう畑が広がるものの、周辺地域と比較して、昼夜の温度差が大きいのが特徴です。また、ヴォージュ山脈をはじめとして、周囲を高い山脈に囲まれているため、雨雲がストップされて、降雨量は少なめ。乾燥した気候で太陽の日差しにも恵まれているため、ぶどうがよく育ちます。筆者の体験でも8月のストラスブールやコルマールは昼間の暑さがかなりこたえたことや、朝は山に霧がたちこめることもよく見ることがありました。
ここでつくられるスパークリングワイン、クレマン ダルザスは面白い存在です。
シャンパーニュ方式の瓶内二次発酵を利用して完成に至るスパークリングワインが名乗ることを認められたAOCが「クレマン ダルザス」と言われます。
そのワインは主にピノブランからつくられ、他にもピノグリ、ピノノワール、リースリング、シャルドネなども利用されています。
ぶどう収穫期の最も早い段階で摘んだぶどうを使ってつくることから、果実のフレッシュさや、爽やかな香りをしっかりと伝えられます。
シャンパーニュと比較するとアルコール度数を低めに設定しているため、まろやかな味わいの辛口で前菜からメインまで、アルザスではドイツのイメージのシュークルート、バッコフ、パスタのシュペッツレがあり、フォアグラの名産地でもあり、そんな中で普段使いのスパークリングワインとして楽しまれています。
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/42
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ジョージア新着 歴史があり物価の安い国を狙ってみる。
ジョージア西部のカヘティ地方から新しいワインが入荷します。

シュミ ゲオルギカ ムクザニ 
https://aquavitae.ocnk.net/product-list/56

ムクザニというワインはジョージアのカヘティ州ムクザニでサペラヴィ種の葡萄から造られるグルジアの辛口赤ワインです。ムクザニは、同じ葡萄から造られる他のワインとは異なり、オーク樽で少なくとも3年以上の長期熟成が行われています。
ムクザニは深い赤色をしていて、オークとベリーの柔らかいスモーキーな香りがあります。味わいはドライに始まりますが、オークと果実のフレーバーがすぐに感じられます。長い熟成の結果、ムクザニは他のサペラヴィから造られるワインよりも複雑さを持っています。ステーキや濃い肉料理との相性は抜群です。
歴史をさかのぼると、1888年から生産されていますが、国の歴史を見ていくと1991年にソヴィエト連邦が崩壊して、その後独立し、産業に外国資本が入って、国際競争力のある会社が出てくるのは2000年以降の話です。このシュミというドメインが設立されたのも2001年のことです。
当然、昔作っていた古いスタイルとは作り方は少しずつ変わってきますし、モスクワがマーケットだった時代とは変わってその目線は西側、世界中のマーケットを視野に入れていますのでその味わいも変わってきています。
筆者は着目すべき点は国の物価にあると見ています。これだけの歴史の流れやノウハウがあり、途中、共産主義体制にその方向を変えられた時代もありましたが、ワインの背景や食文化にはその重みを感じます。それを安価で手に入れられることは購入時の一つの動機になるのではないでしょうか。
例えば、ヨーロッパの西側諸国で比較的、お求めやすい価格を維持しているスペインのワインをみて見ると、ムクザニの熟成期間が3年以上というポイントを比較してみると、スペインではクリアンサが熟成が24か月、レセルヴァは熟成36か月となっていますがこのあたりのグレイドに相当します。
このクラスの相場に比べるとお買い得と言えるアイテムではないでしょうか?
お問い合わせ、ご質問がございましたらお気軽にお尋ねください。

よろしくお願いいたします。
フランス アルマニャック 限定入荷 
ジェラス バ アルマニャック ドメーヌ ド ラサール 1973年 Gelas Bas Armagnac Domaine de Lassale 1973 容量:700ML 度数:49.7度 

すでに生産を停止している作り手の貴重な古酒。わずかに残るストックのみで、永久に失われてしまう珠玉のブランデー

フィロキセラにより衰退してしまった品種「フォルブランシュ」、時代の波に飲まれ、失われ行く品種「バコ」
いつの日か飲めなくなってしまう、繊細で優美なこの味わいをぜひ知ってください

フランス、サンジュスタン村。何度も戦争を経験してきたこの美しい村で、アンドレ・コスト氏が、手間隙かけて作り続けていたこのアルマニャックは、もう二度と作られることがありません。
フィロキセラによりほとんど絶滅寸前となった「フォルブランシュ」と、交配種をあまり好まない現代の流れに埋もれ、消えつつある「バコ」という、アルマニャックを長年支えてきた二品種による、貴重な70年代の古き良き時代のブランデーです。

セパージュ : フォルブランシュ & バコ
アンドレ・コスト氏が作りあげる優雅で複雑極まりない味わいを持つ古酒
アルマニャック。力強いランシオ香に、優しいスパイスの風味、メントール、ドライイチジクを伴った深みある優美な味わいを楽しめるはずです。フィニッシュではランシオ香とプルーンの風味にタバコやムスクの香りがかすかに薫ります。

価格のお問い合わせ、商品をご希望の場合はこちらのメールに返信を頂けると幸いです。
ご不明の点がございましたら何なりとお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。